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Let it be -ケンブリッジMBA日記-

英語苦手、海外在住経験ゼロの私の初の2005-2006海外生活&MBAライフの記録。
現在は、ヨーク大学で勉強中。

ケンブリッジの美術館でつぼが割れました

2006-02-08 12:23:01 | Cambridge
我がJudge Business Schoolの目の前にあるFitzwilliam美術館関連のニュース。

42歳の男性が自分の靴紐につまずいて階段を転げ落ち、展示中の中国清王朝の花瓶(20万ドル相当:2500万円)をうっかり割ってしまった。

英国の美術館で貴重なつぼが粉々に、観覧者の転倒で

で、続報がこれ↓

Museum bans vase shatterer(英語です)

不注意な男性は、出入り禁止を食らったそうです。
賠償しなくてよいだけでもラッキーか・・・

気をつけましょう

新年あけましておめでとうございます

2006-01-01 10:06:54 | Cambridge
日本から遅れること9時間、イギリスも新年を迎えました。
本年もどうぞ応援よろしくお願いいたします。

大晦日は、英語では New Year's Eve と言います。
その「新年の1日前」というドライな呼び方が示すように、除夜の鐘を聞いたり、神社を詣でたりするとかいう特別な文化はありません。
クリスマスには教会に行ったりパーティを至るところで開いたりとなかなか賑やかになるのですが、年越しはそうでもないようです。
と書いていたらロンドンのカウントダウンはロンドン・アイのあたりで花火がガンガン上がっている様子がBBCニュースで報道されていました。やってるとこでは派手にやってるみたいですね・・・ケンブリッジは至って静かです。

さて、私の初の海外での年越しはなかなか楽しいものでした。
ご近所でもあるMBAのイギリス人SとそのフィアンセDの部屋に招待してもらいました。
実はお二人とも日本に住んだこともある日本通で、しかも二人が出会ったのは9年前の福岡だと言うのだから驚きです。
Sが以前から将棋に興味があり、いつか将棋をやろうと言っていたのですが、たまたま大晦日の今日に実現することになりました。

こちらからスープとかきあげを用意して年越しそばを持ち寄って、みんなで頂きました。
年越しそば文化を理解していることもあり、ありがたがって美味しいと言って食べてくれました。
こちらも、キッシュやサラダ、ミンスパイとデザートをご馳走になりました。

その後将棋を私が指導差し上げ、またチェスを代わりにご指導いただきました。
ポーランド製だと言うとても立派で大きな木製チェスボードをSが持っていたおかげで、自分がプロになったかのような気がしました。(*あくまで気分の問題です。)
将棋の「歩」の動きとチェスの「ポーン」の動きはかなり違うので、お互いに混乱しましたが、楽しいひと時を過ごすことができました。

とても雰囲気の素敵な大人なお二人でお話も面白く、すっかり長居してしまいました。
そうそう、Sは日本語が読めるようなので、このブログを読んでくれる初の外国人ということになります。
フィアンセのDさんは南アフリカ出身なので、南アフリカで2月に結婚式を挙げるそうです。
おめでとうございます!

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クリスマス・イブ実況中継①

2005-12-25 20:19:45 | Cambridge
12月24日朝9時、ケンブリッジ大学キングス・カレッジ内。
朝日がチャペルに差し込んで金色に輝いています。

前回の予告どおり、今日はクリスマス・イブの一大イベント、チャペルサービスに参加しました。

 8:30 行列に並びはじめる。この時点で既に200人ほどが並んでいます。
11:00 係員のおじさんが行列人数をカウント開始。制限人数以降の行列はカットされたみたいです。

僕らのグループは顔なじみのアジア人10人ほど。
サマースクールで出会ってから半年ほど経ってますが、事ある毎に一緒にワイワイやっています。

おかげで、おしゃべりしているだけで、長いはずの待機時間が短く感じられました。
ちなみに使用言語はメインで英語、時に日本語、中国語、韓国語が入り混じります。
中国語は本土や台湾人はマンダリン、香港人は広東語を話すみたいですが、僕には判別できません。

14:00 チャペル内へ入室(チャペルは写真の左手の建物。)が許される。
15:00 サービス開始。

今日のサービスは、A Festival of Nine Lessons and Carolsと名づけられています。
聖書から9つの場面をピックアップして学ぼう、という趣旨。

1つめのレッスン。
Chorister(聖歌隊指揮者)と呼ばれるお偉い方が聖書からの場面を読み上げます。
アダムとイブが食べてはいけない果実を食べたという有名な場面。

続いて、聖歌隊がCarol(クリスマス・ソング)を美しいハーモニーで歌い上げます。

という感じで、レッスンとCarolを交互に9つ行っていきます。

後の方のレッスンでは受胎告知からキリスト生誕の話が登場。
その間、僕たちは基本的に着席して静粛に聞き入っていますが、hymn(聖歌)と呼ばれる節目節目の場面では立ち上がって聖歌隊と一緒に歌を歌ったり、セリフを読み上げたりします。

