TRiFanOK blog

TRiFanOKのblogです

Arenaについて(part 5)

2008年07月28日 | Todd Rundgren
 part4で書こうと思っていて抜けて
しまった話。
 このアルバムArenaはTRが作曲、
演奏、プロデュース、エンジニア、
ミックス、デザインまで手がけて
いると書いてある。そしてTRの
ラップトップですべてレコーディ
ングされたそうだ。ボーカルの
レコーディングはカウアイ島の
ノースショアにある前の家(ラン
グレンズ・ハレとしてまだ所有して
いる)のリネン・クローゼットで録音
したという。 そのほか、新居の
ベッドルームでも、ということだが、
TRの仕事場なのか主寝室なのかよく
わからないが、まあ、いずれにせよ
新居でも作業し、ミックスも自宅で
やっていたという話がある。
(Toddstockでミッシェルさんから
聞いたという話がTRC Forumに投稿
されていた)

 ツアー中に出るインタビュー記事
の中にリネン・クローゼットで
レコーディングしたというくだりが
あって、そのときは前の家のことだ
と思わなかったので、そんなリネン・
クローゼットなんかどこにあったん
だろう? と思っていたので、この
新しいbioを読んで、そうか、前の
家のことだったのか、と納得。

 TRの仕事部屋は、前も掲示板に
書いたかもしれないけれど、ひじょう
にコンパクトで、いわゆるレコーディ
ング・スタジオというイメージとは
ほど遠いし、(実際、そこはスタジオ
ではないし)息子さんのReBopさんの
部屋とたいして変わらないくらいで
あった。もう大げさな機材は使わない
ということで、ほんとうにラップ
トップひとつぐらいで制作している
のだろうと思われました。TRのような
有名ベテラン・プロデューサーだろう
と、アマチュアの宅録くんであろうと、
今はあまり録音環境は変わらないの
かもしれないですね。

 Toddstockの話を少しずつ書いて
いきたいと思っていたものの、Arena
関連についてまず優先させたいため、
結局、帰ってきてからひと月以上
たつのに、ほとんどToddstockに
ついての記事を作成することが
できませんでした。
 Hale Blessing(ハレ・ブレッシング)
の儀式についても、わたしにとっては
Toddstockの中でたぶんもっとも
感動したことだったので、書きたい
と思っていたのだけれど、Arenaの
ことをやっているだけで精一杯で
ぜんぜん追いつきません。なので
Toddstockの項目ではないんだけれど
ちょっと説明しますと、ラングレン家
では、新居の新築祝いの儀式のような
ハレ・ブレッシング(ハレはハワイの
ことばでhouse/家、にあたる。新しい家
に祝福の祈りをささげるセレモニー)
というものを行なって、その時はToddstock
参加者すべてが、そこにいっしょに
参加でき、ラングレン家とグレイ家(ミッ
シェルさんの弟さんご夫婦一家)といっしょ
に新居のオープンを祝うことができました。
ハレ・ブレッシングに関しては説明長くなって
しまうので、この記事では省きます。
このセレモニーでは、終盤トッドストック
参加者も家に入り、さらにブレッシングが続いた後、
ハウス・ツアーを各自自由にしてよいということで、
30分ほどだったでしょうか、小一時間ほどだった
でしょうか、家じゅうを大勢で見て回ることが
できました。大邸宅とかではない家なので、何百
人かが一度にゾロゾロ見て歩くと、けっこう混雑
状態でした。(たとえば、こじんまりした地区の
ミュージアムで閲覧室が数室あって、展覧会の
最終日にお客さんがいっぱい入っている感じの
込み方でした)
リビングとバー&キッチン、ジャパニーズ・
ルーム、スタジオ(いわゆるレコーディング・
スタジオというものではないが)、息子さんの
部屋、TRの部屋、ベッドルーム、などがあり、
そんなわけでトッドストック参加者はTRの部屋も
拝見することができたのでした。

Arenaについて(part 4)

2008年07月26日 | Todd Rundgren
  Arenaの歌詞、テーマはむずかしい
なあと思っていたところだったので、
このプレス・リリースが出てくれて
TR自身のことばで,ある程度説明があり、
まあ、アメリカ人や、英語がアメリカ
人のように理解できる人と同じように
とはとてもいきませんが、プレス・
リリースを読まないよりはずっと、
「あ~、そうなのか、ふーん」と思う
ことができました。

