研究日誌。

大規模なグラフ処理に対してメモリ階層構造を考慮した高性能なソフトウェアを開発。

Cell での BLAS (DGEMM) - その2。

2007-10-13 03:29:04 | Weblog
DGEMM のバグを探すことができた。やはり Cell プログラミングでは、デバッグが容易ではない。いい加減デバッグツールを使わないとまずいのかもしれない。。

ちなみに今回のバグは調子に乗って2行ずつ演算を行っていたために起きたのだが、その部分を1行ずつにするだけで正常に実行できた。しかし、実行時間がかなり増えてしまっている。

また、xlc コンパイラも試してみた。
以下は 512x512、1024x1024、2048x2048 においての xlc/gcc の性能比較である。
もちろん Double Buffer は用いていない。これにより、xlc は gcc よりも Cell に最適化され、かなりの速度向上が見られるとした期待を裏切ることとなった。しかしまだまだなにも最適化しているわけではないので、Double Buffer 等の改善を加えた後もう一度比較してみるとよいだろう。

ちなみに Makefile に次のように追加するだけである。
 PPU_COMPILER = xlc
 SPU_COMPILER = xlc


xlc -O3 / gcc -O3           [msec]
SPE  512x512  1024x1024   2048x2048
 1  1148/795  8700/6010  16100/47400
 2  600/430  4600/3170  36300/24500
 3  425/310  3150/2240  24500/16900
 4  330/245  2420/1730  18800/13200
 5  280/210  2020/1460  15500/11000
 6  245/190  1710/1270  13200/ 9700

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