囲碁マニアの詰碁ブログ

囲碁の話が中心の愉快なブログです

文字詰碁「卯」

2023-01-01 15:12:03 | 詰碁

 

あけましておめでとうございます。

 

早いもので、気付けば2023年になってしまいました。

全然ブログ更新できていません

 

この次はいつになるかなあ…。

こんなんですが今年もよろしくお願い申し上げます

 

さて、今年は卯年ということで、文字詰碁「卯」を作ってみました!

 

 

余計な黒△が付いていますが…、内容が非常に面白いので採用しました。

まあ、細かいことは気にしないでください!

 

黒先です。あくまでも無条件生きを目指してください。

 

 

 

それでは解答です。

 

 

まず、黒1、白2ともに必然です。

黒は無条件生きを目指すので、コウを争わずに黒3と左方に連絡し、白は4と黒二子を取ります。

 

黒9七子取る(5)

 

黒7までここはオイオトシ。白はここで白8に打つ必要がある(黒8に打たれると、AとBが見合いでここに一眼)ので、黒は9と七子を打ちあげます。

 

白16ツぐ(△)

 

抜き跡に白10とオかれ、コウの気配がしてきましたが、黒11・13(黒13は15でも同じ)がうまい手で、この手が見えれば正解はまもなくです。

黒17と白五子を抜き…

 

 

白20まで部分的には一眼ですが、黒21と切って黒△とつながり、脱出となります。

ここまで読めれば正解です。お疲れ様でした!

 

いかがだったでしょうか?

 

それでは皆さん、良い一年にしてください!

 


バレンタインデー

2022-02-14 11:24:24 | 詰碁

 

皆さんこんにちは。tsumebloです。

 

今日は2月14日!

バレンタインデーですね。

 

というわけで(急に話が飛ぶ)、今年もハート形の詰碁を作ってみました!

 

去年は全然でしたが、今年は自信作です!

じゃじゃん!

 

黒先です。

 

 

 

ヒント、3手目にうまい手があります。

 

それではさっそく解答です!

 

黒の包囲網が左右同形ではないので、この場合中央にあたる黒1は急所ではありません。

一例を示すと白6まで、この後白AとB(Bに打つと両コウの形で眼ができます)が見合いで白生き、失敗です。

 

正解初手は黒1と切って両アタリにします。白は2が最強の受け。

ここで黒Aと一子取ってコウ…では不十分です。

 

黒3とこちらの二子を取って、黒5のホウリコミでいいような気がしますが、白6と右下の三子を抜かれます。白AとBが見合いで白生きです。

しかし、この図を読めば正解が見えてくるのではないででしょうか?

 

黒9は△にナカデ、黒11は▢に取り返す

石を取ったり取られたりで見にくくて申し訳ありません

黒3と、このタイミングでのホウリコミがうまい手です。白6が来る前にホウリコんだおかげで、白4の取りを強要、黒7とここの眼を潰すことができます。

黒11まで、見事にハートを射抜きました!

 

いきなり黒1のホウリコミは焦りすぎ。白4、6がうまく、生きられ失敗です。

 

いかがだったでしょうか?

自分としては、なかなかの良問だったと思います(自画自賛)!

 

それでは皆さん、ハッピーバレンタイン!

 

※フォロー・リアクションボタン・コメントよろしくお願いします。

 


気付けば大晦日。

2021-12-31 15:35:07 | ひとりごと

 

<詰碁解答コーナー>

問題図(再掲)

黒1とサシコミたくなりますが、白2のカケツギが好手でコウに粘られます。

黒1のツケは急所ですが、初手で打つのは時期尚早。白4まで、AとBが見合いで白生きです。

黒3でCに打ち、白Dとツがせてから3とサシコめばいいように見えますが、今度は白Aと変化してきます(ダメヅマリで4に切れない)。

黒1とひとつハネを打ってから3と急所に打つのが正解です。

黒5が鈍重に見えて絶妙に白の眼を奪っています(次に黒6のキリを打つと、白二子が落ちる)。

白6のツギなら黒7のサシコミで白死ですし、

白6の抜きなら、黒7、白8、黒9で白死です(黒7で先に9にホウリコんでもよい)。


 

皆さんお久しぶりです。tsumebloです。

 

気付けば12月31日、大晦日。2021年も残りわずかとなりました。

なぜこんなに投稿が遅くなったのかというと……

 

 

 

 

怠けていただけです!

