デスペローは生まれたときから他のはつかねずみとは違っていた。体はことのほか小さいし、耳が大きいし、そして物心つくと仲間と住んでいるお城の中を出歩き、たまたま机に開いて置かれてた本を読み始めた。
それはお姫様を守る勇敢な騎士のおはなし。結末は「二人はいつまでも幸せにくらしました。」・・・なんというステキな響きだろう。そんな夢のような物語を心に深く刻んだデスペローはある日、とてもうっとりするような音楽に引き寄せられある部屋に入る。
そこにはギターをつまびく王様とそのお姫様がいた。つい音色につられ二人の間にたってしまったデスペローに気づいたお姫様・ピー姫は、デスペローの頭をそっとなでてくれた。なんと夢のようなひと時だったことだろうか。
そんな風変わりなデスペローは、仲間たちから、ましてや家族からも危険な存在、はつかねずみの社会を壊しかねない犯罪者として扱われ、裁判にかけられてしまう。
ついにお城の地下牢にいかされるはめになったデスペロー。そこはドブネズミたちが巣食う、一度入ったら二度と出てこれるものがいない恐ろしい場所だった。
だから看守のグレゴリーでさえ、迷子にならないように、足に綱をくくりつけているほどだった。そしてそこには、もっと恐ろしいワナ、恐ろしいことを企んでいるドブネズミのキアロスキューロがチャンスを待っていたのだった。
それはある理由で恨みと憎しみを抱く相手、ピー姫を陥れようとする復讐のワナだった・・・。
小学校4年生くらいから読めるでしょうか。とてもテンポよく読めるお話でした。愛と背信(うらぎり)、そして許すという心をテーマにしたお話です。作者が語る口調は、年齢の低い子どもにやさしく諭してあげるような、教えてくれるような感じです。
2004年度アメリカでニューベリー賞をとった作品です。
*(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)*
「ねずみの騎士デスペローの物語」
ケイト・ディカミロ 作
ティモシー・バジル・エリング 絵
子安 亜弥 訳
ポプラ社
それはお姫様を守る勇敢な騎士のおはなし。結末は「二人はいつまでも幸せにくらしました。」・・・なんというステキな響きだろう。そんな夢のような物語を心に深く刻んだデスペローはある日、とてもうっとりするような音楽に引き寄せられある部屋に入る。
そこにはギターをつまびく王様とそのお姫様がいた。つい音色につられ二人の間にたってしまったデスペローに気づいたお姫様・ピー姫は、デスペローの頭をそっとなでてくれた。なんと夢のようなひと時だったことだろうか。
そんな風変わりなデスペローは、仲間たちから、ましてや家族からも危険な存在、はつかねずみの社会を壊しかねない犯罪者として扱われ、裁判にかけられてしまう。
ついにお城の地下牢にいかされるはめになったデスペロー。そこはドブネズミたちが巣食う、一度入ったら二度と出てこれるものがいない恐ろしい場所だった。
だから看守のグレゴリーでさえ、迷子にならないように、足に綱をくくりつけているほどだった。そしてそこには、もっと恐ろしいワナ、恐ろしいことを企んでいるドブネズミのキアロスキューロがチャンスを待っていたのだった。
それはある理由で恨みと憎しみを抱く相手、ピー姫を陥れようとする復讐のワナだった・・・。
小学校4年生くらいから読めるでしょうか。とてもテンポよく読めるお話でした。愛と背信(うらぎり)、そして許すという心をテーマにしたお話です。作者が語る口調は、年齢の低い子どもにやさしく諭してあげるような、教えてくれるような感じです。
2004年度アメリカでニューベリー賞をとった作品です。
*(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)* *(本)*
「ねずみの騎士デスペローの物語」
ケイト・ディカミロ 作
ティモシー・バジル・エリング 絵
子安 亜弥 訳
ポプラ社