| 妖術師の館 |
( `m´) 「…本日は チベット死者の書とジトロ百尊に関しまして。」
|・)…
( `m´) 「…さて以前 チベット死者の書の中で描写されている
光明や神々というのは 外部に存在する光や神々ではなく
あくまで 自己の四魂の細部が 光明や神々の姿として捉えられるという事を
書かせて頂きましたが」
( `m´) 「…そういった 自己の中に知覚される 光や神々は
当然ながら 外部にそのような光や神々が存在していまして
臨終に於いて知覚されるのは 自分の中の小さな光や神々とでも言えましょうか…」
( `m´) 「…そして死者の書の中で
一霊四魂の光明に遇しても 解脱のチャンスを得られなかった場合
次は 百の神々が出現する、
もし生前に 度々 この百の神々に供養や礼拝を行ったりしていた場合
神々が出現した時に 親愛の情が湧いてきて
その神々によって解脱できる、
反対に 百の神々を拝したり供養したりしていなければ
神々が出現した時に恐れを感じて逃げ出してしまい
解脱のチャンスが失われるとあり
この百の神々(百尊)は 解脱に関わる非常に重要な存在であります。」
( `m´) 「…つまり 外側の百尊を拝して供養する事で
自己の中の百尊も増長し
自己が解脱に至る強力な方向付けが出来るので
臨終の時に 慣性の法則が働く事を期待できるという事のようです。
寂静尊が和魂と幸魂の細部の顕れであり
忿怒尊が 荒魂と奇魂の細部の顕れとなります。」
( `m´) 「…忿怒尊に関しては 飲血忿怒尊と呼ばれたりしますが
飲血=荒魂の吸収として考えますと 怖がる必要はないかと。」
( `m´) 「…では 百尊を拝して誦します。
自己が金剛薩たに変じると観想し
寂静尊の胸の中央に月輪があり その月輪の中央に ウン字があり
忿怒尊 の胸の中央に日輪があり その日輪の中央に ウン字があって
回転している様子を観じます。」
(ウン字)
(寂静尊)
(忿怒尊)
3遍誦す。
「諸仏正法賢聖三宝尊(しょぶつしょうほうけんせいさんぽうそん)
従今直至菩提永帰依(じゅうこんちょくしぼだいえいきえ)
我以所修施等諸資糧(がじしょしゅうせとうしょしろう)
為利有情故願大覚成(いりうじょうこがんだいがくせい)。」
3遍誦す。
「願諸衆生(がんしょしゅじょう)
永具安楽及安楽因(えいぐあんらくきゅうあんらくいん)
願諸衆生(がんしょしゅじょう)
永離衆苦及衆苦因(えいりしゅうくきゅうしゅうくいん)
願諸衆生(がんしょしゅじょう)
永具無苦之楽我心怡悦(えいぐむくしらくがしんいえつ)
願諸衆生(がんしょしゅじょう)
遠離貪瞋之心住平等舎(がんりどんしんししんじゅうびょうどうしゃ)。」
「オン・アー・ウン
無生法界刹土中(むしょうほうがいせつどちゅう)
無滅明点無量宮(むめつみょうてんむりょうきゅう)
便智日月蓮てん上(べんちじつげつれんてんじょう)
自観金剛薩た尊(じかんこんごうさったそん)
ゼタ心間無量宮(ぜたしんかんむりょうきゅう)
具五精華之中間(ぐこうせいかしちゅうかん)
五光明点壇城中(ごこうみょうてんだんじょうちゅう)
獅子大象及駿馬(ししだいぞうきゅうしゅんめ)
孔雀共命鳥宝座(くじゃくくめいちょうほうざ)
蓮華日月重畳上(れんげじつげつちょうじょうじょう)
四十二尊寂静仏(しじゅうにそんじゃくせいぶつ)
観修明空五光身(かんしゅうみょうくうごこうしん)。
「オン・アー・ウン
自己頭顱脳殻内(じことうろのうこくない)
五大智慧明点中(ごだいちえみょうてんちゅう)
光明熾燃火焔界(こうみょうしねんかえんがい)
公牛水牛及虎豹(こうぎゅうすいぎゅうきゅうこひょう)
凶猛熊之宝座上(きょうもうゆうしほうざじょう)
高傲雌雄大蓮華(こうごうしゆうだいれんげ)
日月重畳座てん上(じつげつちょうじょうざてんじょう)
安住飲血忿怒尊(あんじゅういんけつふんぬそん)。
「オン・アー・ウン
法性空性無所縁(ほうしょうくうしょうむしょえん)
外器世界無量宮(がいきせがいむりょうきゅう)
内情有情海会衆(ないじょううじょうかいえしゅう)
輪回痛苦法性舞(りんねつうくほうしょうぶ)
アララホー請受用(あららほーせいじゅよう)
オン・アー・ウン三字(おん・あー・うんさんじ)
三世諸仏身語意(さんぜしょぶつしんごい)
ボディゼタ菩提心(ぼでぃぜたぼだいしん)
マハスチャ大安楽(まはすちゃだいあんらく)
ジャナタドゥ智慧界(じゃなたどぃちえがい)
アー字乃無生之義(あーじだいむしょうしぎ)
寂静任運天成尊(じゃくせいにんうんてんじょうそん)
四十二尊精髓也(しじゅうそんせいずいや)
オン字乃具五智慧(おんじだいぐごちえ)
レロ乃実相法界(れろじっそうほうがい)
レロ乃顕規法身(れろだいけんきほうしん)
ウン字乃無滅明点(うんじだいむめつみょうてん)
ジュ字乃無生密意(じゅじだいむしょうみつい)
ウン字乃無有生滅(うんじだいむゆうしょうめつ)
飲血忿怒本覚力(いんけつふんぬほんがくりき)
六十整数之心髓(ろくじゅうせいすうししんずい)。」
「オン・アー・ウン
ボディゼタマハスチャツォナタドゥ・アー
オン・レロレロ・ウンジュ・ウン。」
(大 物 主)
( `m´)つ 「…我は 食肉忿怒尊である。」
|・)
(大 物 主)
|ミ サッ (`m´ ) 「なぜ 最高尊に 肉を捧げて供養しないか!!!!!!」
曇りの日なら
一本の傘を持って行こう
霽(は)れた日なら
いつもの袋一つにしょう
ごつごつした汽車の椅子で
休息しよう
すわり心地のいい椅子で
夕がたを迎えるよりも
山ふところに村があったら
玩具(おもちゃ)をつくっている人を
たずねてみよう それは
木や紙や泥で できているのだろう
釣り橋をわたって
さいごに丸木橋をわたるだろう
石の間を伝って落ちてくる雫(しずく)を
うけとめて のみほすだろう
曇り日なら
一本の傘をもって行こう
霽(は)れた日なら
いつもの袋一つで でかけよう
(株)童話屋 いそがなくても いいんだよ 岸田衿子
|・)…
チベット密教は
死と解脱に対する強烈な意識があり
死ぬ時の練習をしたり
解脱する為の 具体的な対策をしていたりしていて
そういう部分も 体系の深みを生み出しているようばい。
宗教が 単なる開運目的になってしまったら
浅く つまらないものにしかならないみたい。