研究日誌。

大規模なグラフ処理に対してメモリ階層構造を考慮した高性能なソフトウェアを開発。

最短路問題: 双方向探索(bidirectional search) - 3

2010-04-02 22:02:32 | Weblog
さて前回の記事ではそこそこうまくいった例を示したが、それにしてももう少し性能が出てもいいのでは?という疑問が残る。思い当たる原因はいくつかあるのだが、まずはグラフの規模を疑い、今回は全米グラフを用いる。各クエリに対応した forward-search(F-time), backward-search(B-time), bidirectional-search(D-time) の実行時間をまとめる。

Graph : USA-road-d.USA.gr (23,947,347 nodes 58,333,344 arcs)
Query : P2P x 10
CPU   : Intel(R) Xeon(R) CPU X5460 @ 3.16GHz


Query[0] (17261435, 8424294) のように近い場合では、どれも同程度の実行時間で終了する。

Query[8] (18549540, 3230879) のようにうまく探索範囲を狭ませることのできる場合では、forward-search に比べて bidirectional-search の方が効率的ではある。冷静に考えると backward-search の方が良いが。

Query[9] (957498, 10453327) のように遠い場合では、探索範囲自体は狭まっているのだが、実行時間はむしろ増えてしまっている。

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