LTC / A Different View

現代「イタリアン・ジャズ」というと「Club Jazz（クラブ・ジャズ）」の印象が強く、「管楽器ブリブリでラテン・タッチ」といったイメージがあるけれど...

こんなステキなトリオ作品もあるんですねえ...♪

「Nicola Conte（ニコラ・コンテ）」のコンボで活躍する「ピエトロ・ルッス」（ピアノ）、「ロレンツォ・トゥッチ」（ドラムス）、「ピエトロ・チャンガグニーニ」（ベース）のそれぞれの頭文字をとったという「LTC」の2作目（前作はゲストのワン・ホーン入り）...

■ LTC (Lussu/Tucci/Ciancaglini) / A Different View (2007, Ricky-Tick：RTCD08, コロンビア：COCB53683)

01. Just Give Me Time
02. A Different View
03. The Holy Ghost
04. Magic Mirror
05. Menino das Laranjas
06. Easy Does It
07. Anthony and Cleopatra's Love
08. Shibuya Crossing
09. Breakfast with Silvia
10. I Wish I Knew How It Would Feel to be Free
11. Japanese Crowd - bonus track -

・ Piertro Lussu（ピエトロ・ルッス） (piano)
・ Lorenzo Tucci（ロレンツォ・トゥッチ） (drums)
・ Pitro Ciancaglini（ピエトロ・チャンガグニーニ） (bass)

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ジャケはシブめで「夜＝クラブ」っぽいイメージだけど、中身はけっこう爽やかで「休日の午前中にコーヒー飲みながら」でも聴ける感じ...^^

そして全体的なトーンはあくまで「ハード・バップ」ながら、曲調が「ブルース」や「ボッサ」と富んでいるので、最後まで飽きさせない内容...^^

具体的には、「クラーク・ボラン」のレパートリーだったという「01」にはじまり、軽快で爽やかなタイトル・チューン「02」、ブルージーながら欧州らしいスタイリッシュさも併せ持つ「03」、「ボッサ調」の「05」はダントツのマイ・ベスト...^^

そして12インチ・シングルで先行リリースされ大好評だったという「ボビー・テイモンズ」の「06」は、クラブ・ファンの心を掴むだろうし、「Misty」を彷彿させるステキなバラッド「07」、「渋谷交差点（？）」という「08」は、ワタクシらが持つ「渋谷」のイメージとはかけ離れた「爽やかボッサ系」で思わず苦笑いしちゃうけど（笑）、ストレートなブルース・ナンバー「10」など、ホントに捨て曲ナシよ...^^

ちなみにこのトリオに「Fabrizio Bosso（ファビリツィオ・ボッソ）」（trumpet, flugelhorn）を加えると、まんま「ニコラ・コンテ」のコンボとなるわけですが、この4人の参加作（ニコラ・コンテは除く）を見てみると...

・ Piertro Lussu（ピエトロ・ルッス）」（p）; 「Schema Sextet」(2000)
・ Lorenzo Tucci（ロレンツォ・トゥッチ）（ds）; 「Schema Sextet」(2000), 「High Five Quintet」(2002～)
・ Pitro Ciancaglini（ピエトロ・チャンガグニーニ）」（b）; 「High Five Quintet」(2002～)
・ Fabrizio Bosso（ファビリツィオ・ボッソ）（tp,flh）; 「Schema Sextet」(2000), 「High Five Quintet」(2002～)

と、「ボッソ」と「トゥッチ」を中心にいろいろ交錯しているのがわかり、面白いトコロです。

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