ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

0269_神々の戦い(038)裕也の冒険-過去の監視者-

2020年10月25日 10時59分22秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)

0269_神々の戦い(038)裕也の冒険-過去の監視者-

--過去の監視者--

洞窟から外の景色を眺(なが)めていた。
もう、夕暮れ時であった。太陽が沈む。
異世界でも裕也の住む地球と同じような自然界であるらしい。
安全か分かるまで魔族の民は、暫く洞窟で暮らすそうです。
眼下に広がる黒々とした森に吸い込まれそうになる。
(俺は、歴史を変えたのだろうか?
 俺が帰らないと、未来の歴史は変えられてしまうのではないか?
 神々の合議は、成功するのか?)
裕也は、そんな思いを巡らしていた。
すると、天空が歪みだした。
「ブォォン」
そして、亀裂がはしる。
天空の斜めに走った線の歪みから、
丸く縦長の楕円な白い石で出来ている物体が現れる。
遠くではっきりしたことは分からないが、
東京ドームくらい(4万平方メートル)くらいありそうである。
下半部に電波を発しているのか角らしものが4本突き出ている。
裕也は、何か見覚えがある。
(ソース?)
その物体から声がする。
「そこにいるのは裕也ですか?
 時空の歪みが発生しているので調べに来ました。」
何か聞き覚えのある声である。
裕也は、救われた気がした。一遍に明るい気持ちに成った。
「はい。そうです。」
声の主は、答える。
「裕也。私です。
 ミディアムでお会いしたイエントです。」
(やっぱり、ソースだ。)
裕也は、救われたと確信した。
「時空の歪に落ちてこの時代に来てしまいました。
 元の世界に帰りたいのですが、
 帰る方法がありません。」
「私たちは、時空の歪みを調査して過去や未来を飛び回っています。
 分かりました。歪の原因は、裕也さんみたいです。
 元の世界に帰してあげます。」
いつの間にか闇の長(おさ)も裕也のそばに来て天空の声を聴いていました。
裕也は、額から黒い感情の宝石を外し、闇の長(おさ)に渡した。
「お世話になりました。」
そして、大声でソースに依頼した。
「イエント。元の世界に帰してください。」
するとソースの4つの角から何か力の波が起こった。
そして、裕也を包む。
(凄い力だ。)
裕也の体は、消えた。

つづく。 次回(ゼウスの駆け引き①)

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« (Yuya's adventure)0041_misu... | トップ | (Yuya's adventure)0042_misu... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

裕也・冒険日記(自作小説)」カテゴリの最新記事