
(画像はTRがライブを行ったフィールド・オブ・ヘヴンというフジロックのステージ。TRの前に出る岡林信康さんの始まる前ごろ)
せめて8月中にアップしたかったのですが、[re]Productionの件を優先してついに9月になってしまいました。7月30日のフジロック出演から1カ月以上たってしまった。リビューというようなものではないけれど、とにかく感想を書いておきたい。
今回のフジのライブはアメリカで6-7月にやっていた夏のツアーのフジ用短縮版という趣で、あらかじめ決められた時間は約70分なので、そうなるとUSでのショーの約半分強ぐらいの長さになることは初めからわかっていたから、その点はこんどのツアー内容をフルに味わうことはムリと思っていた。でも、まあ、来日ないよりいいし、フジロックに出るってこともとてもいいし。(フジに行くのはわたしはタイヘンで苦しかったけど)
夏のツアー、わたしは7/16に行われたカリフォルニアのライブをウェブキャストで見てチェックしてあるので、自分的なみどころもいろいろあった。でもアメリカでのセット・リストにショーが短い場合(カジノやフェスなど)セット・リスト(の写真がしばしば上がっていて見れたのだけど)たぶん省く可能性のある曲にしるしがついていて、どうも特に聞きたい曲はフジではカットされるかもと予想していた。そして案の定、といったところだったのだけれど、まあ、それは仕方ない。フジでのTRのライブを体験できたことはほんとうによかったです。
今回のショー、夏のツアーが始まる前、TRのグレーテスト・ヒット集、といった内容という話があった。それからアメリカでのツアーは、三部構成で、途中がアコースティック・セットで、という話もラングレン・レディオで言っていた。結局、三部構成ということでもなく、アコースティックでもなく、でもなんとなく、BTTBのライブ~WaTのライブ~その他、みたいな感じのThe Best of Todd Rundgren Liveコレクション、という感じを受けていた。
すごく好きだった点はまずReal Manで始まるのがいい。しょっぱなからドーンと行く感じ。もう有無を言わせずTRの世界にようこそ!というイメージだ。そこに静かにLove of the Common Manに入っていくところ。この二曲をつなぐ静かな部分は初めて聞いたと思う。この構成がとてもいい。そしてLOTCM(Love of the Common Manのこと)、オーディエンスの反応がすばらしくて。あれっ、フジのオーディエンス、TRのパフォーマンスがいいのわかるんだ・・・ということがわかってとてもよかった。フィールド・オブ・ヘヴンもいっぱいで。
衣裳はヘリに白いラインが入ったグレイ系のジャケットに、下はClevelandのTシャツ。黒いパンツにゴールドのスニーカー。
(ジャケット着用で下はよく着るTシャツというのが今回のツアーの気分かなと思った。それプラス、ゴールドのスニーーカーとか。つまり、ふだん着的なカジュアルな通常のツアーでありながら、ジャケットでちょっとあらたまった気持ちがあったり、というようなグレーテスト・ヒットのツアーなのではないかと)
Buffalo Grassはハワイに越してから作った曲なので、ここ10年以上何かとライブでやる機会の多かった曲なので、ベスト・ヒットに入るかな。Buffalo Grassはわたしはとても思い出深い曲です。
DeterminationはHermitがすごく好きだったわたしとしてはライブで聞くのをとても楽しみにしていたんだけれど、バンドがUtopiaじゃないからなのか、時代のせいなのか、意外に今回のライブの状況ではそれほどピンとこなかった、昔すごく好きだった曲なのに・・・。曲調とかが現在の自分にそんなにアピールしないのかもしれない、でも名曲。ライブで聞けたのはうれしい。
Can We Still Be Friends? はきっとライブで聞けるのを楽しみにしていたかたも多いですよね。~ラーララのところの表現とかものすごくいい、むかしよりもっと。
Espressoをやる前、お水のボトルからいきなりお水を捨て始めたので何をするのかわからなくてびっくり。そしたらお水のボトルで即席のシェイカーを作って、(後でステージを手伝っていたかたから聞いた話では、ステージにシェイカーが用意されていなかったそう。アメリカのツアーではフルーツ型のシェイカーなどを使っている写真や動画を見たけれど)振っていた。Espressoはスマッシュ・ヒットした曲だからか、お客さんの受けがすごくよかった気がする。盛り上がった。
Love is the Answerはわたしのハイライトのひとつ、むかしからひとりでやるショーのときでもよく歌われてきたし、わたしも昔すごく好きだった曲で、でもその後ちょっとそんなにフェヴァリットにはいるっていうわけでもなかった時期もあったけど、今回の歌はもう最高でした。今回のツアーでの歌い方(~ラ~ア~ア~アアアのところ)、歌い方がまた違ってきていて表現がすばらしい。お客さんも興奮していた。
座って歌うWith A TwistツアーふうのコーナーのしめくくりがIt Wouldn't Have Made Any Difference、これはもちろんWith A Twistのバージョンなんだけれど、WaTは日本では日本盤が当時東芝EMIから出て、ほとんど宣伝とかもなく(WaTの来日ツアーもなかった)あまり知られなかったので(曲名だけ見るとオリジナル曲をおさめたベスト盤と誤解されたりも)この曲はライブ途中から気がつくかたが多かったみたいで、途中からわかって喜んでいるオーディエンスも多かった。With A Twistはそんなふうにして埋もれた名盤なので今からでも遅くないからおすすめのアルバムです。
座って歌うパートの終わりですごく中途半端ですけど、ここでこのブログ記事を中断。つぎのSoul Brotherから先がまた超ハイライトなんだけれど、それにまだまだ記しておきたい件はいろいろあるんだけれど、ここで切り上げます。後半を次いつ書けるかわからないけど、あまり忘れないうちに書けるといいなと思います。
フジのライブとまったく同じではないけれど(それより二倍近く長い。Lucky GuyもHello,It's Me 3 Waysもやってます)、7/16のライブのウェブキャスト、ビデオ・オン・デマンドで10月半ばまでまだ見られますので($19.95)おすすめ。
Todd Rundgren Live at the Coach House