 

別に変な注射で寝込んでいたとかいうわけではないのです(言い訳になってないよ)。

 

しかし、月日の経つのは早いものですね。

このブログを開設したのは今年1月ですが、まるで昨日のようです。

 

特に今年は時の流れが速いような。

1日が24時間で、1年が365日ないし366日というのはいつも変わらないはずなんですがねえ。

 

皆さん、2021年はどんな一年でしたか?

 

tsumebloの2021年は、まずコロナ対策ナベ(誤字ではない)のあおりを受けて、囲碁大会に全然参加できなかった(できなかった?しなかった?)こと。

なんと大会参加は一年通算で2日のみ(ネット大会や碁会所の月例大会を除く)。

 

2020年でも5日あるし、2019年は15日以上あるはずなのですが。

しかし、そんなことはまだどうでもいいと言える問題です。

 

実は、愛猫が先月亡くなってしましました

病気ではなく老いだと思うのですが……。

とても寂しいです。化けて出てくれないかなあ。

今年あった中で最も大きい出来事でした

 

囲碁界を振り返ると、井山裕太棋聖が五冠に復帰して、また一強体制に入ろうかというところですね。

今年の七大タイトル戦の勝敗経過を見ると、棋聖戦以外は、相手に追い詰められながら、最後の最後に逆転勝ちするという、ウルトラマンのような(?)強さが出てきました。

 

令和三羽烏(許家元十段、一力遼・芝野虎丸各九段)は、他の二人(二羽?)にやや遅れをとっていた許が十段を獲得しましたが、一力・芝野の二人は二冠から無冠となってしまいました。

 

関航太郎天元が一力九段から天元を奪取し、一気に頭角を現しましたね。

井山棋聖でさえ大いに苦しんだ一力九段相手に、押して押しまくる内容で驚きました。

ただ、天元戦以外の棋戦ではあまりパッとしていないので、日本囲碁界の天下獲り候補にあげられるかは、もう少し様子を見たいところです。

 

また、タイトル戦には登場しませんでしたが、余正麒八段が絶好調です。

もう少しすれば、令和三羽烏に余八段を加えて「令和四天王」と呼ばれるようになるかもしれません。

 

ほか、本木克弥八段や伊田篤史八段にも期待ですね。

 

早碁棋戦3つ(阿含・桐山杯、竜星戦、NHK杯)はちょうど令和三羽烏が1つずつ分け合う形になりました。

しかし、井山棋聖は七大タイトル戦、特に三大タイトル戦(棋聖戦、名人戦、本因坊戦)ではあれほど強いのに、早碁棋戦ではなかなか優勝できませんね。

早碁は苦手なのでしょうか?

 

女流碁界は藤沢里菜女流本因坊の強さが圧倒的ですね。

劣勢になってからの勝負強さが光ります。

ライバルの上野愛咲美女流棋聖にも今年は5戦全勝と、もはや対抗馬が見当たりません。

上野女流棋聖も若手男女混合棋戦「若鯉戦」の優勝や、勝ち星ランキング1位獲得など今年絶好調でしたが…なぜ藤沢女流本因坊にまったく勝てないのでしょうねえ。

 

国際棋戦では井山棋聖の農心杯4連勝など、日本の奮闘が目立ちました。

ただ、tsumebloは日本人のくせに中国を応援しております。あしからず。

 

来年、2022年の囲碁界ですが、おそらく井山棋聖の天下になると思います。

個人的には、今年それらしい活躍がなかった平成四天王らベテラン勢の巻き返しに期待したいと思います。

 

角界に目を移すと、横綱鶴竜・白鵬の引退や、照ノ富士の横綱昇進など話題豊富な1年でした。

 

今さら書くまでもないですが、照ノ富士の強さが圧倒的です。

相撲内容も、相手に思う存分力を出させておき、その力を受けて立つという、まさに「横綱相撲」と言うべき相撲を取り切っており、非の打ち所がありません。

もう少し自分から攻めてもいいんじゃないかと思うぐらいです。

 

貴景勝や正代、御嶽海、隆の勝なども強いことは強いのですが、照ノ富士と比べてしまうと明らかに格が違いますね。

しかし朝乃山は気の毒です。早く戻ってきてほしいです。

 

来場所は2016年の琴奨菊初優勝(10年ぶりの日本出身力士優勝と話題になりましたね。懐かしいなあ)から、6年続けて初優勝力士が誕生しているという初場所です。

 

そのジンクスをも打ち破って優勝すれば、「照ノ富士時代」到来と言い切っていいのではないでしょうか。

 

最後にtsumebloの来年の目標を。

 

今年はウシ年でのんびりしたのか、棋力の伸びが停滞してしまい悔しかったです。

来年はトラ(not芝野虎丸)年なので、獰猛に……

いや、獰猛は行きすぎですね。

力強く、一子強くなることを目指します!!