 MADに関しても、わたしはブログに、
TRの個人的な怒りととらえて書いた
のですが、このハワイからの電話
インタビューでは、TRは怒りについて
語っていて、911に対する怒りがアメリカ
をイラクに向かわせたと言うことも
できる、という意味のことを話して
いる。このコメント、実際にどこまで
MADの歌の内容と関係があるかどうかは
わからないのだけれど、ここでそのよう
な発言が出ているのだから、やはりLiar
(Liarsの中の曲)と同じようなニュアンス
で怒っているのかもしれない。

 そしてMERCENARYに関してもイラク戦争に
ついてのコメントが。これは、まあ、歌詞
からイラク戦争の話だということがわかり
やすい曲だと思うが・・・。
 
 あとは「change」という(オバマ陣営の)
スローガンに対しての批判的なコメント。
(TRは予備選で、クリントン上院議員支持
を明らかにしていた。日本公演のときですら
Soul Brotherの前に「ヒラリーのほうがもっと
ソウルがあると思うね」(アメリカでのツアー
でも言っていたセリフ)と言っていたくらい
であるが(日本では一度か二度だったかもしれ
ない)、予備選中、TRはインタビューで何度か
「hope」に対してもネガティブなコメントをして
いた。たしか予備選後も言っていたと思う。
(ざっとに書いてしまうと)「今はもうホープ
(希望)とか言ってる場合ではない、アクション
(行動)のときだ」というような内容の話。

 MANUP(Man Up)に関しても、またしても
イラク戦争に関するコメントが出てきて
いる。これは、プレス・リリースの構成上、
ほんとうのところはわからないのだが、
つまり、PRやプロモ用にArenaに関する電話
インタビューが行なわれたときには、イラク
戦争の話をまとめてしているのか、一曲一曲
に分けてTRから話を聞いていって、結果、
そのつどまたイラク戦争の話になっているのか?
とか、そのあたりのことがわからないんだけれ
ども、とにかくこのインタビュー、イラク戦争に
関してけっこう話しているということは
いえる。イラク戦争と自分(TR)たちアメリカ
人、というような話題である。
(もちろんそれだけではなく、なぜアリーナ・
ロックをやったか、とかを話しているわけ
だけれど)

 それを読んでいると、なんとなくArena
も、もしかすると13曲の組曲「イラク戦争
と地球温暖化とアメリカ人--われわれは
テルモピレーの門まで来た、行動は今--」
っていう感じのアルバムなのかもと思えて
きた。だから、今回の新譜ツアーで、Arena
まるごとぜんぶ演奏するのかもしれない?
(以下はあくまでも、わたしの個人的
な解釈で、プレス・リリースにそう書いて
あるわけではありません)

 MAD(911で本土テロ攻撃を受け、激怒する
アメリカ人)-->AFRAID(真実を知るのが怖くて
イラクは911に関係ないという報告に耳を
貸さないアメリカ人)-->MERCENARY(イラク
戦争)-->GUN(文字どおり武器。GUNの歌詞
については映画「フルメタル・ジャケット」
を思い起こした人が複数TRC Forumに投稿
していた)-->COURAGE(これはちょっとテーマ
とどう関係あるかわからない)-->WEAKNESS
(この曲は関係ないかも)-->STRIKE(きっと
スポーツ・イベント用)-->PISSIN(実は国家
間の小競り合いを描く)-->TODAY(きょうが
行動の日)-->BARDO(戦争なので戦没者も出
る。死にさいして。)
-->MOUNTAINTOP(これはスポーツ・イベント
用の曲)-->PANIC(この曲もそんなに関係ない
かもしれない。まだ勉強不足によりわから
ない)-->MANUP(戦闘シーンで?、そして地球
温暖化に対して、Man Up!)

