0087_魔族の王（012）裕也日記

0087_魔族の王（012）裕也日記

（魔族の王女よ。なぜ。人を殺す。）
裕也は、アイリアに問いかけた。
（私たちは、前回、死んだとき、
仏法を信じると誓いました。
　だから、無用の殺生は出来ません。
　女王もそうです。
　しかし、女王の妹は、違うかったのです。
　女王は、始め。多くの親族を蘇らせようと思い
　メディを蘇らせました。
　メディは、今回、初めて蘇ったのです。
　魔族の中の悪の血が消えていませんでした。
　悪に蘇らせられた者は、悪の血が宿る。
　今、メディが国の実権を握り、やりたい放題です。
　裕也。どうしたら良いのでしょう）
裕也は、少し考えてから言った。

　つづく。

0086_魔族の王（011）裕也日記

0086_魔族の王（011）裕也日記

「アリエス神父。私に仏間を少しお貸しください」
「どうぞ。お使いください」アリエス神父は言った。
裕也は、静かにイエスの像の前に座った。
そして、心に念じた。
（イエス様。どうぞ力をお貸しください。）
少し間を空けて、
（アイリア。魔族の王女よ。答えたまえ）
裕也は、数回繰り返し念じた。すると、
（裕也ですか？無事なのですね。
　アイリアです。）

つづく。

0085_魔族の王（010）裕也日記

0085_魔族の王（010）裕也日記

「そして、裕也。
　あなたが、イエスの名を唱えているのを
　知りました。

　この人だ。
　この人のために、私は蘇ったのだと
　確信しました。

　私は、イエスに祈りました。
　この国を何とかしてほしいと。
　すると、声が聞こえてきました。
　（裕也なら必ず。解決してくれます。
　　明日、ここの国に来ます）
　分かりました。
　そして、今日、あなたに会えました

　神の思し召しです。
　アーメン」

裕也は、話を聞き、なぜ、彼らが生まれ。
なぜ、自分が、また、この地に呼び出されたのかを知った。

つづく。

0084_魔族の王（009）裕也日記

0084_魔族の王（009）裕也日記

「私たちは、あなたを探しました。
　あなたなら、何とかしてくれると
　思ったからです。
　でも、あなたは、何処にもいませんでした。
　私は、神に祈りました。
　そして、見つけたのです。
　あなたの心の意志を。
　あなたは、別の宇宙にいました。」

　つづく。

0083_魔族の王（008）裕也日記

0083_魔族の王（008）裕也日記

「この土地を蘇らせたのは、
　メディユと言う魔族の女王です。
　前回の女王です。
　まず、女王は、裕也を使って
　土地、街、民を蘇阿らせた。
　その後、自分の妹のメディを
　蘇らせました。
　メディは、執務につき。
　そして、次々と自分の親族の
　魔族を蘇らせ役に付けました。
　裕也に気を使い魔族と言いましたが、
　私にとっては悪魔です。
　悪魔たちは、国を治める役職や
　華やかな芸能に携わせました。
　治安を守る警察も悪魔たち就いています。

　普通の人は、怖くて外も出歩けません。
　何をしているかと言うと、
　家で、悪魔が作ったテレビ番組を
　見ています。

　そのテレビ番組は、欲望と暴力にまみれています。
　クイズ番組では、不正解すると
　拷問の罰が用意されています。
　拷問の様子は、カットされることなく
　放送されます。
　血が噴き出し、命乞いをし、泣き叫ぶ。
　もう、地獄絵です。」

　つづく