楽善な日々

新社会人となった楽と、大学生善、おとん、そしておかんの日々を綴ります。新しい街に引っ越して、新しいスタートを切りました。

画伯を探して

2023年08月15日 | 2023年日記
大学生善は、長い夏休みの真っただ中。
時には中学時代の仲間と
時には高校時代の仲間と
そして大学の仲間と
ちょくちょく出かけている。
バイトも始めると言っていたっけ。
大学生は夏を満喫するのに忙しい。

でも、
時には今日のように
予定の何もない、ぽっかりと空いた一日もある。
何もしなくてもよい一日。
何をしてもよい一日。

家でごろごろしていた善が
突然着替え始めて、
「ちょっと外で絵を描いてくる」
と出かけて行った。
大きな画板を肩から下げて。

おとんが近くによい公園があると教えたらしい。
そこに写生でもしに行ったのかな。

ちょこっと涼しくなってきた夕方、おとんが言った。
「画伯を探しに公園まで行ってみよう」

団扇を持って、ムームーのような部屋着のまま家を出発。
おとんとぶらぶら公園を目指す。
虫の声が聞こえて、風に秋の気配が混じっている。
夏も峠を越えたのかな。
途中でセブンイレブンに寄って、カレーパンを買った。
食べながら歩く。

広々とした公園には木々が多く、ベンチもたくさんあった。
ランニングしている大学生、散歩している夫婦、
みんなで輪になってゲームをしている小学生。
画伯の姿はどこにも見当たらない。
公園をぐるりと一周して帰ってきた。
ちょうど良い夕涼みだった。

アイスを食べながらテレビを見ていると、
画伯善が帰ってきた。
別の公園に行っていたらしい。

出来上がった絵を見せてもらった。
風景画だとばかり思っていたら、抽象画だった。
家でも描ける抽象画を外で描く意味はなんだろう。
想像してみた。
青い空の下、
秋の気配がまじった風に吹かれながら。
想像力を自由に巡らせて、想いのまま色で遊ぶ。
気持ちの良い時間の過ごし方のように思えてきた。
善らしい過ごし方だと思った。


8月15日   おかん









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