 いろいろなインタビューを読んで、今回
のArenaは、どちらかというと特にアメリカ
人に向けたメッセージが大きいと思いました。
アメリカのファンがそれをどれだけまじめに
受け止めるかに関してはわたしはあまり楽観的
にはなれないんだけど・・・・・・。あくまで
歌詞は歌詞としてとらえて、自分に関係あること
とは思わないような気がする。地球温暖化もそう
だけど、特にイラク戦争に関しては、関係ない
気持ちが大きいのかもしれないです。まあ、
アルバムのリリースはこれからなので、大勢の
ファンが聞いたあと、どういう反応が出てくる
かはわからないですけど。

 TR、これまでわりあいポリティカルなこと
に対してあまり公には発言してこなかった気
がするんですよねわたしは。(「Jesse」のとき
はあったけれど)なんらかの考えがあって、
さけてきたんじゃないかという気がします。
でも、ここへきてインタビューで地球温暖化
とか、エコとか、イラク戦争とかいろいろ
発言しているので、スタンスを変えたのかも
しれないという印象を受けています。ミュージ
シャンの政治的発言はしばしば意図しない
トラブルに発展したりすることがあるので、
無用な誤解をさける、ということだったかも。
でももうテルモピレーだから、一歩踏み出す
といったところでしょうか? 何かきっかけ
があったのではないか、という気がします。
ゴアが大統領にならなかったときにWondering
が生まれたように、やはり何か変わるような
契機があったとしたら、それはなんだろう?
たぶんリリースにともなって、今後もっと
たくさんの取材記事・インタビューなどを
見ることができるのではないかと思うので
(7/1にL.A.でやったというプレス・ジャン
ケットすらまだ出ていないくらいなので)
これからが楽しみです。

歌詞は、TR Connectionに。
(Arenaのリリースを待つ間、ぜひ歌詞を読んでみてください)

Arenaの歌詞

 
US版プレス・リリースはMySpace toddrundgrenmusicの
About Todd Rundgrenに。


MySpace toddrundgrenmusic

Arenaについて(part 3)

2008年07月26日 | Todd Rundgren
(「Arenaについてpart2」からつづく)

Rundgren explains his musical approach was inspired by his tenure fronting The New Cars, the rebuilt version of household
name classic rock/new wave ‘tweeners The Cars, and the guitar-centric touring band he put together when that project
prematurely fizzled due to guitarist Elliot Easton’s broken collarbone.
“I had to find something for myself to do,” he says, “kind of at the last minute.” He rallied Utopia bassist Kasim Sulton and
drummer Prairie Prince, plus guitarist Jesse Gress, and started playing shows that, due to the guitar orientation, had the energy
of arena rock shows. The fans ate it up. “I was doing what I used to do when I was in Utopia: 0playing a lot of guitar solos and
runnin’ around the stage. And this seemed to tap into something… people were happy and reminiscent and totally satisfied if I
was flailing away at a guitar and screaming at the top of my lungs or playing “Hello It’s Me” and “Can We Still Be Friends?”
So that kind of guided me to the 70s style arena rock approach.”


Arena—which Rundgren wrote, performed, produced, engineered, mixed and designed himself—was recorded entirely on
Rundgren’s laptop in a linen closet in his former home and the bedroom of his new eco/smart house in Hawaii.
It’s an interesting, but not atypical, move for the noted producer (Meat Loaf, New York Dolls, Patti Smith, Cheap Trick,
XTC, Grand Funk Railroad), also a notorious techie (he developed PatroNet, the very first subscription music service, in the
early 90s). “I’m done with all the big, clunky equipment now,” he says. “It’s a pain in the ass to keep it working and it’s
expensive. I have everything that I need in a minimum of hardware and software.”

Prior to Arena’s release, Rundgren and his latest band—Prince, bass player Rachel Haden, guitarist/keyboardist Matt Bolton,
and guitarist Jesse Gress —staged a special performance for invited guests at his newly constructed home. It served as his
60th birthday party, a house blessing, and dress rehearsal for a U.S. tour that runs through August 2.
"The new songs will be pretty much the meat of the show. I’ve been starting with material from this past decade anyway; I
haven’t been doing the oldies kind of thing for a while, since I started doing this more guitar-oriented presentation. So um…
we’re gonna wait and see, I guess.”

A live DVD will be culled from the July 14 show at the Boulder Theater (also being shot for an HDNet concert special),
which will eventually be bundled with the brick and mortar release of Arena, along with a live CD and an EP consisting of a
tribute to the late blues great, Robert Johnson.
But for now, Rundgren is content to witness the upshot of Arena, which will initially be an exclusively
digital release. “I’m hoping when people listen to the record that their first reaction is, ‘Wow, this is fun.’ While there are still
lots of bands that play guitars, they don’t necessarily do that kind of music that much anymore. And the message will
penetrate to whatever level it’s able [laughs]. It may only be skin deep for some people, but it may actually give them the
fortitude to do something that they’ve always been apprehensive about or afraid to do. If it has any worth beyond
entertainment, that’s hopefully what it is.” .


