昨日、ねえねは勝手に、“これだけ雨降ったら、開会式はないなぁ。。。”と思って布団に入った。
今朝も、いつもの時間に目が覚めたが、外はパラパラと雨の音。。。
“う~ん。。。ないない!”と勝手に決め付けてもう一度寝た。
しかし、8時半!
ふと、“もしかしたらってこともある!”なんて気になって、布団から飛び起き、パソコンの電源を入れ、いろいろと調べるが・・・どこにも“京都大会・開会式!雨で延期!”なんて文字はどこにもない。。。
必死で、会場の西京極球場の電話番号を調べ、急いで電話をかける!
プルルルル・・・。
『ハイ。。。』と、朝から何度も電話の問い合わせがあったのか?もううんざりといった感じのオジサマの声。
ねえね 『あの・・・ちょっとお伺いしますが、今日の高校野球の開会式ってありますか?』
オジサマ 『ハイ!!!』
ねえね 『あっ!お忙しいところ、ありがとうございました。』と、いい終わるか終わらないうちに電話は切れた。
なんて、気にしてる場合じゃない!!!
急がなければ!
ねえねのおうちから、西京極球場は・・・どんなに急いでも、JR&地下鉄&阪急(または、JR&京阪&阪急)と3つの電車を乗り継がなければならない!
ヤバイ!
10時の開会式まで・・・1時間弱。。。
こんなときでも、ねえね、とりあえず、パンは食べる!
でも、やっぱり、どう考えても・・・無理かも・・・間に合わないかも。。。
なんて、不安な気持ちになり、あわてて顔を洗い、適当に身支度を整え、いつもの通勤鞄に、お金・携帯・そうそう!デジカメ!を入れると・・・大急ぎでJRへ!
運よく、9時24分発のJRに飛び乗ることができた。
その後も、地下鉄&阪急も順調に乗り継ぐことができ、高鳴る胸を抑えつつ、10時13分!“西京極駅”に到着!(始まっているよなぁ。。。)
そこからは、大雨の中、ダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!
球場からは、なんや?マイクの放送が聞こえる。
選手宣誓じゃありませんように。。。ありませんように。。。と祈りつつ、球場の入り口を探すが、どこにも人はいない!
仕方なしに、近くにいた高校生に、
『あの~。。。どっから入ったらいいんですか?』と聞くと、
『あっ!今日は入場無料なんで、どっからでも!』
そして、スタンドへの階段を一段抜かしで走っていると、
『第89回 全国高校野球選手権 京都大会 開会式を始めます!』というアナウンスが!
“よかったぁ~!間に合った~!”
激しい雨のため、15分遅れでスタートした模様。
入場行進を外野の芝生のみにし、選手の高校生たちは、芝生のところに整列。
一部変更?されているかのような、特別な開会式となったようで。。。
その後、開会の挨拶や前年度の優勝校の優勝旗の返還などがあり、いよいよ、選手宣誓!
H高校のSyujiクン。
ややうつむき加減で、小走りに行くが・・・緊張していたのか、曲がらなければいけない場所をちょこっと行き過ぎ・・・焦って戻る・・・なんて、プチハプニングもありつつ、マイクの前へ!
右手を上げ、一呼吸おいてから、
『宣誓!我々選手一同は、野球ができる喜びと、応援し、支えてくださる方々への感謝の気持ちを胸に、仲間とともに、培ってきた、全ての力と、大切な思いを、この試合、このイニング、そして、この一球に集中させ、忘れられない夏、最後まで粘り強く、懸命にプレーし続けることを誓います!』と、“ひとこと”“ひとこと”の言葉を、とっても大切に宣誓をしたSyujiクンに、ねえね、ほろりと涙が出てしまった。(年のせいかなぁ?)
Syujiクンは、幼稚園時代から、とっても真面目な性格で、心優しくって、かわいい子どもだった。
ねえねの話も、一番前に座り、目をキラキラさせながら聞き、何事にも素直で、どんどん吸収していく子どもだった。
初めてとり組む遊びでも、できないことがあると何度も何度も練習し、できるようになるまで頑張る子どもでもあった。
そんなSyujiクンらしい、素敵な選手宣誓だった。
しかし、今は、子どもではなかった。
ひとりの一高校球児となっていた。
大きかった。とっても、大きくなっていた。
開会式が終わり、ねえね、ズボンがビックリするくらいビチョビチョになっていたことに気付く。。。
ほんの30分くらいの夢のような素敵な時間が終わり、現実の冷たさに気が付いたようだった。。。
その後、駅に向かっていると、
『はい!選手は走って!キャプテンは旗を本部に急いで持って行く!はい!走って!』と大きな声が!
