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食べ物信仰

2011年08月14日 | ひとりごと
 いきなりですが、フードファディズムって言葉、知っていますか。

食べ物が溢れている現代社会、皆さんの周りには沢山のフードファディズムが存在します。もはや「知らない」では済まされません。

フードファディズム(food faddism)とは、食品が病気や健康に与える影響を過大に評価したり信仰することです。


一見科学的な宣伝をしておきながら、その中身は非科学的なインチキだった! なんて食品はたくさんあります。

あまりパッとしませんか? それでは↓の言葉を見て下さい、きっとどこかで見たことがあるはずです。

〔寒天はカロリーが少なく、健康的に痩せることができます〕

〔この商品は食品添加物を使用していません〕

〔ミネラル豊富な“天然岩塩”使用〕

〔チョコレートには“ポリフェノール”が豊富に含まれています〕

〔納豆で血液サラサラ〕

〔野菜一日これ一本〕 


はい、これらの言葉は全部【任意表示】と呼ばれるものです。

 食品には2つの表示があります。法律で定められた【義務表示】と企業の宣伝である【任意表示】です。
 
【義務表示】はJAS法、食品衛生法といった法律に則った食品表示です。[名称、産地、原材料名、保存方法、期限、販売者…]

といった情報の記載が義務付けられています。

一方で【任意表示】はルールではありません。企業がアピールしたいことを法律に触れない範囲で自由に表示してよいことに

なっています。企業は売れるために様々な工夫をして消費者に買わせる努力をします。そこにフードファディズムは登場します。

 さて、フードファディズムには3つの種類があります。

①「健康効果があるとされ大流行する特定食品」
②「食品や食品成分の薬効を強調した“いわゆる健康食品”」
③「食品を単純に体に“良い・悪い”と決め付ける」

日本では数年に一度、大流行する食品が現れる傾向があります。初めて日本で大流行した食品は、1970年代の「紅茶キノコ」

ですね。私は伝聞でしか知らないのですが、紅茶と砂糖の水溶液に菌を入れて育てる…というものです。菌は大きなコロニーを

作り、さながらキノコのように成長します。そのキノコと水溶液を飲む、といった健康法のようです。

(紅茶キノコ)

その他にも、納豆、寒天、にがり、ココアといった食品が大流行しました。最近ではバナナが注目され、

スーパーでは売り場からバナナが消えた、なんてこともありましたね。

食品成分の薬効を強調した“いわゆる健康食品”は無視できません。

ポリフェノール、カテキン、イソフラボン、セサミン、ベータカロテン…といった言葉に聞き覚えがあることでしょう。

これらは非栄養素物質(ファイトケミカル)と呼ばれるもので、体にとって大切な成分ではありません。

体にとって無くてはならない栄養素[タンパク質、炭水化物、脂質、無機質、ビタミン]がなければ

人間は生きることが出来ません。一方で非栄養素物質は必ずしも必要なく、オマケ程度でしかありません。

しかも、非栄養素物質が実際にどのような役割をはたすのか、今のところ全くわかっていないのです。

食品を単純に体に“良い・悪い”と決め付けることも好ましくないですね。

一般的に[自然、天然、植物性]という言葉には良いイメージを持ちます。

一方で[人工、化学、動物性]という言葉は悪いイメージが持たれています。しかし、これは大きな間違いです。

どんな食品にも致死率というものがあります。自然の食品である塩も300gほど一度に摂取すれば死に至ります。

単純に天然であるから、植物性であるから体にいい。人工であるから、動物性であるから体に悪いなんてことは

決してありえません

 フードファディズムに陥ると、こだわりすぎて、かえって健康を損ねることになります。

また、テレビや雑誌・スーパーのpopなどは私たち消費者の“教科書”でもあります。「テレビで言ってたから」

「雑誌に書いてあったから」「スーパーでこうやって売っていたから」と簡単に信じてしまうのは思考停止です。

ひとりひとりが情報の取捨選択をして、何が正しいのか見極めなければフードファディズムは起こります。

食べ物は毒でも薬でもありません。これさえ食べておけば…なんて便利な食品はこの世に存在しません。

しかし、“健康的な食生活”は存在します。
食べ物信仰をするのではなく、バランスの良い食事にこそ

健康へのヒントがあります。


(紅茶キノコの画像出典:コルホーズへようこそ



《Tomiyama Tenyou》


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