(以上がArenaのUS版プレス・リリース。
About Todd Rundgrenから)
MySpace toddrundgrenmusic

Arenaについて(part 4)につづく




Arenaについて(part 2)

2008年07月26日 | Todd Rundgren
 というわけで、MySpace toddrundgrenmusic
から、About Todd Rundgrenというバイオ
(といってもArenaのUS版プレス・リリース)
を貼り付けます。オリジナルはMySpaceで
見ていただければわかるように、いくつか
に分かれているわけではなく、ひとつの
文章です。

from
MySpace toddrundgrenmusic

“This is sing-along, guitar-rock kinda stuff,” says Todd Rundgren of his aptly-titled 20th solo album, Arena.
True to its name, it’s fist-pumping, anthemic, cerebral, uh, edifying… arena rock. Is that your oxymoron detector
bleating like Miley Cyrus? Understandable. Arena rock, by definition, is simple, lowest-common-denominator—
but not always bad—music, and Todd Rundgren, while quite handy with a hook and a huge crowd, is anything but simple.
Though the multi-instrumentalist/songwriter/producer played his share of widdly-woo lead guitar with the storied late
-1960s garage-psych band Nazz, crafted expansive anthems and played arenas with Utopia through the 1970s and early
1980s, and further perfected the pop nugget in his solo work (he’s the maestro behind the gems “Hello, It’s Me,”
“I Saw the Light” and “Can We Still Be Friends?”), there has always been a thrumming intellectual through-line to his music.
This has manifested in progressive rock tendencies and in heady quote-unquote concepts. Its accessible, dare we say
party,vibe notwithstanding, so it is with Arena. Rundgren broke a self-imposed 10-year hiatus on concept albums in 2004
with the universally lauded 2004 album Liars, which examined the sincerity-to-deceit ratio in ourselves and our lives.
Arena runs parallel to this, scrutinizing courage and cowardice, and how we respond to daily challenges.
“We are challenged,” says Rundgren from his home on the island of Kauai, “to make decisions that reflect our bravery
and daring and fortitude or [laughs] reflect our cowardice and our paranoia and our inability to unify and get things done.”
This topical existentialism is couched in bombastic though intellectually loaded rock n’ roll—a fitting soundtrack of these
times. If it sounds like political polemics, it is and it ain’t. While the state of the world and, more specifically, our country,
is a constant muse, Rundgren casts a wider net, not simply indicting an administration but taking us to task for our response
to political situations. “So in that sense,” he says, “it is a polemical… but it’s about a completely different subject matter.
When I take on something that’s as “formy,” and possibly egg-headed, as a specific area of human behavior,
I try not to take a direct route to the conclusion because I don’t have the expectation that everyone thinks about it like I do.”
When the touring cycle for Liars, and his stint with The New Cars, wound down, Rundgren commenced an “insular process”
of contemplating and conceptualizing Arena. He began where he left off, with the thematic germ that birthed Liars.
“It was quite obvious that we were dealing with, not simply a government, but a whole culture of dishonesty.
The way that people were happy to be lied to about something that was so obviously false, just made me think,
‘Okay, this is right’, because nobody’s paying attention to how much they’re fabricating and how much fabrication
they accept. “But it wasn’t as obvious what had gotten us into that situation, and that was our ability and our willingness
to be riled up over something, and to saber-rattle and to rush in and take prisoners—or take no prisoners, as the case may be
—and that this was as pervasive an aspect of human behavior as dishonesty. And it possibly has a deeper root—our fears often
cause us to be dishonest. So our unwillingness to confront our fears is in a way a larger character flaw than our fudging
with the truth.”

