"突いた”のタイツ

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逆ドームのスピーカーなのよⅡ。

2010年03月28日 16時35分36秒 | 日記
昨日はこのユニットを買ったいきさつとか、概略とかお話したんだけれど、今日はどんな音なのか、それを書いてみたいの。
一口に言ってしまえば、メーカーの周波数特性表http://www.baysidenet.tv/catalog/pdf/HiVi/m3n.pdfそのまま音、じゃあね。なんて言ってたらここで終っちゃう。そんなバカな、なんだけど、それ位このメーカーの表は正直だわ。
まずコーンが比較的重めなのよね。タンバンの2gから3割増しの2.6g。金属コーンだからでしょうけれど、メーカーは1.6Lの密閉箱を推奨しているみたい。密閉箱は手元にないのでいつものWバスレフだけれども装着してみた。まず第一ダクトに詰め物をして約5L位の密閉状態を作ってみた。でも量感も伸びやかさもWバスレフより落ちるから、やっぱりバスレフ構造をとった方がいいと思う。大入力を入れる人や、これはAV用に開発されたユニットらしいから、AVに使う人は小型密閉も有りと思う。でもまあ、あたしはバスレフが好きなもんでこれでいくわ。タンバンと比べてどうか?能率も2~3db低いし、聴感上もそうだからボリュームで調整すると・・・。タンバンがふくよかで量感たっぷりの柔らかい低音なのに比べ、量的には少し低い感じ、ただ締まっているから質的には悪いとは感じられない。レンジの伸びはタンバンと同じくらいね。少しバスで上げてやって楽しむ方がバランス良く感じた。一方高音はレンジの伸びは感じられなくて聴感上も1万Hz止まりの音だわ。だけども第一印象はハイ上がりの音なのよ。低音がだら下がりのせいもあるけれど、このユニットには7K付近にピークがあってそのせいで高音が強い印象。FEみたく歪む感じは少ないのでメリハリ感がある。中音部も歪み感少ないから良質のユニットだと思うわ。
世評ではポップス向きの明るい音色っていう評価だけれど、どんなポップスにも合うかって言うとそうではない。ポップスのなかには録音段階でメリハリつけるために中高音を持ち上げてるのがあるでしょ。そういうのを再生したらメリハリの二乗になっちゃて聴きにくかったわ。タンバンほど柔らかく優しい感じでなく、といってFEほどチャカチャカもしていない、歪みも少ない、中庸のモニター的な音色かな?
音場感が素晴らしい2マイクで獲ったようなステレオ感のあるものを聴いてみると、これは素晴らしいわ。音像も立体的に、ユニットから離れて定位するし、音場の広がり感も、どこまでも遠くまで見通す、というところまでは言えないけれど結構広がりを再現する。指向性が広くて、それは表のとおりなのよ。ちょっと角度を変えてみても音の印象は変わらない。ドーム型の良いところだわね。位相が整ってるのかもしれない。それが音場感に貢献していると思う。
問題があるとすればそのレンジの狭さ、1万Hz以上が伸びないので、透明感とかヌケ感みたいなものが苦手の感じなの。特にFMを聴いたときそうだった。伸びてないの、二乗なのよ。女性アナの声が風邪をひいてるみたいに聴こえた時もあった。AV用に開発されてるのに肝心のオンナ声がヌケなくって、非健康的に聴こえるのじゃイケナイわよね。一生懸命ボッキリーニしたいのに萎えちゃいますわ。(オッと、これは良い子たちも見てるので、軽くサラサーテとスルーしてください)
脱線しちゃったけども、ともかく良質の可能性のあるユニットって思った。JBL社のモニターSPでスコーカーとして採用されたのも肯ける。超高音が出ないからスーパーツイーターをつなぐには好都合よ。指向性はいいし、コーンの剛性が高いからピストンモーション域も大きいだろうし、いいことだらけ。金属コーンはどうしても高音のある点でピークが出るものなのよね。それをどうするか、どう処理するか?そこがメーカの腕の見せ所と思う。コイルを直列して5KHzあたりから落とすか、はたまたコーンの一部にダンピング材を取り付けて物理的対策をするか?
でもアマチュアだったら色んな事をすると、このユニットのメリハリ感、元気感は失われそうだからスルーで使いたい。7Khzのピークは聴いてるうちにそう気にならなくなってきたわ。これはそのままにして、1万Hz以上にスーパーツイーターを設けてやりたい。指向性のいいウファだからツイターも小口径のハードドームがいいのではないかしら?ニアフィールドの小型モニターに最適だわ。AVとして使うのならフルレンジでも十分よ。もちろん真面目なほうです。