|妖術師の館|
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…ほほ
月が出てまいりました。
それでは 祭壇に キャンドルや剣や聖杯を配置し、
今夜はルーン儀式を。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ
|・) どうして祭壇に
ガスコンロや まな板や鍋があるんだろう。
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…今日は北欧の神々に祈り
満州肉を捧げる夜であるからです。」
|・)=3 変な事 言うない!
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…さて
ルーン占いは 80年代から雑誌や本で多く取り上げられていますが、
殆どの人が 少し占いを試してみて 終わりという具合のようです。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…わたくしの見方ですが、
日本では占いとか ルーン文字を彫っただけの高価なお守り販売などの
受動的な面しか殆ど紹介されず、
北欧の神々への信仰によって
ルーンの世界と自己を結ぶという面が 欠落しており、
しかし逆に 北欧の神々やルーンの世界と 自己が結ばれない限り、
ルーンの世界に深く足を踏み込む事は 出来ないのではないかと…」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…また反対に
そのようにして ルーンの高度な体系を各地読者に紹介してしまうと、
誰も 高価で気休め程度にルーン文字を彫ったお守りですとか
昔の本を希釈しただけのような ルーン占い本などには
見向きもしなくなりますから、
広く浅くで商売をやっている連中にとっては
確かに 都合が悪かろうと思います。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…祭壇の杯には 水かワインを入れます。
儀式中に ルーンのエネルギーで場が満たされますので、
儀式を終えてから その水やワインを飲むことによって
そのルーンのエネルギーを 更に取り入れることが出来るからです。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…魔法円を設定し、
キャンドルに火を灯して誦します。」
★「宇宙のうちに永久(とわ)にまします
光の秘力よ
闇に しみ入りたまえ
聖なる炎よ 輝きたまえ
この夜に 光をもたらしたまえ
闇の囲い 夜の囲い
その中央に この光あり
闇は光に融け入らん
ファの原初の光は
時のはじめより燃え
アルの光の秘力は
太陽のうちに生まれ
世のはじめより
求むる者に光を賜わん。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…そして魔法円と 祭壇と その周りが
ルーンの磁場となっているのを感じます。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…ここで 以前紹介させて頂いた
ルーン・エクササイズや ルーン・ハンドサインの中から
一つを選んで実践します。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…それから キャンドルの火の中に エクササイズ選んだルーンがあり、
周囲を明るく照らし 光の輪となっているのを視覚化してから 目を閉じ、
聞こえるものや 浮かび上がってくるビジョンなどに意識を向けます。
ここで得られたビジョンやメッセージなどは
魔術日記に記しておきましょう。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…そして儀式を終えるために誦します。」
★「(自分が選んだルーンの名前)の力よ、
汝の力に感謝し
創造の域へと 注ぎ戻さん。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…場を満たしていたルーンのエネルギーが
大地に流れ込んでゆくのを視覚化し、杯の水かワインを飲んで
キャンドルを消し、終了です。」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ
|・) 祭壇の鍋の湯が 沸騰しているようだけど。
(大 物 主)
( `m´) 「…バベッタよ!
今日は 満州肉の しゃぶしゃぶ鍋を馳走してくれるという話しであったが…」
(ネオ・バベッタ)
ζ~( `m´)~ζ「…大物主さま、鍋の準備が出来ましたので
あとは 肉を入れるだけでございまして…」
(ネオ・バベッタ)
|ミ サッ ζ~(`m´ )~ζ
空を描いていると
鳥がたくさん
行き来しているのがわかる
小さな庭にも
どこからか蜂や蝶が
舞い込んで
いつのまにか
夕暮れになってしまう
たとえ
散歩道に風がふいて
何かが
揺れたとしても
月のりんかくは
やがてくっきりと
輝く
編集工房ノア 春のソナネチ 小西民子
|・)…
80年代の おまじないブームの中でも
ルーン文字がしばしば取り上げられていて、
内容は それほど深くはなかったけれど
神話世界の紹介や
オリジナルグッズなど
ルーンの世界に対する想像力や愛着が感じられて、
一方で昨今のネットで売られている
高価で わずかにルーン文字を彫っているだけの
幸運グッズには
想像力や神話のスケールや愛着が何も感じられなくて、
携帯電話やPCのように
ただルーン文字をインプットしたら
後は自動的にプログラムが動くように
エネルギーがやってくるという感覚で作っているように
見受けられたばい。