わたしを織り上げるページ

いろいろな糸を組合せて
新しい布を織り上げるように
人との巡りあいを大切に
違った私を紡ぎたい。

「九条の会」講演会

2008-03-08 | 大人の学び
昨年7月に亡くなられた「小田実さんの志を受けついで」開催された「九条の会」講演会は、
立ち見が出る盛況ぶりで2300名が会場C.C.Lemonホールを埋め尽くしました。



司会の「九条の会」事務局長・小森陽一さん(東京大学大学院教授)が本日欠席された
呼びかけ人の一人である梅原猛さんのメッセージを代読しました。
「私は戦後一貫して平和憲法を守れという態度をとっています。それは平和憲法、
特に九条には人類の未来の理想が含まれているからです。」



 ●大江健三郎さん(作家)
政治・経済・歴史・哲学を含めて書かれた小説をいう「全体小説」に関する座談会で、
小田さんに「君は全体、小説家だ。俺は全体小説家だ。」と言われたというエピソード披露し、
小田さんの著書「HIROSHIMA」を紹介しました。



 ●鶴見俊輔さん(哲学者)
小田さんは13歳で体験した大阪大空襲、その肉眼での映像をけっしてすり替えなかった特異な人。
彼はちょぼちょぼの人間だから間違いを犯すが、間違えたら一緒に改めていこうという
「批判的常識主義」と評しました。



 ●加藤周一さん(評論家)
彼の反応の仕方は大勢に流されない。ベトナム戦争反対のベ平連の活動のように
米国に戦争をやめさせられないなら、犠牲者を助けることはできるという発想。
阪神大震災の公費救済の運動。空想家でない現実主義者だったと語りました。



会場に飾られたひまわりの花に小田さんの写真が寄り添うように降りてきました。



 ●玄順恵さん(ベストパートナー)
彼が米国留学後、ヨーロッパをへて帰らず、アジアを回って帰国したことが
力の源泉であり大きな転換となった。
古代ギリシャの民主主義は小さな人間が知恵を絞って力を持つことがデモクラシー。
米国の民主主義を考える時、当時ピープルでなかった女・奴隷(黒人)が大統領選挙に立候補している。
彼が生きていたら米国の小さな人間の存在が盛り返したと評するのではないかと話されました。



 ●チェロとピアノの演奏(チェロ:渡部宏 ピアノ:山形明朗)
「さくらさくら」によるパラフレーズ ・ 「親愛の言葉」 ・ チェロとピアノのための「こもりうた」 ・
「リベル・タンゴ」 ・ 「鳥の歌」



 ●三木睦子さん(三木武夫記念館館長)
アジア・中国から米国まで手を伸ばした身の程知らずの戦争の体験を若い人に伝えようと
90歳の身でこの壇上まで上がってきました。
これからの日本は平和で国力を養い、物を作り物を売り、世界に恥ずかしくない国にしたい。
みなさんが働けば夢ではない。国土を大きくするというのではなく豊かで楽しい国に、
私がおとなしくご隠居になれるようにしてくださいと話されました。



 ●井上ひさし(劇作家)
小田さんの残した文献を読むことで志を受けついていきたい。
朝日新聞に投稿された「良心的な軍事拒否国家をめざそう」という記事がある。
ドイツには兵役があるが、青年は兵役を拒否して市民奉仕(老人介護、病院雑役)を選ぶ自由がある。
日本には平和憲法があるが、守る(デフェンス)だけではよくて引き分け。
国際連盟を脱退した日独伊、残った連合国、それ以外のスペイン・スェーデン・スイスのような
第二次世界大戦に加わらなかった国々が果たした「人質交換船」や「収容所の待遇調査」
のような役割を日本が持てないだろうかとを話されました。



 ●奥平康弘さん(憲法研究者)
2004年6月「九条の会」発足記者会見の前に集まった「呼びかけ人会議」で小田さんは
「運動資金は9人の呼びかけ人が各50万円づつ出し合うというのはどう?」と発言された。
さりげなく発想を口に出し、それをみんなも受け入れてしまう。
小田さん他1048名の「自衛隊のイラク派遣違憲訴訟」原告団の活動を紹介された。



 ●澤地久枝さん(作家)
小田さんがやってきてやろうとしてきたことを私たちはやっていきたい。
日本は個としての意識、市民の自覚が不足している。小田さんは市民という言葉を日本に定着させた。
「ひとりでもやれる」「ひとりでもやめる」「ひとりからはじめる」
「大きな人間がやろうとする時、それをやらされるのは小さな人間。
小さな人間がいやだと言ったらそれはできない」
「風に流される小さな人間でなく、何が真理か知恵をつけ、身近な誰かに語りかけよう」




休憩時間で開かれた「呼びかけ人会議」では、小田さんはいなくなったけれど、私たちとともにいる。
今後も「九条の会」のポスターやチラシから小田さんの写真ははずさないと決めたと小森さんから
報告されました。







さをり織ベストが勢ぞろい

2008-03-07 | さをり織
さをり織ベストが勢ぞろいしました。
トップは一郎さん家の凛ちゃん、3歳になったばかりですか?。
次はちゃまちゃま家の実紗ちゃん、2歳だけあってぐっとおねえさんですね!
我が家の朱夏は、やっとママから写真が届きました。三人の中では一番のおちびさん1歳
みちこさん家の心寧ちゃんはゼロ歳なので寝てるだけ。寝返りはまだかしら?
ベストを着るのはちょっと先かな?写真送ってください!




ひなまつり

2008-03-03 | さをり織
ひなまつりの孫へのプレゼントは、正月休みに織った「さをり織」の布でベストをつくりました。
一目で気に入った桃色と若竹色の段染シルク糸をベビーピンクの太糸に織り込んで小さな女の子のイメージを膨らませました。
かわいいベストを裁っていると、ブログでお目にかかる凛ちゃん、昨年生まれた心寧ちゃん、ひとつおねえさんの実紗ちゃんにもと欲張って結局4枚のベストをつくることになりました。
編み物を教えているママ友の家に2日通って、縁取りやくるみボタンのつくり方を習い、ぎりぎりにやっと間に合いました。
今晩、息子の家を訪ねベストをプレゼントしたのですが、朱夏は逃げ回って着てくれません。
「お母さん、写真を撮って送りますね!」ということに相成りました。
凛ちゃんの写真はブログにアップされているのに残念!