空も大地もうごめき、ウゴメク。

この世に生まれたからには、精一杯生きてみよう

サラリーマン川柳

2007年05月17日 | 個人
「脳年齢 年金すでにもらえます」今年のサラリーマン川柳の大賞作品である。今年で20回を数えるこのサラ川(さらせん)は、よくもまぁこんなにユニークな言葉考えるもんだと関心させられる。サラリーマンというからその内容は、私に関することも多く“共感”させられるものや、時にはドキッ、冷やりとさせられ“壷”を抑えたものもあった。

 これらの作品にはいろいろな見方がある。まず、実際に自分のことを言っているものか、それともそう見せかけて実は自分の周りの人間のことを言っているものか、はたまた最近の流行語を織り交ぜながら入賞狙いの作品なのか、たとえ入賞ねらいであっても話題性のある言葉が入るとぐっとポイントも上がり、自らその“悲劇の主役”になっているから面白い。五七五調、時に字余りであっても二十字内外かに託されるわずかな語彙で、気持ちが伝わってくるからこりゃ凄い。英語にも韻を踏んだ単語の俳句や短歌のような言葉遊びがあると聞いたことがあるが、俳句にせよ短歌にせよわずかな単語であらゆる状況をも想像できうる言葉は、日本語ならではないか。しかし、川柳も含め俳句、短歌を英語に訳したとき、字数制限などに引っ掛かっては、なかなか思うような訳はできまい。

 たまったなぁ お金じゃなくて 体脂肪
 リバウンド 痩せる前から 気に懸ける
 脳トレを やるなら先に 脂肪トレ
 妻タンゴ 息子はスノボ 俺メタボ
 きいてない 人の話と 育毛剤

 以上はメタボや心配される一部体の部分にクローズアップ。私のことを言っている。

 定年後 メシ・フロ・お茶は 妻の声
 奇跡とは メイクの後の 妻の顔
 妻は待つ!! 年金半分 掴むまで
 脳年齢 それより気になる 肌年齢
 ケータイは 携帯してくれ 母さんよ
 行き先を 告げず出掛ける ネコと妻
  

  なるほど、なるほどなるほど。以上は妻に関する内容の川柳。

 「ご飯ある?」 「ツクレバアルケド」 「ならいいです…」
 会社より 妻を替えたい ポータビリティ
 このオレに あたたかいのは 便座だけ
 忘れぬよう メモした紙を また捜す
 帰りたい 我が家ではなく あの頃に

 時代を風刺したものや職場でも家庭でも隅に追いやれる様が、現実的な作品である。来季は自分も投稿してみようかな。しかし私の場合、ボキャブラリーに弱く短い言葉では意を尽くせないかもしれないなぁ。注釈ばかり付いて。

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