吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

EM菌①

2010-08-21 14:36:21 | Weblog
先日、浄化槽工事をを生業とする友人というか協力業者というか・・・
その社長のFさんが築地のすし屋のランチがうまかったから、一緒にどうだというので
打合せが終わってから
1000円の定食を御馳走になった。結構お腹いっぱいになり・・
何故か昔の思いで話になって
”僕って嫌われるよね”
”いやでも鶴さんの性格を理解している人はむしろ逆なんじゃないかな”
”そういえば昔、EM菌の話であんたと言争いになったね、覚えている?”
14~5年前のことではあるが
パチンコ屋の人がオーナーで本社ビルの計画をしていたときだ
環境に配慮した建物にしたい と当時としてはめずらしい要望がでていた
のだが
当時”地球を救う・・・”という本がベストセラー的になっていて、要はEM菌が万能で消毒剤や、浄化槽は悪でEMを使えば理想の水質浄化が出来るは、飲めば健康に
なるは、ご飯に混ぜればおいしくなるは・・ ということが書かれていた
僕の周囲にもご飯に入れるひとがいたり、拭き掃除に使ったりと
それでこのEM菌の本を読んでうかつにもハマッてしまったようなのである
それでこのビルは汚水を全て地下に貯めて。EM菌で浄化し再利用しようと
計画したのだ。 現在の官僚の決めた方法や浄水場の考え方は誤りでもっと自然に水は
綺麗になるのだ 的ないわゆる水処理行政やり玉にあげつらって・・
で当時僕がかなり技術的に信頼を寄せていたFさんに
この計画を説明した。僕一人熱くなって その水処理計画の全貌を
説明していたところ、(僕は一緒にこの業界に殴りこみや~とかいう気持ち)
しら~っと、突然 ”これは責任持てんですよ”
”責任は僕がとるから、施工だけはしてよ”
”いやそんな責任とれん仕事は出来んですよ”
が~~ん   頭の固い奴や  いいやこんな千載一遇のチャンスを
逃しやがって、くそ
そのときその本の執筆者に手紙をかいてアドバイスを受けようとした
返事が来た。そこに技術的アドバイスが書いてあったのだが
その内容はかなり稚拙なもので、ガックリなんやこりゃ!!
幸か不幸かこのプロジェクトは資金が下りずとん挫してしまったのだが
それからしばらくしたころ このEM菌は結構ブームになりいろんな人が
テストプラントを作ったりしたが結局失敗だったようだ。
Fさんあんたは正しかった。おかげで僕も命拾いをしたかも
ありがとう と言いたくはないけど とりあえず冷静に僕は考えたのです
現在もEMボカシ
など農業分野では結構それなりに効果を発揮しているようだが
だけど、そのEM菌による新型浄化槽を作ろうと本を読み、いろんな意見を
聞き、それは後年ある転機を迎えることに役立つのである
また何故EM式浄化槽が失敗したのかということである
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