書評『文明としての江戸システム』(鬼頭宏著) 14 2017-09-09 | 書評『文明としての江戸システム』(鬼頭宏著) 著者はその執筆意図を「歴史を学ぶのは、現代をよりよく知るため」であると述べ、また現代の生態学的な危機を超えるため、現代日本が江戸時代の持続可能な社会に学ぶことを期待していると言う。実際、閉鎖環境下の狭隘な国土で、農業をベースに三千万を超える人口が長期にわたり生活水準を維持・増進しつつ、生態学的な均衡をも実現していたという驚異的な事実は、真に文明の名にふさわしく、私たち日本人はかかる先祖たちの達成 . . . 本文を読む