霜山徳爾著 『人間の詩と真実』 中公新書より抜粋
ゲーテはその自伝を『詩と真実』と名づけたことについて、自ら、
「われわれの生活のある事実は、それが真実であるから価値があるのではなくて、
ある意味を持つために価値がある」と述べている。
ここで「詩と真実」という言葉を使った意味を考えたい。
これは周知の通りゲーテの自伝の表題でもある。
単なる自伝なら真実だけでよいはずである。
しかし真実が真実になるためには、有意味な仮象を伴わざるをえないから
「詩と真実」になるのである。
それがかえって真実に迫るという逆説的な事態がそこに生じるからである。
人間にとって真実は詩ではないが、詩は真実なのである。
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僕の大先輩である方から勧められて読んだ本です。
この本を完全に理解することは僕には少し難しいですが、
何回か読み直しているとよく分かってきます。
ゲーテはその自伝を『詩と真実』と名づけたことについて、自ら、
「われわれの生活のある事実は、それが真実であるから価値があるのではなくて、
ある意味を持つために価値がある」と述べている。
ここで「詩と真実」という言葉を使った意味を考えたい。
これは周知の通りゲーテの自伝の表題でもある。
単なる自伝なら真実だけでよいはずである。
しかし真実が真実になるためには、有意味な仮象を伴わざるをえないから
「詩と真実」になるのである。
それがかえって真実に迫るという逆説的な事態がそこに生じるからである。
人間にとって真実は詩ではないが、詩は真実なのである。
人間の詩と真実―その心理学的考察霜山 徳爾中央公論新社このアイテムの詳細を見る |
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僕の大先輩である方から勧められて読んだ本です。
この本を完全に理解することは僕には少し難しいですが、
何回か読み直しているとよく分かってきます。
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