 

それでは皆様、今年は大変お世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

良いお年をお迎えください。

 

<詰碁出題コーナー>

しばらく前にTwitterで出題した詰碁ですが、解答を発表していないのでブログでも出題してみました。

黒先です。あまり難しくはありませんが、鮮やかに決まります。

 

※見出し画像は単なる欲望です。

※フォロー・リアクションボタン・コメントよろしくお願いします。

 


tsumeblo感動の妙手紹介④

2021-08-26 15:35:24 | 実戦の妙手

 

<詰碁解答コーナー>

問題図(再掲)

黒1のような平凡な手では全然ダメです。

黒1と出たくなりますが、成功しません。白8まで黒ダメです。この後黒A、白B、黒Cと粘る手はありますが、三手ヨセコウでは話が遠い。

黒11ホウリコむ(1)

初手はズバリ黒1のキリが正解。白2と受けてくれば一本道で黒11まで白死となります(黒9で先に11とホウリコんでもよい)。

白2のサガリがなかなか厄介です。黒3は軽率で、黒11までコウになってしまい失敗。

黒3のダイレクトなオサエが好手で、めでたく白死となりました。


 

皆さんこんにちは、tsumebloです。

 

今回は、妙手紹介シリーズ、第4回です!

早速ご覧ください!

 

今回は第31期名人戦挑戦手合七番勝負第3局から採りました。

黒が高尾紳路本因坊、白は張栩名人(タイトルはいずれも当時)です。

 

現在黒が△と打ったところ。

凡人は続いて白Aと追及していく手ぐらいしか思いつきませんが、ここで妙手が出ます。

白△の一線ツケ!

これぞ妙手!といった感じの手ですが、この手は一体何を狙っているのでしょうか?

 

白のツケに対し、黒Aとひるめば特に何も起こりませんが、それだけで白は2目得しており満足です。

なので実戦は黒1とオサエました。

続いて白2と追及していくのが有力だと言われています。黒5と逆襲して難しくなりますが、ツケの効果で白22ツギが先手になり、白24までぴったり生きを得ることができます。

黒Bも先手にならないので黒は後手で生きることになり、白大成功ですが、張九段はほかに打ちたい手があったようです。

 

実戦は白2とツケコシていきました。

前図のような破壊力はありませんが、これまた黒がシビレました。

黒5で8とノビたいのですが、やはりツケが働き、白A、黒B、白7、黒11、白C、黒D、白Eでコウに持ち込まれてしまいます。

実戦は仕方なく黒5とアテて7とカカエましたが、白8にキリが入ってはスカスカだった下辺白がかなり強化され、白が一本取りました。

 

それにしても、名人戦七番勝負という大舞台で打たれた妙手なのに、なんだか知名度低くないですか。

この第3局は張九段が勝ちましたが、シリーズは4勝2敗で高尾九段が制したからでしょうか。

 

<詰碁出題コーナー>

黒先です。セオリー通りに打てば正解できるでしょう。

 

※見出し画像は単なる欲望です。

※フォロー・リアクションボタン・コメントよろしくお願いします。

 


これだけ知っておけば十分!ダイレクト三々②

2021-07-27 13:55:58 | AI流解説

 

<詰碁解答コーナー>

問題図(再掲)

黒1のブツカリから3のサガリは、白4の単アテが好手で白生き。

初手は2の一の急所、黒1が正解、続いて黒3、5がよく見かける筋で白死となりました。

黒1か3か5で7のキリや、黒5で6のアテはすべてコウになり、失敗です。確かめてみてください。

白2のコスミツケにも注意が必要でしょう。一例ですが黒7まで白死とすることができます。


 

皆さんこんにちは、tsumebloです。

 

更新がめっちゃめちゃ遅くなって申し訳ありません。

 

前回に引き続き、今回も「ダイレクト三々」について解説していきます!

