ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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0294_神々の合議(019)裕也の冒険-地獄の業⑬-

2020年12月20日 17時06分00秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)

0294_神々の合議(019)裕也の冒険-地獄の業⑬-

--地獄の業⑬白微穴①--

地獄は、消し去られた。
閻魔大王の前に、裕也が一人座っていた。
「とうとう。やりましたね。
 もう、宿業は、転換したみたいですね。
 これから、どうするのですか?」
閻魔大王は、裕也に尋(たず)ねた。

「地獄は、もう終わりにしましょう」

「罪人の罪は、どうすれば良いと思いますか?」

「記憶の宇宙に連れて行ってはどうですか?」

「連れて行って、どうするのですか?」

「そして、相手の気持ちを体現させましょう。
 自分がしたことに対する相手の気持ちが分かれば、
 自分の行為が愚かであったことが分かり、
 苦悩し後悔するでしょう」

「誰が連れて行くのですか?
 鬼は、解放されましたよ」
閻魔大王は、優しく尋ねる。

「鬼さんでも良いのですが、
 領地があるので、西洋と統合してガウルの民に頼みましょう」

「ガウルさん。日本の罪人の霊も迎えに行ってくれませんか?」
(裕也。それは、良いのですが、西洋の冥界(めいかい)もどうにかしてほしいのです)
(悩んで苦悩しみ続ける人々が存在しています)

「分かりました。
 冥界(めいかい)を解放しましょう」
裕也は、冥界を西の地球に統一することに決めた。

「ハデスさん。冥界を西の地球に統一していいですか?」
(それは、どんな土地ですか?)
ハデスは、密かに聞いていた。

「太陽に照らされた普通の大地です」

(そんな所があるのですか?)

「はい。あります」

(一度、見に行きたいのですが)

裕也は、西の地球に手をかざした。
光が「ピュッ」と飛んだ。
ハデスは、西の地球を見た。
(素晴らしい。普通の大地だ)
ハデスは、(ここだ。西の地球を支配したい)と思った。
納得した振りをして機会を伺うことにした。

「よろしい。統一に賛成します」

つづく。 次回(白微穴②)

#裕也の冒険 #自作小説 #神々の合議 #裕也 #地獄の業 #白微穴


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