Arena follows an arc in a literate, electric sense. Opener “Mad” sets an intense tone, exploding from ethereal verses and
guitar arpeggios into meaty power chords and strutting Paul Rodgers vocals. Lyrically, it’s two pronged:
Rundgren is being critical and motivational as he tells the listener “You ain’t seen me mad yet/now I’m maaaaaaad!”
“Some people won’t go into action without some sort of emotional impetus—and it’s often anger. You could say that’s
what got us into Iraq: an irrational national anger about 9/11 that blinded everyone to the fact that Iraq didn’t have anything
to do with it. As a country, we were so pissed off that we were willing to just take on anybody.”
The meditative “Afraid” examines the moment of doubt before taking dramatic action—and learning the impetus.
It’s a fitting segue to the driving indictment of war by proxy, “Mercenary,” which is about how “the Iraq War was
contracted out to somebody else, whose perspective and rules and agenda may have been completely different.
It’s the concept of being brave for money, and if that’s what it requires, then it becomes… a national shame.”
“Gun,” a throbbing rocker which pits Rundgren’s hallmark ‘chorus of himself’ vocals with wailing guitar—a metaphor for
brandishing a weapon. The Chicago-bluesy “Weakness” examines dominant-submissive relationships, or at least
what causes us to be intimidated and thereby operated by someone else. The time-is-now corker “Strike” unashamedly
borrows from the blues-rock stomp of AC/DC—and features Rundgren doing his best Brian Johnson yowl.
“People talk about change,” says Rundgren, “but often do not apply themselves to making that happen.
Often, the opportunities for that are limited—unless you take advantage of them, you’re not going to improve your situation.
And inasmuch as doing things out of anger or fear or any other less admirable emotions, still sometimes there is only one
right time for something to happen.” Henceforth, Arena continues a tug of war between inaction and action, indecision and
resolve. “Pissin’” attacks the false sense of authority and cocksure, unilateral action. The breakbeat-trance rock of “Today”
again calls for chains to break, to settle scores and “wake up even.” “Bardo,” named for the Buddhist principle of transition,
occupies a Floydian plane where epiphanies are revealed. “Sometimes during your existence, you’re going to have to confront
something that perhaps you’ve been avoiding your entire life. But nothing in your life will change until you do confront that
thing.” Aptly, the placid epiphany “Courage” follows, and runs into the towering mid-tempo boogie of “Mountaintop” then
it’s game on ‘til “Panic,” a headlong call to keep your cool, ensues. Finally you’re forced to “Manup”,” get off your ass
and stop letting someone else do your dirty work. “Again, the whole Iraq War thing was driven by a bunch of people who never
had any military service, who had no concept at all of what it was like to be in battle.They just had a whole lot of… lip.”

Arena(part 3)につづく

Arenaについて(part 1)

2008年07月25日 | Todd Rundgren
(画像はArenaのTシャツ)

 7月22日にArenaのUS版プレス・リリース
がMySpace toddrundgrenmusicに掲載された。

MySpace toddrundgrenmusic


about Todd Rundgrenというbio(バイオ)の
部分で、字が小さく読みにくいかもしれま
せんが、アルバムについての話が書いてある。
(ここに貼り付けようと思ったら、英文テキ
ストの量が多すぎるらしく、アップロード
できないのです。なのでpart2とpart3に
掲載)

 わたしも、MySpaceのページでは読みにくい
ので、MySpaceのリンさんが同じものを
投稿したTRCフォーラムから、コピーして
字を大きくして読みました。このプレス・
リリース、あまり平易でなく、わたしの
ような日本人には辞書ひきひき読まないと
むずかしかった。でも、TRのコメントが
含まれていて、日本のリスナーにはArenaの
理解にひじょうに役に立つと思うので、
ぜひご一読をおすすめしたいと思います。

(Arenaについてpart 2とpart3にAbout
Todd Rundgrenのテキストを貼り付けます)

MAD/Todd Rundgren

2008年07月16日 | Todd Rundgren
(画像はCoach Houseの
サイトから)

 7月12日、トッド・ラングレンの新譜
Arena(アリーナ)から、MADが
MySpace toddrundgrenmusic
で聞けるようになりました。


MySpace toddrundgrenmusic



 先月、Toddstockのライブで1曲目に
この曲を聞いたときにはピンとこない
どころか、え、これは・・・・・と思って
しまったくらい。MySpaceで最初に
スタジオ・レコーディングのバージョン
を聞いたときは、その印象の違いに驚き
ました。
 
 こういう叫び系の歌はライブのほうが
いいのかと思いきや、これはスタジオ
版のほうがずっとよく聞こえました。
もちろん、なんの予備知識もなくライブを
見たっていうことが、最初の印象を決める
いちばんのファクターだったと思います、
歌の内容も歌詞も、それからどんな曲が
聞けるかすら知らないで見たんだから、
まあ、なすすべもないっていう感じでした。