 

まずは前回書き忘れた変化を。

 

黒13ツグ(6)

二段バネ定石の途中で、白10とアテて黒13まで先手を取り、他の大場に回るという変化も以前はよく打たれていましたが、最近はほとんど打たれなくなりました。

 

前図でも黒悪くありませんが、黒2とアテて反発する手が発見されました。

白3のコウ取りにはコウダテがなくても、黒4などと他の大場に打ってOK。

白5で6とツグのは愚形になってしまうので、左下は白から手を出しにくいのです。

白Aとキっての大コウもとても無理です。

 

なので白5などとお付き合いする相場で、黒は6とコウを抜き返し、黒8まで黒が走っています。

この後白が3とコウを取ってきても、1回手抜きしたところなので黒Bとカケツいで黒△の二子を捨てるぐらいでよろしい。

 

この変化は黒が存分に打ちまわしているため、前々図白10のアテはほぼ打たれなくなりました。

 

ハメ手のにおいもする手ですが、ここで白6と切り込む手もあります。

しかし、この配石では白シチョウが悪い(後述)ので、うまくいかないようです。

黒2~16までのシチョウです。

このシチョウが白悪い場合、白1と切り込むのは好ましい結果が得られないようです。

 

白7とシチョウを避ける手はありますが、黒16まで二子を捨て石に左辺に展開され、黒良しです。

黒8で黒15、白8、黒14の簡明策を採るのも有力です。

 

では、白がシチョウ有利な場合を見ていきましょう。

実は白のシチョウが良くても、あまり…なようです。

 

この図が、白が1と切り込んだ時からの理想図です。

確かに白がよく見えますが、黒もそれほど悪くないので、簡明第一に打ちたい場合はこれもアリでしょう。

黒2以下は以前あった打ち方ですが、白良し。

 

黒7、9がいい手です。以下黒13まで、黒十分のワカレ。

 

手割りで考えると黒1、白2、黒3、白4、黒5、白8、黒11、白12までの後、白6と黒9の交換、黒7と白10の交換をしたということになります。

黒7もひどい悪手ですが、白6は黒をスッキリと生かしてしまったということでさらに罪が重く、黒良しということになります。

白5なら戦いになりますが、黒がやれる戦いです。

 

もうひとつ(書き忘れ多くね?)。

白4のハネに対し、黒11とハネずに5と切る手は無理手です。

白14まで、黒は何をやったか分かりません。

ただし、周囲に黒石が多い場合は成立するので、白4とハネる時は周囲の黒石をよく確認してください。

 

前回予告した通り、白1のケイマの変化を見ていきます。

白1に対し、まずは黒Aのブツカリから。

 

黒1~白6まで、一番自然な進行です。

一段落して、黒は7など他の大場に向かうことになります。

なお、この後左下の黒には白からの狙いがあり―――

機を見て、白1から3と切り込んでいく手段があります。

黒4と受けてくれば白7まで二段コウ、これは結構黒にとってやっかいです。

白3に抜き込まれたりしますと命すら危なくなります。

 

黒4でAと切ってくれば、白Bと切り返して黒△の二子を取ります。

部分的には白成功となりますが、黒に左辺へなだれ込まれるため、左辺の価値が高い場合この手段は使えません。

 

黒4、6と応じれば、コウにはなりません。

しかし、これだけでもかなりの屈服ですし、その上この後白にAとカケツがれたり、Bと抑えられると非常にやっかいです。

白Aのカケツギがくれば、その後白Bのオサエが先手になりますし、同じように白Bのオサエがくれば、白Aのカケツギが先手になります。

 

いずれにしても黒は窮屈な思いをすることになり、頭が痛いです。

 

 

いや~、それにしても変化が多いですね。

本当はこんな取扱説明書みたいな解説をするのではなく、ほんのいくつかの変化を取り上げるだけのつもりだったのですが、どれが重要でどれが重要ではないかの見極めが難しく、結局このような取扱説明書になってしまいました。

そのためタイトル詐欺になっております。すみませぬ

 

一気に書いてカタをつける(?)のは無理だと悟ったので、このダイレクト三々解説シリーズも「妙手紹介シリーズ」と同じように連載(?)という形にさせてください

 

<詰碁出題コーナー>

黒先です。ダイレクトに決めます。

 

※見出し画像は単なる欲望です。

※フォロー・リアクションボタン・コメントよろしくお願いします。