ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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闇と光の慈愛のコントラスト(57)侵略

2019年06月24日 10時57分00秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(57)侵略

--侵略(007)--

「アイリス。前にアクデシアの書庫から本を借りただろ。
 その本が父に見つかったらしい。
 それを父が光の神に報告した。
 多分、その本が気に触ったのだろう。
 光の神が闇の種族を皆殺しにすると言っている。
 村に居ると殺されてしまう。
 アイリス。僕と逃げよう」
エンビは、アイリスに村が襲われることを話した。
「ほんとう?どうして村が襲われなければならないの?
 あの本もアクデシアが書いたものではないは、
 宇宙の始まりからある本よ。
 どうして…どうして……」
アイリスは悲しみが込み上げてきてきて止められなかった。
「闇の種族が何も悪くないことは分かる。
 でも、神様ってそういう者じゃない。
 私は、君だけでも助けたい。
 その一心で来たんだ。
 二人で逃げよう」
エンビは、アイリスを諭したかった。
「私だけ逃げるなんて出来ない」アイリスは叫んだ。
「逃げないと、アイリスも僕も殺されてしまう。
 きっと僕も殺されてしまう。
 逃げてくれ」
エンビは、アイリスに懇願した。
アイリスは、エンビの話を聞かずに闇の村に戻ろうとした。

つづく 次回(侵略008)
 

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