ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

0205_神の役職(034)裕也の冒険

2019年12月27日 11時01分15秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)
0205_神の役職(034)裕也の冒険
--陰陽師と魔族の死闘⑥--
ひろ子は、変化(へんげ)した。
耳はとがり、目は赤くなり、
体は堅い殻の筋肉で覆(おお)われ、
爪は伸び、背中にはコウモリの羽に似たものが生えてた。
「本気だ」ひろ子は、叫び、手の爪で壁を引っ掻(か)いた。
何度も何度も。
しかし、陰陽師の印は、びくともしない。
どろどろの液体の中に沈んでいく。
ひろ子は、液体の中に沈み、息が途切れた。
(もうダメだ)
そう思った時、女の子の手。
霊界の道を通り、水子が、水中メガネと酸素ボンベを持ってきた。
霊界は、塞(ふさ)がれていないようだった。
水子は、ひろ子ちゃんの口にボンベのマスクを当てた。
(ハァ。ァ。ハァ)
ひろ子ちゃんは、息を吹き返した。
(水子ちゃん。ありがとう。)
水中メガネを付けて辺りを見渡した。
(人が倒れてる)
ひろ子ちゃんは、倒れてる従業員を抱えた。
(水子ちゃん。抜け出せる?)
(大丈夫)
水子は、そう答えると手を取り霊界の道を通り、ひろ子ちゃんと従業員を救出した。
つづく 次回(神の役職035)死には死をもって
 
 

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