 MADはだんだんなじんでくるタイプの曲
だった。だから、この曲はCDで聞き込んで
からライブを見たら、ぜんぜん印象違って
いただろうと思います。ライブをもっと
ずっと楽しめたはず。

 イントロからもうBuffalo Grassに
ちょっと似ている曲ですね。
でも、なんでToddぽくないと思ったか
というのは、ギターですよねやっぱり。
 最初のライブで感じた違和感は、
このMySpaceに出ているバージョンで
繰り返し聞いてみると、このギターの
部分。
シアトルのライブmp3を聞いても同じ。
ここが引っかかるんだ。えっ、こんなの
TRの曲じゃないんじゃない? と思って
しまうほどの不自然な感じがしたんです、
(わたしはね)。

 インタビューでさんざん言っていた
本人の目指したギター・パートになって
いると思うのでTR的には成功、うまく
できた・・・のだろうと思うのだけど、
わたしは、このMADでのギターは、何か
うーん・・・・・みたいな違和感が
ありますね。なんだろう、意図して
アリーナ・ロックふうに作ったという
んだから違和感を感じるのもむりも
ないのかも。

 TRが昔から持っている、自分から自然
に出てくる(自然に出てくるのかどうか
わからないが)、あるいはこういう曲に
したいんだ、というものがあるとするなら、
それとは別に、(TRの考える)アリーナ・
ロックのテーマに沿ったメロディ、ギター
のフレーズなどを意識して作った(ギター
は弾いた)んだろうから、こちら(I Saw
The Light、Hello,It's Meの全米トップ
40でのヒットからTRの曲に長年なじんでき
たリスナー)の耳に、あれっ、これは何か
違う、TRらしくない、と聞こえたのは、
あながち見当違いでもなかったんじゃない
かと思われる。

 そういう意味で、MADは従来のトッド・
ラングレンの音楽にとらわれずに、かつ、
TRらしさも失わずに、どこまでオーディエ
ンス(リスナー)を広げられるか? と
いう困難な課題を持って制作にとりくんだ
結果、できた曲なのではないだろうか。
サウンド面では新しい音楽ということは
なく、クラシック・ロックになっている
のだが、TR自身にとっては、新鮮な試み
といえるかもしれない。


 少なくとも、アリーナ・ツアーの
リビューとMySpace上のコメントを読む
限り、この試みはひじょうに成功して
いるように見える。つまり、Liarsの
サウンド--打ち込みの音や、エレクト
ロニックな音楽--を楽しめない一定の
層がいる。TRがギターをたくさん弾い
て、バンド・サウンドじゃなければ
コンサートはつまらない、というロック
系のオーディエンスたちだ。主に四人
ユートピア時代にファンだった人たち
だろう。おそらくNWOやThe Individualist
に対してはあまりハッピーでなかった
人たちか。MADや、その他のアリーナ・
ロックの曲がすごく受け入れられていて、
一部の人たちは、TRがロックに帰って
来てくれた、という感じで大いに喜ん
でいるように思える。これはかなりTR
が意図した結果に近いかもしれない。
つまり、「Todd Rundgrenはこのごろ
またすごくロックしてるんだ、今年の
ショーよかったあ! 次が待ち遠しい」、
と思ってまた来年も会場に足を運び、
チケットが売れる、というしくみ。
 
 TRの現在の仕事の基本であるツアーに
おいて、今後の集客を確保、拡張、という
命題にシリアスに取り組んだ結果の
Arenaなんだろう。アーティストとして
どんなアルバム、楽曲を作ろうか?
というよりは、実際的に、仕事(ツアー)
をしていく上で必要なマテリアル(ツアー
でバンド演奏を行なえる楽曲)を制作
したということだったのだろうと思う。


 あとボーカルがMADというテーマとは
相反してひじょうに抑制がきいていて、
いい! あ、ここが好き、というところ
があるなあ。ボーカルがいいです。
ライブでも一見(一聴)思い切りただ
叫んでいるように聞こえるかもしれない
けど、コントロールが効いていて、緩急
が巧みでそれがダイナミックな迫力を
生んでいる。

