『チアーズ!①』 赤松 中学 著 こぶいち イラスト (KADOKAWA)
スポーツ系の物語はあまり読まないけど、ラノベということであまりガツガツしたものではないんだろうな・・・と思い読んでみた。
スポーツ選手を育てることに重きを置く南高校の校舎前で、朝早くから人だかりができていた。
そこには、チアガールとしても名高いライバル高校のチア部のリーダーたちが、華やかな演技を見せていた。
たまたま見かけた浅羽舞桜は、ぜひ南高校でチアをやりたいと入部するも、この学校のチア部は廃部寸前となっていた。
とにかく最低3人の部員を集めるのに必死の部長は、過去にチアで名を馳せた川澄千愛を勧誘するが、すっかりチアをやめてしまった千愛には全くやる気がない。
彼女にはチアを憎み、辞めてしまった秘めた思いがあったのだが、部員勧誘の部活動紹介のステージだけでも立ってもらえるよう説得する部長。
当日、そこには密かに千愛のことを見に、先日南高校で演技を披露したライバル高校のチア部部長の姿があった・・・。
千愛の姉や、ライバルとの関係など気になることを残しながらも(次の巻で明らかになることがあるのか・・・)、話の導入部としてはおもしろく読めた。
キャラクターの設定もそれぞれよく出ていると思った。
頼りない部長がかわいいよね。