<詰碁解答コーナー>
問題図(再掲)
黒1のような平凡な手では全然ダメです。
黒1と出たくなりますが、成功しません。白8まで黒ダメです。この後黒A、白B、黒Cと粘る手はありますが、三手ヨセコウでは話が遠い。
黒11ホウリコむ(1)
初手はズバリ黒1のキリが正解。白2と受けてくれば一本道で黒11まで白死となります(黒9で先に11とホウリコんでもよい)。
白2のサガリがなかなか厄介です。黒3は軽率で、黒11までコウになってしまい失敗。
黒3のダイレクトなオサエが好手で、めでたく白死となりました。
皆さんこんにちは、tsumebloです。
今回は、妙手紹介シリーズ、第4回です!
早速ご覧ください!
今回は第31期名人戦挑戦手合七番勝負第3局から採りました。
黒が高尾紳路本因坊、白は張栩名人(タイトルはいずれも当時)です。
現在黒が△と打ったところ。
凡人は続いて白Aと追及していく手ぐらいしか思いつきませんが、ここで妙手が出ます。
白△の一線ツケ!
これぞ妙手!といった感じの手ですが、この手は一体何を狙っているのでしょうか?
白のツケに対し、黒Aとひるめば特に何も起こりませんが、それだけで白は2目得しており満足です。
なので実戦は黒1とオサエました。
続いて白2と追及していくのが有力だと言われています。黒5と逆襲して難しくなりますが、ツケの効果で白22ツギが先手になり、白24までぴったり生きを得ることができます。
黒Bも先手にならないので黒は後手で生きることになり、白大成功ですが、張九段はほかに打ちたい手があったようです。
実戦は白2とツケコシていきました。
前図のような破壊力はありませんが、これまた黒がシビレました。
黒5で8とノビたいのですが、やはりツケが働き、白A、黒B、白7、黒11、白C、黒D、白Eでコウに持ち込まれてしまいます。
実戦は仕方なく黒5とアテて7とカカエましたが、白8にキリが入ってはスカスカだった下辺白がかなり強化され、白が一本取りました。
それにしても、名人戦七番勝負という大舞台で打たれた妙手なのに、なんだか知名度低くないですか。
この第3局は張九段が勝ちましたが、シリーズは4勝2敗で高尾九段が制したからでしょうか。
<詰碁出題コーナー>
黒先です。セオリー通りに打てば正解できるでしょう。
※見出し画像は単なる欲望です。
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