ま、台本が一人一人に配布されているので、クリスチャンでない僕のような参列者でも大丈夫です。

厳かな雰囲気の中で歌を歌ったり聖書を読んだりするくらいで、だからなんだと言われるとそれまでなのですが、純で素朴な気持ち・感覚を思い出します。
参列者は日頃のもろもろから離れ、この感覚が欲しくて、朝から行列してまで参列するんでしょうか。

16:30 サービス終了。外はもう真っ暗。
17:00 友人宅へ移動してパーティ開始。

こちらでは居酒屋などというものがなく、パブに行くとお酒しか飲めないので、誰かの家に集まって酒飲んで食事もしてワイワイ、というスタイルが多いです。
今日もそういうわけでいつものように料理を持ち寄ったりしてパーティ。
今日はAさんのお宅にお邪魔しました。

23:00 パーティ終了。帰宅に就く。外には濃い霧が。

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クリスマス・イブ実況中継②

2005-12-25 01:21:08 | Cambridge
行列に並んで待っている間、聖歌隊の皆さんがまわってきて歌声を披露してくれました。
サービス精神旺盛です。

11:00以降(人数カウント後)は全員入れることが確定しているのだから、整理券でも配って後で再入場したらいいんじゃないかと思います。

が、ここは伝統の国。
このサービスは1918年からの開始で、87年の伝統を気軽に変更できないみたいです。
これでも800年の歴史を持つケンブリッジ大学そのものよりは随分新しい伝統ですが。

というわけでみんな文句も言わずに粛々と待っています。

天候に恵まれ、また比較的寒くない日だったのでマシでしたが、これで雪でも降っていたらひどいことになっていたと思います。

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ケンブリッジのクリスマス

2005-12-23 07:38:40 | Cambridge
ケンブリッジの街中に買い物に出かけた途中でパチリ。
かわいいイルミネーションが見えますね。

クリスマスはケンブリッジで過ごす予定ですが、イブにキングス・カレッジで行われるチャペル・サービスに参加しようと思っています。
3時にサービスの開始予定ですが、例年長蛇の列ができるそうなので、友達と朝8時半から外で行列に加わります。
寒そう!でも楽しそう!毎年BBCで世界中に放映されるほど人気の一大イベントだそうです。

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Back to Cambridge

2005-12-21 07:59:55 | Cambridge
ケンブリッジに先ほど戻りました。

いやぁ、やっぱり自宅は落ち着きますなぁ(仮の住まいだけどさ)
いやぁ、やっぱり英語はいいですなぁ(フランス語と比較してだけどさ)

ケンブリッジ駅に着いてタクシーの運ちゃんに英語が通じるのが妙に嬉しかったです。

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Sir Paul Judgeさんのクリスマスパーティ

2005-12-04 03:40:41 | Cambridge
女性陣に囲まれるSir Paul Judge氏。

Judge Business School設立時に多額の寄付をされたJudge氏の主催するクリスマスパーティに行ってきました。
ロンドンのテムズ川を見下ろす18階のアパートの一室。
100畳はあろうかと思われる巨大な部屋です。
参加者は150人超えてました。

Judge氏も奥様もフレンドリーな方で、入室時と退室時に一人一人声をかけていただいたり、記念撮影に応じていただいたり。
パーティ中、お二人でダンスを踊ってらっしゃいました。
老婦人がいらっしゃったので声をおかけしたら、Judge氏のお母様で、とても元気そうでした。
せっかくなので、お母様と一緒に躍らせていただきました。

帰宅したのは2時半。

あ、そういえば今日の夜もMBAの生徒会が企画する別のパーティが・・・

というわけで、学期末らしい雰囲気にあふれています。

授業は今週までですべて終了。
来週は、これまで総力を挙げてきたECP (Entrepreneurship Consulting Project、防衛予算分析してたやつです)のファイナルプレゼンテーション、+Organizational Behaviourのレポート2本で締めくくります。

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冬景色

2005-11-21 06:01:22 | Cambridge
ケンブリッジ中心街に向かう途中でパチリ。

最近の寒さはハンパでなく、朝起きると霜が凍っています。
日本の冬と同じくらいの寒さですが、自転車族には寒気が耐えられないほど冷たいので、ようやくニット帽と手袋を買いました。

もっと寒くなるのでしょうか?
最近天気がいいのでそれだけは助かっています。

↓日本の冬はどうですか?
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ケンブリッジを見下ろす

2005-10-04 08:30:17 | Cambridge
St.Mary教会の頂上から見下ろすケンブリッジの街並み。
おそらくケンブリッジでは一番高い建物でしょう。

