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繰り返すということ

2012年08月14日 | 日記
本日夏期講習は午後4時から開始です。
今日は勉強について思っていることを。

理解を深めて本質をわからせるコツは、
繰り返すことです。

私の授業では、何度同じ質問をしても
真剣に取り組んでいる生徒であれば、全く怒ることがありません。
怒鳴られるのは、真剣に最初から説明を聞いていないいわゆる
学校や他塾で成績が悪くなる姿勢を身につけてしまった生徒さんが、
苦し紛れに質問してくるときです。

ある意味、真面目に聞いてくれているのに、できるようにならないのは
100パーセント自分の責任とうけとめます。

だから、何度でも同じ質問に応じます。
そして、その都度、どんどん説明を工夫し、前回の説明では言わなかったことや
テクニック、流れのスピードを速くしたり、遅くしたりしていきます。

ある問題に一度触れてみて、「よし、分かったぞ」と理解したつもりでも、
実際には大した理解ではありません。


一度解いたことがあるので、よく知っています!
などという態度を取ってしまうと、もっと別の見方から、
上手なとき方があるのに、こんなテクニックもあるよ、
ということを聞く機会を捨ててしまう、もったいないことが怒ってしまいます。

世の中、何でもそうですが、知ったかぶりなやつには協力者が現れませんよね。

謙虚に、素直に、感謝が勉強にも必要だと考えます。

その分野の方から良質な情報を引き出すには、
その分野に二度も三度も触れてみることです。
その回数が増えていくにしたがって、
より本質に近づく機会が増えます。

例えば、始めて私の授業を受けられる方、特に他塾から転塾されてきた
生徒さんによく見られるのですが、
なんとなく聞いたことがある単元のことだと、
私の授業を聞かずに、そこの問題を解き始めてしまう方がいます。
それで、できてしまっていると始末が悪く、さらに状況が悪化してしまいます。

そういう知ったかぶる態度がマイナスに作用してしまい、
もう一段上の理解に到達できずに、結局今の成績のポジションに
とどまってしまうのです。

基礎だけの問題ができることが目的ならば、それも良しとしますが、
あくまでも基礎のうちに標準~応用など上級の問題をとくときの
考え方、動きなどの姿勢を練習するために説明していることが
理解できていないのです。

そんなこと知ってるわ!という態度をとる方に限って、
進歩が遅いのが相場です。

私の場合、毎日家庭教師状態で生徒さんが目の前で問題を解いているので、
どこが間違いやすいのか、どこがわかりにくいのか、引っかかるのかを
ずっと見てきました。

いわば、だれも持っていない膨大な生のデータが蓄積されています。

解説では、その貴重な無数のデータを想定しながら生徒さんに説明していきます。
時には数年前のできるようになった生徒さんと目の前の生徒さんを重ねて。
謙虚で素直な生徒さんは爆発的に成績を伸ばしてしまうのは当然です。

何十年もの間、ずっと生徒さんたちが苦労してきたことを
瞬間的に指摘され、わかるまで付き合ってくれるのですから。

さらに何回も質問をしてきてくれる生徒さんには
どんどん愛着がわいてきます。
わかりたいという熱を感じて、私は喜びます。
だから、圧倒的に親身になって説明してしまいます。
つまり得をするのです。

2度目、3度目になると、通りいっぺんの説明でなく
こんなことも本当は関係があるよ、こんな裏テクニックもあるね、
なんてことになり、生徒さんもどんどん引き込まれます。

そうすると、どんどん質問し、どんどん理解が深まり、
結果、成績が上がるという無敵の状態になってしまいます。
 
何度もやっているけど、ここまでわかるけど、ここからわからないんだよね。
という質問をする生徒さんこそ次第に本質に近づいていると言えます。

わかるということは、繰り返すということなのです。

さ、今日も家で、平田塾で繰り返しトレーニングです。
  


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