さて、それではこの特集は、われら“ロストジェネレーション世代”について、どのような視点から、何を切り取り、何を描写し、メッセージとして何を語っているだろうか?
ようするに、そこではわざわざ特集まで組んで何が目指されているのだろうか?
まず全体を通してざっと読んだ限りでは、個々人のバラバラのエピソードの羅列に終始しているのが目に付く。
「勝ち組」から「負け組」まで、無職-日雇い-派遣から過労の正 . . . 本文を読む
「ロストジェネレーション」というキーワードに触発されて、ぼくらの世代特有の問題を明らかにし、同世代の一人としてその解決を模索するべく“連載”を開始しようと思いたったわけだが、考えてみればそのきっかけを与えてくれた『朝日新聞』の新年特集記事を、わずか二回分しか読んでいないのだった。
そういうわけで、さきのログではちょっと勇み足の印象批評をしてしまった。
とはいえ、あながち的外れだったわけでもなかっ . . . 本文を読む