聞き覚えのある声???
おぉ!!!
ねえねの高校時代の野球部のO先生ではないか?
目が合い、軽く会釈をし、気が付かれる!
O先生 『お~!お久しぶり!元気か?』
ねえね 『あっ!ハイ!元気です!』
O先生 『どうした!?』
ねえね 『あっ!選手宣誓した子が教え子で・・・みに来ました!先生、今年からR高校に変わられたんですよねぇ?』
O先生 『おー!しっかりみれたか?ここ懐かしいだろ?』
ねえね 『はい。。。みれました!懐かしかったです。じゃあ、先生も頑張ってくださいね!』と、こんな会話をした。
ねえね、高校時代は野球部の追っかけ?のようだった。(決して、“ストーカー”ではない!)
自分でマイスコアブックを買い、スコアを書き、高校野球を!高校球児を!みていることが・・・ねえねの青春だった。
高3の夏。
T高校(我が母校)の初戦は、授業のある日だった。
しかも、進路を決めるための大切な説明のある日でもあった。
しかし、ねえね、もし、この初戦で負けてしまったら、もう二度とこのT高校の!このメンバーの!野球がみれなくなる!なんて・・・嫌だった・・・絶対に!
だから、親には学校を休み、野球の応援に行くことを告げ、担任にも許可を!と思ったが、
『いいぞ!とは、担任としては・・・いえんぞ!』といわれた。
『進路も保障はできんな!』ともいわれた。
それでもよかった!
だから、ねえね、当日の朝は、今日のように、誰にも声をかけず(進路のことで迷惑をかけるわけにはいかなかったから)、ひとりで西京極球場に向かった!
すると、西京極駅には、ねえねのおともだちや野球部を応援する仲間たちがいるではないか?
朝早く出てきたので、みんなで、駅の側にあった立ち食いうどん屋でうどんを食べたなぁ。。。
なんて・・・SyujiクンやO先生に出会って、懐かしいことを思い出しちゃったなぁ。。。
それぞれの夏!それぞれの青春!
思い出すもよし!これから造るもよし!
素敵な夏にしましょう!!!
あっ!ちなみに、高校野球の応援に行っていたみんなは、先生たちのご配慮もあって、“出席”扱いになり、進路の方もなんとかなりましたとさ!
おしまい。
今朝も、いつもの時間に目が覚めたが、外はパラパラと雨の音。。。
“う~ん。。。ないない!”と勝手に決め付けてもう一度寝た。
しかし、8時半!
ふと、“もしかしたらってこともある!”なんて気になって、布団から飛び起き、パソコンの電源を入れ、いろいろと調べるが・・・どこにも“京都大会・開会式!雨で延期!”なんて文字はどこにもない。。。
必死で、会場の西京極球場の電話番号を調べ、急いで電話をかける!
プルルルル・・・。
『ハイ。。。』と、朝から何度も電話の問い合わせがあったのか?もううんざりといった感じのオジサマの声。
ねえね 『あの・・・ちょっとお伺いしますが、今日の高校野球の開会式ってありますか?』
オジサマ 『ハイ!!!』
ねえね 『あっ!お忙しいところ、ありがとうございました。』と、いい終わるか終わらないうちに電話は切れた。
なんて、気にしてる場合じゃない!!!
急がなければ!
ねえねのおうちから、西京極球場は・・・どんなに急いでも、JR&地下鉄&阪急(または、JR&京阪&阪急)と3つの電車を乗り継がなければならない!
ヤバイ!
10時の開会式まで・・・1時間弱。。。
こんなときでも、ねえね、とりあえず、パンは食べる!
でも、やっぱり、どう考えても・・・無理かも・・・間に合わないかも。。。
なんて、不安な気持ちになり、あわてて顔を洗い、適当に身支度を整え、いつもの通勤鞄に、お金・携帯・そうそう!デジカメ!を入れると・・・大急ぎでJRへ!
運よく、9時24分発のJRに飛び乗ることができた。
その後も、地下鉄&阪急も順調に乗り継ぐことができ、高鳴る胸を抑えつつ、10時13分!“西京極駅”に到着!(始まっているよなぁ。。。)
そこからは、大雨の中、ダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!
球場からは、なんや?マイクの放送が聞こえる。
選手宣誓じゃありませんように。。。ありませんように。。。と祈りつつ、球場の入り口を探すが、どこにも人はいない!
