ずっと悩んでおりましたが、ホームページを閉鎖しようかと。ブログは続けるけど。
ブログしか更新してない状態だから、もう意味ないなあ、と思って。
有用な情報があるわけでもないし。
映画のレビューだけ、ちょっとずつこちらの方に引っ越ししようかなーと思っています。
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さて。震災前に見た映画「英国王のスピーチ」。ずっとレビューを書いていなかったなー。
いい映画でした。しみじみ。
<ストーリー>
第2次大戦の足音が聞こえてきた時代。英国王ジョージ5世の次男バーティは気が弱く、重度の吃音があった。公務でスピーチを行うのが大の苦手だったが、彼は障害を克服すべく、言語セラピストのライオネルを訪ねる。はじめのうち、バーティはライオネルに心を開こうとしなかったが、ライオネルのわけ隔てない態度に、次第にわだかまりもとけていく。
父が亡くなった後は兄のエドワードが国王になったものの、彼は離婚歴のある恋人と結婚するために王位を捨てた。バーティは苦悩のうちに王位につく。
やがて、ドイツとの開戦が避けられないものとなり、バーティはコモンウェルスの人々に向けた重要なスピーチに臨む。
…とまあ。
事実に基づいたフィクションです。
国王と平民(しかもオーストラリア人移民)が、階級の差を超えて障害に立ち向かおうとするんだけど。
クラスの差が絶対であるイギリスで、ありえないことが起こったんだなあーとしみじみ。
奥さんのエリザベス(故クイーンマザー)も、得体の知れない人に夫を預けようと思ったなあ(笑)。それだけ困ってたってことか。
治療を受けるうちに、垣根を越えた友情が育まれていくわけですが…この辺のプロセスが、なんだかほほえましい。
それにしてもびっくりなのは、ライオネルのプロフェッショナルな態度。王族だからって、一切手加減なし。
治療方法は奇想天外だし。笑えるわー。
結論から言うと、何も克服はしていません(笑)。
バーティも始終めそめそしてるし。
「俺は国王なんかに嫌だ」と奥さんに泣きついたり、励まそうとするライオネルに八つ当たりしたり。
兄が国難に直面しながら、無責任にも王位を投げ出し、王室への信頼も失墜している。しかもナチスは戦争をしかけてきそうだというのに、こんな新王で大丈夫か?!と、国民はみんな不安だったに違いない。
それでも、バーティは逃げずに立ち向かう。そのひたむきさがよいのです。根性あるよ。
最後のシーンはほんとうにヒヤヒヤもんですが…見ながら「うん、うん、頑張れ!」と応援していました。
派手さは皆無ですが、さわやかに感動できます。
どうでもいいですが、チャーチル役のティモシー・スポール、なんかすごくチャーチルに似てたなあ…(笑)。
<キャスト&スタッフ>
The King's Speech
監督 トム・フーパー
製作総指揮 ジェフリー・ラッシュ、ティム・スミス、ポール・ブレット、マーク・フォリーニョ、ハーヴェイ・ワインスタイン、ボブ・ワインスタイン
脚本 デヴィッド・サイドラー
コリン・ファース(ジョージ6世)
ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ)
ヘレナ・ボナム=カーター(エリザベス)
ガイ・ピアース(エドワード8世)
ティモシー・スポール(ウィンストン・チャーチル)
デレク・ジャコビ(大司教コスモ・ラング)
マイケル・ガンボン(ジョージ5世)
他