経済の低迷、品格の欠如、日々大きく変動し続ける社会情勢。そんな凪ぐことを知らない世界の中で、将来、日本の舵を取ってゆかなければならないのは、若きエグゼクティブたちにほかならない。だが、彼らがいずれ時代をリードしてゆくためには、まだ足りないものがあるように見受けられる。それこそが”こだわり”である。
なぜなら今現在トップに君臨し、時代をリードしているエグゼクティブたちは、手間ひまをおしむことなく、ひとつのことに筋を通して息長く続けることの大切さや、ものごとに対してこだわりをもつことの大切さを熟知している。それに正面から対し、切磋琢磨をくり返しながらその存在を乗り越えてゆくためには、こちらも確固たるこだわりを持たなければならない。それは至極当然のことといえるのではないだろうか。
アラスカに通うことで、エグゼクティブに必要な素養である、”こだわり”が必ず手に入ると確信している。そして同時に、多くの顧客に愛され、応援されて、今日のアラスカがあることを知るだろう。なぜなら五感を最大限に駆使し、食を楽しむアラスカならではのこだわりは、長きにわたってエグゼクティブに愛され、彼ら自身のこだわりの一部として身につけられてきたものだからだ。アラスカの常連になることで、こだわりには、周囲をも巻き込む力があることを実感するだろう。
(序章「あなたは常に時代をリードできているか?」より)
| なぜエグゼクティブは、アラスカに集まるのか?―通った者は、必ず出世するレストラン春原 健児幻冬舎メディアコンサルティングこのアイテムの詳細を見る |
僕が今の会社に入社してからずっと直属部下として頑張ってくれていたM君が、出向元に戻ることになった。
二人でランチが出来る最後の日、天気がよかったので日比谷公園横の日本プレスセンターにある「アラスカ」に誘った。
一度こういう機会に行ってみたかったレストランだ。
注文したのは、5000円!の”特製ビーフカレー”、たぶん常設のメニューとしては日本一高いカレーだろう。
アラスカでステーキやローストビーフ用に供される黒毛和牛がおしげもなく使われているとの話。
これをアルコールなしで食べては申し訳ないと、思わずハウスワインをデキャンタでお願いしてしまった。(笑)
僕らの食事として考えるカレーの値段としては高いんだけど、日比谷公園の春の芽吹きやその先の丸の内の高層ビルを眺めながら、3年間の楽しい思い出を振り返る場所として、あるいは、このカイシャの卒業イベントとして日本一のカレーを食べたなと心に刻んでもらうには寧ろ安いくらいかもしれない。
(その辺の居酒屋に夜飲みにいけばで二人で10000円なんてすぐ使っちゃう金額だしね。)
この会社、仕事で成長して、栄転していく彼にはぴったりの場所を選べたのでないかな。
本にある通り、たしかにいい空気がこのレストランに漂う。
自分をストレッチさせるためにも、これから少しずつ機会を見つけて通ってみようと思う。