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JFK暗殺事件の真相――オズワルド単独犯行説の虚構を暴く 34 リンドン・B・ジョンソンの証言

2018-05-25 | JFK暗殺事件について
 かくも疑惑にまみれたウォーレン委員会報告書。
 そこに関わった政府関係者のうち、最も重要な人物は誰か? それは、ウォーレン報告を受け承認した、後任のジョンソン大統領その人であろう。





※委員会メンバーから報告書を受け取った際のジョンソン大統領。先の写真で背後に尊大なそぶりで構えていたアレン・ダレスを振り返り、意味ありげな目配せをしている。このように、ウォーレンから報告書を受け取って、ジョンソンが最初に目を合わしたのは委員長ウォーレンではなく、ダレスである。あとで掲載するジョンソンの後年のインタビューからすれば、彼はこの時点ですでに報告書の虚偽性をはっきり認識しているはずである。何気ない場面に見えるが、そのことを前提にするとこのアイコンタクトに暗黙の意図すら見て取ることができる。
(NHKBSプライムタイム CIA秘められた真実 第1回「暗殺工作」)


 彼は当日のパレード車列に参加し、暗殺時は大統領のリムジンの中一台置いた後方のオープンカー内にいて、エルム通り上で実際に銃声を聞いた、と委員会につぎのように証言している。
 以下、ウォーレン委員会に提出されたジョンソンの公式の証言を引用する。

 After we had proceeded a short way down Elm Street, I heard a sharp report. The crowd at this point had become somewhat spotty.
 The Vice-Presidential car was then about three car lengths behind President Kennedy's car, with the Presidential followup car intervening.
 I was startled by the sharp report or explosion. but I had no time to speculate as to its origin because Agent Youngblood turned in a flash, immediately after the first explosion, hitting me on the shoulder, and shouted to all of us in the back seat to get down.
 I was pushed down by Agent Youngblood. Almost in the same moment in which he hit or pushed me, he vaulted over the back seat and sat on me. I was bent over under the weight of Agent Youngblood's body, toward Mrs. Johnson and Senator Yarborough.
 I remember attempting to turn my head to make sure that Mrs. Johnson had bent down. Both she and Senator Yarborough had crouched down at Agent Youngblood's command.
 At some time in this sequence of events. I heard other explosions. It was impossible for me to tell the direction from which the explosions came.
 エルム通りを下って少し進んだところで、私は鋭い銃声を聞いた。その地点の群衆はまばらになり始めていた。
 副大統領車はケネディ大統領の車からおよそ車両3台分の距離にあり、間に大統領警護の車両があった。
 私は鋭い銃声又は破裂音に驚いた。しかし私にはその発生源を推測する時間はなかった。なぜなら、(シークレットサービスの)エージェントであるヤングブラッドが最初の破裂音の直後、瞬間的に振り返り、私の肩を打って、後席にいた私たち皆に伏せるよう叫んだからである。
 私はヤングブラッド押されて上体を下げた。私を打つまたは押したのとほとんど同時に、彼は後部座席を超えて私の上にのしかかった。私はヤングブラッドの体の重みにで、ジョンソン夫人とヤーボロー上院議員のほうに体を折り曲げた。
 私はジョンソン夫人が伏せたか確かめるため、頭で振り向こうとしたのを記憶している。彼女とヤーボロー上院議員はともに、ヤングブラッドの指示でかがみこんでいた。
 この一連の出来事の少しの間に、私はそのほか複数の破裂音を聞いた。それらの破裂音がどの方向から来たものだったかをわからなかった。

引用元
http://mcadams.posc.mu.edu/russ/testimony/johnsonl.htm

 この証言は果たして正しいものであったか。結論から先に言えば、彼はここで虚偽を語っている。

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