日本からWさんが遊びに来たので初めて登ってみました。
下ってくる人とすれ違えないくらい狭いらせん階段をぐるぐるのぼってたどりつきます。
Wさんも言っていたけど、街の中心部に大学とショッピング街や教会がまとまっているのは便利かもしれないですね。
街の外れに配置されている大学も結構あると思うので。

Marketing といっても

2005-09-30 19:06:02 | Cambridge
昼休みにMarketingのオリエンテーションがあるというので行ってみました。
僕はてっきり新しい授業科目としての「Marketing」だと思ってMarketingのファイルを持参したのですが、我がJudge Business ShoolそのもののMarketingの話でした。
うーん、ややこしい・・・
つまり、Judge Business Schoolにもっと世界中からの優秀な学生が必要なので、学校のPRやプログラムの向上に在校生の手を借りたい、ということ。
要するに在校生の我々はマーケティングツールだということですな。
今のままでも十分に優秀で、多様性に富んでると思いますけど(留学生比率90%)。

ケンブリッジ大学そのものの実績、知名度は申し分の無いものですが、その一部である経営学部=Judge Business Schoolは、たかだか15年の歴史しか持たないだけあって、実績や評価はまだまだ未確定の部分が多いです。

最近、経済雑誌Economistのビジネススクールランキングで、我がJudge Business Schoolは昨年より順位を上げ、イギリス内で1位、世界全体でも20位という結果になりました。
この結果に大学側はご満悦の様子。
在校生としても悪い気がしませんが。
ところで、こういうビジネススクールランキングの常連校であるHarvard Business Schoolは、ブッシュ大統領の母校であったんですね、僕は昨日まで知りませんでした。

President Bush received a Master of Business Administration from Harvard Business School in 1975.


パンティング初体験

2005-09-04 17:35:52 | Cambridge
プレゼンが終わった午後は、ケム川の夏の風物詩、puntingを初体験しました。punting floatという物干し竿みたいのでボートを操縦します。ちょっと腰が引けています(笑)。

ライバル校のOxfordのpuntingでは、ボートの最前部で操縦するみたいです。最初はちゃんとCambridge styleで最後部にいたのに、方向転換してるうちに、意図せずOxford styleになってしまったり。あっちにいったりこっちにいったり。近くを通りかかった白鳥さんたちをびっくりさせてしまいました。ごめんなさい。

Cambridge History

2005-08-19 18:13:38 | Cambridge
昨日、サマースクールのレクチャーでケンブリッジの歴史を学びました。
大学は今やこの町の最大の雇用主。大学の歴史と町の歴史は切っても切り離せなせん。
なかなか興味深いので、簡単に要約します。

13世紀以前 Cam川を拠点とする交易の町として栄える

1209 市民との対立からOxfordを追われた学者たちが、ケンブリッジに移住
※一説では、彼らの故郷がケンブリッジからだという

ケンブリッジ大学の歴史はこの頃から始まります。
世界最古の大学、オックスフォードに続き古い大学です。
この頃から、town vs gownに象徴される抗争が始まります。
ガウン(gown)とは、卒業式やカレッジでの正装を指す言葉ですが、象徴的に大学側を指します。

ケンブリッジ設立時は、日本では「いいくにつくろう鎌倉幕府(1192年)」から17年。鎌倉時代です。

1284 Peterhouse College設立(最初のカレッジ)
※以降、カレッジ設立が続く(~1977,合計31)

ヘンリー6世やその妻マーガレットらなど、有力な王族か貴族は資金を拠出して、競い合うようにカレッジを設立しました。写真は、そのカレッジの中でも最も観光客が多く有名なKing's College. ヘンリー6世が1441年に設立しました。
そのような独立したコミュニティの中で研究に専念させることで、保護を図ったのです。
設立者の名を冠したカレッジが多いのはそのためです。


カレッジというのは、「学寮」と訳されたりしますが、学業・生活面の両方を過ごす生活の場です。
名残が今でも残っているので、全ての学生はどこかのカレッジに属さなければなりません。

1636 米ハーバード大学の創始者である牧師ジョン・ハーバードが米国に渡る
※ハーバード大学の所在地にもケンブリッジの名前が付けられている

1699 ニュートン、大学教授に就任

1831 ダーウィン、神学と自然科学を学ぶ(1859,「種の起源」発表)

1882 学生に結婚が許される
※それまでは禁止され、カレッジの外に家族と一緒に住むこともできませんでした。修道院のような生活ですね。

1947 女性に入学が許される

1970-80 科学技術関連の起業を促進させるためのセンター設立される。(Science Park & Innovation Center)
※最近のケンブリッジは新しいビジネスの発信地としても有名です。

2009年には、大学設立800年祭が開催される模様です。気の遠くなりそうな歴史です。ま、それまではこちらにいませんが。