『 そこがこっちの思う壷! 』 の語源を紹介
買い物下手の男が、買い物上手の兄貴分を慕って壷を買いに行こうと誘う。
2人で瀬戸物屋に入って、一荷入りの水がめ3円五十銭を3円に値切って購入
ところが男が欲しかった瓶は、二荷入りの水がめ
さっき買った瀬戸物屋へ引き返した2人が、二荷入りの水がめの値段を聞くと、丁度2倍の7円
ところが、ここからが買い物上手な兄貴の腕の見せ処・・・
3円50銭を3円にしてくれたんだから、6円にまけてくれと交渉し、
更に、今購入した一荷入りの水がめを3円で下取りさせ、支払った3円と合わせて6円と主張
まんまと元の3円で二荷入りの水がめを購入する商談を成功させようとする。
なにかおかしいと慌てる瀬戸物屋は、店一番のそろばん上手に計算させるが、合点がいかない。
とうとうパニックになった瀬戸物屋、最後には 「 一荷入りも持って帰ってください 」
壷二つも入らないと云う兄貴に、瀬戸物屋 「 もう、お金も返しますからーーーッ 」
兄貴分 「 それがこっちの思う壷や 」
さて、この話、どこからが可笑しい ・・・ !?
【 壺算用 】 とは、本当は 【 坪算用 】 で、大工が坪数を見積もり損なうことから、
上方では ” 勘違いの意味 ” であったという。 ・・・ 今ではほとんど利用されていないが
しかし、本職の大工は何故、坪数を見積もり損なったのか?
江戸の時代から、「読み書き算盤そろばん」 はかなり浸透していて、
一般庶民でさえ数学のレベルは世界有数であったと言われている。
ならば、大工というプロが「坪算用」つまり面積計算という初歩的計算を
そんなに簡単に間違えるだろうか、どうも納得がいかない。
昨日、当社のお抱えの大工棟梁と話をしていたら、興味深い事を聞いた。
その昔、今の様に木造住宅の材料をプレカットせず、大工自身が墨をつけて加工していた時代
柱の一本だけ、墨をわざと間違えてつけて、わざと長めに刻んだそうだ。
以前このブログで書いた [
本音と建前 ] になにか通じる話である。
実は、坪算用の勘違いもプロの職人の粋な洒落っ気を感じる話だ。