仕方なしに、近くにいた高校生に、
『あの~。。。どっから入ったらいいんですか?』と聞くと、
『あっ!今日は入場無料なんで、どっからでも!』
そして、スタンドへの階段を一段抜かしで走っていると、
『第89回 全国高校野球選手権 京都大会 開会式を始めます!』というアナウンスが!
“よかったぁ~!間に合った~!”
激しい雨のため、15分遅れでスタートした模様。
入場行進を外野の芝生のみにし、選手の高校生たちは、芝生のところに整列。
一部変更?されているかのような、特別な開会式となったようで。。。
その後、開会の挨拶や前年度の優勝校の優勝旗の返還などがあり、いよいよ、選手宣誓!
H高校のSyujiクン。
ややうつむき加減で、小走りに行くが・・・緊張していたのか、曲がらなければいけない場所をちょこっと行き過ぎ・・・焦って戻る・・・なんて、プチハプニングもありつつ、マイクの前へ!
右手を上げ、一呼吸おいてから、
『宣誓!我々選手一同は、野球ができる喜びと、応援し、支えてくださる方々への感謝の気持ちを胸に、仲間とともに、培ってきた、全ての力と、大切な思いを、この試合、このイニング、そして、この一球に集中させ、忘れられない夏、最後まで粘り強く、懸命にプレーし続けることを誓います!』と、“ひとこと”“ひとこと”の言葉を、とっても大切に宣誓をしたSyujiクンに、ねえね、ほろりと涙が出てしまった。(年のせいかなぁ?)
Syujiクンは、幼稚園時代から、とっても真面目な性格で、心優しくって、かわいい子どもだった。
ねえねの話も、一番前に座り、目をキラキラさせながら聞き、何事にも素直で、どんどん吸収していく子どもだった。
初めてとり組む遊びでも、できないことがあると何度も何度も練習し、できるようになるまで頑張る子どもでもあった。
そんなSyujiクンらしい、素敵な選手宣誓だった。
しかし、今は、子どもではなかった。
ひとりの一高校球児となっていた。
大きかった。とっても、大きくなっていた。
開会式が終わり、ねえね、ズボンがビックリするくらいビチョビチョになっていたことに気付く。。。
ほんの30分くらいの夢のような素敵な時間が終わり、現実の冷たさに気が付いたようだった。。。
その後、駅に向かっていると、
『はい!選手は走って!キャプテンは旗を本部に急いで持って行く!はい!走って!』と大きな声が!
聞き覚えのある声???
おぉ!!!
ねえねの高校時代の野球部のO先生ではないか?
目が合い、軽く会釈をし、気が付かれる!
O先生 『お~!お久しぶり!元気か?』
ねえね 『あっ!ハイ!元気です!』
O先生 『どうした!?』
ねえね 『あっ!選手宣誓した子が教え子で・・・みに来ました!先生、今年からR高校に変わられたんですよねぇ?』
O先生 『おー!しっかりみれたか?ここ懐かしいだろ?』
ねえね 『はい。。。みれました!懐かしかったです。じゃあ、先生も頑張ってくださいね!』と、こんな会話をした。
ねえね、高校時代は野球部の追っかけ?のようだった。(決して、“ストーカー”ではない!)
自分でマイスコアブックを買い、スコアを書き、高校野球を!高校球児を!みていることが・・・ねえねの青春だった。
高3の夏。
T高校(我が母校)の初戦は、授業のある日だった。
しかも、進路を決めるための大切な説明のある日でもあった。
しかし、ねえね、もし、この初戦で負けてしまったら、もう二度とこのT高校の!このメンバーの!野球がみれなくなる!なんて・・・嫌だった・・・絶対に!
だから、親には学校を休み、野球の応援に行くことを告げ、担任にも許可を!と思ったが、
『いいぞ!とは、担任としては・・・いえんぞ!』といわれた。
『進路も保障はできんな!』ともいわれた。
それでもよかった!
だから、ねえね、当日の朝は、今日のように、誰にも声をかけず(進路のことで迷惑をかけるわけにはいかなかったから)、ひとりで西京極球場に向かった!
すると、西京極駅には、ねえねのおともだちや野球部を応援する仲間たちがいるではないか?
朝早く出てきたので、みんなで、駅の側にあった立ち食いうどん屋でうどんを食べたなぁ。。。
なんて・・・SyujiクンやO先生に出会って、懐かしいことを思い出しちゃったなぁ。。。
それぞれの夏!それぞれの青春!
思い出すもよし!これから造るもよし!
素敵な夏にしましょう!!!
あっ!ちなみに、高校野球の応援に行っていたみんなは、先生たちのご配慮もあって、“出席”扱いになり、進路の方もなんとかなりましたとさ!
おしまい。