「う~ん」
箸を銜えながら、トシがうなる。
あんな言い方をされてしまっては、気になってしまうではないか。
「おい、そんなに気なるんなら行って来い。ここはもう大丈夫だから。食い物もちゃんと残しておいてやるから」
テツにそういわれて、現在の全財産が入ったザックをぶら下げて、第3会議室へ向かった。
「お、悪かったね。折角の飯時に」
そう言ったのは、コウジ。
会議室にいたのは、その他には鳩羽とワカバもいた。
「???」
椅子をすすめられたトシは、頭にハテナマークを乗せたまま三人の前に座る。
「ちょっと、聞きたい事があるんだけどいいかな?」
そう言ったのは、コウジ。
「鳩羽から聞いたんだけど、君、アトフの準隊員だそうだよね。なにか、証明できるものあるかな。アーマーソルジャーである君にこういうのを聞くのも、自分でどうかと思うけど」
その言葉聞いたトシは、やっぱり来たか。と、天井を仰いだ。
それは、当然の事だろう。本部壊滅後、突然あらわれた見ず知らずの自分が、アトフ準隊員です。と言ったところで、信憑性は薄い。
それでも、トシは、少々とぼけた口調で
「う~ん、証明できる物ですか・・・・」
と考え込むふりをした。いや、ふりではなく、本当に考えてみた。ザック以外のものは、全てアパートの部屋だ。免許証もパスポートも保険証すらない。後は・・・・・。
「あっ」
小さく声を漏らした後、トシはザックの中味をがさごそとかき回した。そして、
「これじゃ、だめですか?」
取り出したのは、一枚のカード。アトフの建物の出入りをする為のカードキーだ。
「ちょっと、見せてもらっていいかな?」
コウジはそう言って、トシからカードを受け取ると、カードをパソコン脇のホルダーに差し込み電源を入れた。
箸を銜えながら、トシがうなる。
あんな言い方をされてしまっては、気になってしまうではないか。
「おい、そんなに気なるんなら行って来い。ここはもう大丈夫だから。食い物もちゃんと残しておいてやるから」
テツにそういわれて、現在の全財産が入ったザックをぶら下げて、第3会議室へ向かった。
「お、悪かったね。折角の飯時に」
そう言ったのは、コウジ。
会議室にいたのは、その他には鳩羽とワカバもいた。
「???」
椅子をすすめられたトシは、頭にハテナマークを乗せたまま三人の前に座る。
「ちょっと、聞きたい事があるんだけどいいかな?」
そう言ったのは、コウジ。
「鳩羽から聞いたんだけど、君、アトフの準隊員だそうだよね。なにか、証明できるものあるかな。アーマーソルジャーである君にこういうのを聞くのも、自分でどうかと思うけど」
その言葉聞いたトシは、やっぱり来たか。と、天井を仰いだ。
それは、当然の事だろう。本部壊滅後、突然あらわれた見ず知らずの自分が、アトフ準隊員です。と言ったところで、信憑性は薄い。
それでも、トシは、少々とぼけた口調で
「う~ん、証明できる物ですか・・・・」
と考え込むふりをした。いや、ふりではなく、本当に考えてみた。ザック以外のものは、全てアパートの部屋だ。免許証もパスポートも保険証すらない。後は・・・・・。
「あっ」
小さく声を漏らした後、トシはザックの中味をがさごそとかき回した。そして、
「これじゃ、だめですか?」
取り出したのは、一枚のカード。アトフの建物の出入りをする為のカードキーだ。
「ちょっと、見せてもらっていいかな?」
コウジはそう言って、トシからカードを受け取ると、カードをパソコン脇のホルダーに差し込み電源を入れた。