Nord 43°

夕焼けの綺麗な羽田空港を後にして、新千歳空港に着いたらそこは雪、雪、雪。


行ってみたらガッカリする観光スポットとしては定評のある（？）札幌の時計台も小雪舞うなかでライトアップされるととても幻想的。


ホテルについたのが２１時くらいだったし、外は何しろ雪なので札幌の夜を満喫すると言うほどではなかったけど、ホテルマンにお勧めいただいた札幌ラーメン久楽の帰りにみた大通り公園も美しい。


タイトルのＮｏｒｄ４３°は宿泊した札幌グランドホテルのダイニングの名前だけど、同名でドリカムの遠距離で二股かけられている女の子の気持ちを唄った切ない曲があることを思い出す。


一夜明けて窓から眺めた街は銀世界。

Wheeling !!

これまで僕にとって多摩川というのは電車やクルマで横切るもの。
でも、自転車で多摩川に沿って走ってみると全く違った景色が見えた。



朝から散歩するお年寄り、ジョギングする美女、河川敷で野球をする少年たちとそれをサポートする家族、もちろん多くの自転車乗り達。



通勤の電車やオフィス街で見かける光景は、みな自分のことに忙しくて周囲にも無関心に見える。
ｉＰｈｏｎｅで文章を読んだり、音楽を聴いたり、メールをしたり。
もちろん僕もその光景に溶け込んでしまっている。



でも自転車に乗っていると、空が青いとか、多摩川に映る朝日が美しいとか、河口にいくとカモメが飛んできたとか、そんなことがいちいち新鮮。



景色を楽しみながら羽田までやって来た、往復の行程６０キロ。
もちろん本格的な自転車乗りの人たちは１００キロ以上を平気で走るのだから、まだまだ全然なのだけど、でも景色だけじゃなく世界までちょっと違って見えた気がする。

「自転車も飛行機も人類の偉大な発明だ」

Wheels for the mind

今秋、本格的な自転車＝ロードレーサーを買いました。
イタリアの老舗自転車メーカーＰＩＮＡＲＥＬＬＯのＦＰ１という車種。

同じ自転車といってもママチャリとは何もかも違うんですよね。
軽いし、ちょっと漕げばすごくスピードでるし、そもそも前傾姿勢とらなきゃいけなくて乗りにくいし、実用性ゼロ（笑）

でもホントに素晴らしい乗り物。
自分の足で漕いで想像も出来ないような距離を走ることが出来るってのは、まるで自分の身体能力が何倍にも拡張されたよう。



そういえばａｐｐｌｅは、1980年代の自分たちのコンピューターを世に出すときに"Wheels for the mind"、すなわち人の知性を何倍も拡張させる道具として自転車をメタファーに訴えたのですね。