ポストモダン・マーケティング―「顧客志向」は捨ててしまえ!ダイヤモンド社このアイテムの詳細を見る |
「顧客は常に正しい」と、顧客の見えざる要望を想像し、ニーズを発掘して、惹きつける。競合他社も同様に「真の顧客の声」を探しているから、次回は更に顧客の声を聞いて・・・
国立大学を卒業して新卒で日系のシンクタンクに入ったコンサルタントがいかにも唱えそうな退屈なマーケティング主流派のセオリー。
これに代わる戦略として、筆者はTEASE(からかう)戦略を提唱する。
すなわち
Trick(トリック)、Exclusivity(限定)、Amplification(増幅)、Secrecy(秘密)、Entertainment(娯楽性)
上手いこというなあ、メモ、メモ。。。
こうも言う。
マーケティングは「誘惑」であり、「奴隷」ではない。
そうなんだよ。マーケティングを「相手(顧客)の気持ちを捕まえて離さないこと」と定義すると、恋愛と同じで、優しくて何でも言うこと聞いてくれる男(女)なんて退屈だからね。
良書だと思うけど、気に入らないのは邦題。
モダン・マーケティングに対するポスト(次世代の)、という意味なんだろうけど、マーケティング自体をモダン(現在)のものだと見れば、あくまでこの論はマーケティング理論の構造の範疇で行われているから、ポストモダンの語感ではないよね。
マーケティングに対するポストモダンとしては、内田樹先生の朋友、平川克美さんの著作「反戦略的ビジネスのすすめ」のような文脈の方がふさわしい気がする。
現題のDevelop Marketeaseのほうがいいと思うけどな。
え・・それもトリックだって!?
反戦略的ビジネスのすすめ洋泉社このアイテムの詳細を見る |