囲碁マニアの詰碁ブログ

囲碁の話が中心の愉快なブログです

囲碁関連の小ネタ

2021-06-09 16:34:27 | ひとりごと

 

<詰碁解答コーナー>

問題図(再掲)

黒1のアテはよさそうな手ですが、白2、4が好守で白生きです。

初手は黒1が正解ですが、黒3は軽率。白生きです。

黒3の元ツギが、自信の弱点を消しながら白に圧力をかける好手。以下は常用の筋で―――

黒13まで、コウが正解です。


 

皆さんこんにちは、tsumebloです。

今回は、ちょうどいいネタがなく…ちょっと書いてみたかったなー、という囲碁関連の小ネタをいくつか。

 

その1.詰碁を盤上のどこに作るか

 

中央の詰碁は稀有ですし、辺の場合もどこかの隅に寄っていることが多いので、実質右上・右下・左下・左上のどこかということになります。

 

tsumebloは「碁盤に並べる時に一番楽(右利き前提ですが…)」という理由で右下に作っています。

人によって好みが分かれるところだと思いますが、どうも左下に作る人が多いような気がします(気のせい?)。

 

機会があればアンケートをしてみたいですね!

 

その2.依田紀基裁判

 

現在日本棋院VS依田紀基九段で争われている裁判です。

 

状況が複雑なのですがtsumebloなりに要約すると、日本棋院が昨年2月、「依田九段がTwitterにて根拠のない棋院執行部の批判をした」として、依田九段へ「6ヶ月の対局停止」の処分を下しました。

しかし依田九段はそれを不服とし、その処分を取り下げさせるべく裁判を起こしているという状況です。

 

対局停止は一旦解除されていますが、依田九段が敗訴してしまうと再開されます。

詳しいことは皆さんに調べていただくとして、どうも事の元凶は日本棋院の某監事さんのようですね。

 

裁判の状況ですが、進展はどうもなさそうですね。

依田九段が時折自身のブログにて進展状況を書いていますが、ぱっとしない感じです。

 

https://ameblo.jp/yodanorimoto/

 ↑

依田九段ブログ

個人的には依田九段を応援しています。

 

その3.女流棋士急増

 

2018年9月、「女流特別採用推薦棋士」制度が突如導入され、急激に女流棋士が増え始めました。

 

それまでの女性専用枠は「女流特別棋士採用試験」(女性同士で対局)の上位1名が入段する、年たった「1枠」のみでした。

男女の区別のない、一般のプロ試験で入段を果たした女性は近年まったくおらず、実質、女流棋士は年に「1名」しか誕生していませんでした。

 

それが、この2018年(2019年度採用)から導入された「女流特別採用推薦棋士」制度は、いくつかの条件を満たせば無試験で入段できるのです。詳しくは下のリンクからご覧ください。

https://www.nihonkiin.or.jp/player/saiyou/

ただ、院生に在籍していなければいけないので、一般的な女流アマの方は選外となるようです。

 

この「女流特別棋士採用試験」で2019年度は6名、2020年度は4名、2021年度は2名が入段しています。

 

日本棋院が女流棋士を増やして囲碁人気を上げようとしたのか、あるいは優秀者をどんどん入段させることによって、優秀者のワンランク下にいた女子院生を優秀者の消えた「女流特別棋士採用試験」で入段させようとしたのか…。

 

なんだか闇がありそうな気配ですね。

 

その4.ソフト打ち

 

まず、下の画像をご覧ください。

 

種明かし(どこが?)をしますと、日本棋院のホームページに流れている広告です。

「なんだ、今流行りのオンライン講座の広告じゃないか。これがどうしたというんだ」と思われたでしょうが、何か違和感を感じませんか?

 

マーカーを引きましたが、「AI打ち」と書いてありますよね。

「AIが打ち出した驚手」という意味で書いたのだと思いますが、「AI打ち」これじゃあダメです。別の意味になっています。

 

はい、現在社会的な大問題に発展している(話を盛りすぎ)「ソフト打ち」と勘違い(勘違いというか普通の解釈?)されても仕方ありません。

 

「ソフト打ち」とは、AIの評価・候補手を参考にしながら対局する行為で、プロ公式戦ではもちろん禁止されています。

ちなみに将棋界では「ソフト指し」と呼ばれ、こちらも問題になっています。

 

最近では昨年9月、韓国の「天才少女」金恩持(キム・ウンジ)ニ段が、李映九(イ・ヨング)九段とのオンラインで打たれた公式戦で「ソフト打ち」をしてしまい、11月に1年の資格停止を受けたことは、日本のメディアでもちょこっと取り上げられましたね。

 

本題ですが、tsumebloは様々なネット対局サイトで「ソフト打ち」が制限されていないことに大きな不満を持っています。

現在「ソフト打ち」に規制がかかっているネット対局サイトは「囲碁クエスト」(全面禁止)と「野狐囲碁」(AIマークを取得すれば可)だけです。

 

中でも無法地帯なのが「幽玄の間」です。

8段の7割は「ソフト打ち」との噂もあり、中には「ソフト打ち」でただ勝つだけではつまらんと、布石で二線などのおかしな場所に打つ「ソフト打ちを楽しむ工夫」をする猛者(?)もいます。

何度も「ソフト打ち」を禁止にしてくれと幽玄の間サポートセンターへ意見を送ったのですが、毎回決まって「検討します」のお返事をいただくだけで、まったく進展がありません。

 

特に「勝ち星」「総対局数」「勝率」の3部門の優秀者を半年ごとに表彰する(賞品もあります…)「月例対局ランキング」というものがあるのですが、毎回1人は「ソフト打ち」と思われる人が表彰されているのは非常に不快です。

 

まあ、「ソフト打ち」の人ににたまに「負かしてやる!」と挑むのも楽しかったりしますが。

 

「幽玄の間」は基本有料なのに、なぜカネを払ってまで「ソフト打ち」をしたいのでしょうね。

 

「ソフト打ち」はトラブルの元ですし、「天才少女」の人生を狂わせるような危険なものなので、「幽玄の間」にもぜひ禁止にしてもらいたいところです。

 

<詰碁出題コーナー>

黒先です。コウにされないように。

 

※見出し画像は単なる欲望です。

※フォロー・リアクションボタン・コメントよろしくお願いします。

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yuhyake8)
2021-06-09 20:13:18
幽玄の間は日本棋院が運営しているので信用していました。
ソフト打ちなるものがあるとは知りませんでした。
思うに手に負えないのでしょう。有能な人がいないのでしょう。
返信する
Unknown (tsumeblo)
2021-06-11 14:20:57
@yuhyake8 将棋俱楽部24のような対策をしたらいいのではないですか?
https://www.shogidojo.net/info/rule/soft.html
とも言ったのですが、知らんぷりされてしまいました…。
返信する

コメントを投稿