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tsumeblo感動の妙手紹介③

2021-05-28 15:30:27 | 実戦の妙手

 

<詰碁解答コーナー>

問題図(再掲)

初手は黒1の一手です。他のどこに打っても白1と打たれるとコウが避けられません。白2と石の下の形にしてきますが、黒3、5が好手筋で、黒7まで鮮やかに仕留めることができました。この手順をひとつでも間違えてしまうと、コウになってしまいます。

たとえば、石の下にハマってから―――

手筋を繰り出しても―――

白12のキリがぶり返してコウになります。

正解図の黒5で7から打ってしまった場合も、ほぼ同じ変化でコウになります。


 

皆さんこんにちは、tsumebloです。

今回は、妙手紹介シリーズ、第3回です。

久々の囲碁ネタですね。これからは囲碁ネタ増えるはずです!

 

さっそく紹介していきたいと思います。

 

1992年8月13日に打たれた第40期王座戦本戦、黒が故・橋本昌二九段、白は趙治勲本因坊(当時)です。

なお、当時はコミ5目半です。

白が1、3と打ったところですがこれはやりすぎで、白1ではAとノビておくぐらいでした。

一見黒が困っているようですが、ここで妙手が出ます。

これは論外。蛇足ながら。

白への様々な利きをにらみながら、黒1のワリコミが妙手でした。

やはり妙手と言えばズバンとワリコむ手か、ペタッとツケる手、そっとオク手のどれか、という感じですよね!

このワリコミは華やかさと鋭さを兼ね備えた、見事な妙手でした。

白は2か3のどちらかからアテるぐらいです。白2と右からアテると当然黒は3の逃げ。今度はどちらにツグか、という問題になりました。

白4と上にツグと、ご覧の通り白参ってしまいました。

白4と下にツナいでみます。

しかし黒5以下、黒大威張りの生き。この後白はAに手入れが必要なので、先手で大きく生きた黒が大成功です。

実戦の進行です。

白は2と左からアテましたが、黒3以下ほぼ一本道を辿り、黒21で一段落。

危機を脱したどころか、はっきり黒優勢になっています。

見事な妙手でした。

 

<詰碁出題コーナー>

黒先です。コウではいけません。

 

※見出し画像はイメージです。

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