"突いた”のタイツ

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君は憶えているだろか?あの白いドロロンを?Ⅱ

2010年04月04日 17時35分28秒 | 日記
ドロンの話をする前に、前述のご本、三野正洋著の「正・続・日本軍の小失敗の研究」に色んな事が書いてあるのだけれども、例えばダメージコントロールのことが出てくる。
ダメコンとか言うのだけれども、要するに攻撃されてダメージを受けた時に、それを最小限に留める、留めようとする技術、方法システムのことを言ってるのだけれども、アメリカは太平洋戦争が起こる前から、海上自衛隊は戦後、このニ者が徹底してダメコンをやっているが、他の国はそうでもないという話がでてくるの。戦艦や航空母艦は爆弾や火薬を積んでいるからとても火事に弱い。狭い艦内に小さくても爆弾が入って爆発すると、壁の塗料まで燃えるらしい。だから作戦の前に塗料は全て剥がして戦闘に向かうんだって。護衛艦の見学に行った時も自衛官さんが話していた。
ダメコンをあまりやって無い国のことも書いていた。
フォークランド紛争のとき、エグゾセミサイルがイギリスの駆逐艦シェフィールドに命中して艦内にミサイルは撃ち込まれた。ところがミサイルは爆発しなかったらしい。不発弾ってやつ。
しかし燃料はまだ残っていてロケットは噴射し続けた。それを消火できれば沈没までいかなかったんだけれども、なんとその時艦内のキッチンでフライを揚げていたんだって。その油に引火して火災が大きくなり消火不能の沈没よ。なんで戦闘中にフライなんか揚げてたんだろうね?戦闘食は缶詰とかって、火を使わないものって決まってると思うのだけれど。きっと油断が有ったのだと思うわ。このご本は面白くてためになるわね。
お勧めです。
さて、すっかりドロンは忘れてしまっているけれども、バスレフのダクトと共鳴の原理は同じ。ただ共鳴の周波数はコーンの重さに関係するのよ。低い周波数を得ようとすれば重いコーンが必要。ただあまりに重くし過ぎるとドロドロの低音になってしまう。大きい面積のコーンを付ければ効率が良くなるから、大抵のドロン付きシステムは駆動ユニットと同口径か、それ以上に大きいドロンを使う。だからキャビネットの正面はどうしても大きな面積になり易い。これを嫌う人は裏面にドロンを設置する。裏に設置するとドロンを通して出てくる中高音が聞こえにくくなるから、音がピュアになるという利点もある。でも正面に付けると低音の迫力もダイレクトだし外見、見栄えが良い傾向だから正面に付けるのが一般的かも。昔は高度経済成長の時代だから、なんでもリッチに見えるスピーカーが好まれた。沢山ユニットが付いてて、しかも大口径が立派という時代だったわけ。
でも今の感覚から言うと田舎の成金趣味的でいやらしい見栄だわよね。
さて簡単にドロンを試すにはどうするか?オーディオ自作ファンなら大抵休んでストックになってるユニットがあるでしょ。それをドロンとして使えばいいの。もちろん結線はせずに端子はそのままにしておく。
もしくは+-を100オーム位のボリュームでつないで、磁気回路を電磁ブレーキとして使う方法もある。共振したコーンは後ろの磁気回路に電流を発生させる。これをショートさせれば振動に対してブレーキとしての逆駆動力になり、ダンピング、つまり振動抑制効果を発揮させる。ボリュームを動かせば電流のコントロールができるからドロンの効きを調整できるわけ。実際試してみると、この効果はハッキリ耳で聴いて分かるわ、どんな人でもね。
こんな感じでドロンが気にいったら、思い切ってドロンを作ってみちゃいなよ。なあに振動する共鳴する板であればいいのだから簡単よ。丸くなくてもいいのよ。四角の方が面積が確保しやすい。見栄え良く作る自信がないのなら裏面に設置すればいいし、材料は軽いものがいいわね。例えば発泡スチロールとかバルサとか。フニャフニャしてるようだけど、リブをいれて箱状、枠状にするとびっくりするくらい頑丈になるわ。平面コーンにすればダンパーも必要ないしエッジだけ作ればいいのよ。材料は布に目止材を塗るくらいでもいいし、凝るならば車を磨くのに使うセーム皮でもいい。エッジの幅を広くとれば動きやすいドロンになるし、狭くとればダンプされたものになる。材料の弾力性でも変化する。張り方も関係するかも。共振周波数が高いと感じたら、鉛とかコインとか座金とか重りで調整する。ドロンの振動板は木枠に挟み込む形態で取り外しが効くようにすれば、アマチュア向けの面白い実験になるわよ。メーカが捨ててしまった技術に挑戦という趣旨も面白いわね。
小口径の駆動ユニットで小型キャビネットで、雄大な低音を狙う!山本リンダなのよ。
あたし的には、
BH向きのユニットってあるでしょ。中高音に魅力があるけれども低音がでないユニット。あれに大きな面積のドロンをくっつけて雄大な低音をゲット!しかもBHほど大型にならず工作も簡単!プアの腕の見せ所ね。