 MADを聞いて「かっこいい!」と思って
しまうのは実はそのあたりで、TRが
何年も注力してきたボーカルの
技量の成せるわざなんじゃないかと思う。

 それから~Now I'm Madっていうコーラス
の部分はさすがバッキング・ボーカル・
アレンジメントの天才TR、よくできています
よね、この曲も。

 次に歌詞。
 MADは誰のことを歌っているんだろう?
って、TRC Forumに書き込みがあった。
わたしも知りたいと思って。歌詞がすごく
具体的なので、こういうシチュエーション
があったのかな、という気がする。

 TRは怒りの歌がけっこうあります
よね。怒ると曲ができるのかしらっ
ていうくらい。JerkとかISPとか。
Jesseもそうだし、ああ、まずLiar
ですよね、あの怒り! それにMADが
加わった。
アリーナ・ツアーでも、ポートランド
公演でステージ上で怒りまくり、と
いう話題があったばかりでした。

 MADの歌詞を見る限りでは、やっぱり
よく頭にくるんですよね、きっと。
たぶん周囲の人に対して。でも、そう
いう怒ったときのことを、こうして
歌にしているっていうのは、実は激怒中
も、後で作品として昇華できるほど、
冷静に観察している部分があるんで
しょう。やはりアーティストですよね。

 というわけで、長ーいリビューに
なってしまいました。たとえばBuffalo
GrassみたいにMIDIで出された(TRTVで)
ときからからソク気に入ったような曲
と違って、MADについては書くのがむず
かしかったです。だけど、そのテーマ
といい(怒りん坊TRのテーマ・ソングか)、
ボーカル(すばらしい)といい、すでに
愛着がわいてしまっています。CDで
聞きたいし、ライブでもまた聞きたい
と思っています。

Arenaのアルバム・ジャケット写真について

2008年07月08日 | Todd Rundgren
アルバムArenaのジャケット。
以前掲示板に書きこんだとき、
わたしのイメージは、シンバルと
ギターで、たとえばブッシュ政権
と戦っていたり・・・っていう感じ
かな? と思っていました。
そしたら、サンフランシスコ・イ
グザミナー紙のインタビューで
TR自身が解説してくれていた。

 「アリーナ」のアルバム・
ジャケットは、映画「300(スリー
ハンドレッド)」からのヴィジュアル
の引用で、それは、いま人類がいる
ところだ、ということ。
「わたしたち人類は、テルモピレー
のゲートまで来ていて、ここで
踏みとどまって戦わないなら、もう
後がないだろう」という内容のこと
をTRは言っていた。

 はあ、そうですか、テルモピレー
の戦いっていうことなのか。そして
戦っている相手は、地球温暖化とか、
そういうことなんでしょうね。
(If Not Now,When? やGaya's Eyeを
思い出します)
 
 TR、今まであまり地球温暖化の話
なんかしていなかったように思うん
ですけど。もしかすると、ハワイに
家を立てることで、いろいろ考えも
変わってきたのか? それとも前から
志向はそうだったけれど、取材で言っ
たりしなかっただけなのか。ともかく、
ついにTRまで地球温暖化とかそういう
話をするようになった、ということだ
としたら、これはなかなか興味深い
ことです。

The Arena Tour/Todd Rundgren (part 3)

2008年07月01日 | Todd Rundgren
(画像は、カウアイ赤土染めふうArena Tシ
ャツの背中側。Arena TODD RUNDGREN
と書いてある)

PISSIN
この曲は、Toddstockで最初に聞いたとき
と,その後も印象が変わらず、好きな曲
です。なんといってもフラフラするような
メロディが秀逸。そのうち口ずさみ始めて
しまう。キーボードのB3ふうのサウンドも
いいし。クラシック・ロックの枠にとらわ
れずに、いまラジオ・プレイされてもいい
ような、おもしろい曲。

TODAY
シンセっぽい部分は別として、これは
OblivionとかPOVとかのUtopiaっぽい曲
だなと思った。

Bardo
聞けば聞くほどはまる感じ。ギターの
パートがよくできていると思う。ヘヴィ
な雰囲気が最高。むかし風の曲なんだ
けど、たしかにTodd Rundgren's Utopia
時代にこういう曲はなかった。だから
むしろ新鮮に感じる。

MANUP
Rock Loveに似ていると思った。あと
何か別の曲にも似ている・・・・・・。


6月26日のオシュコシュ公演では
MOUNTAINTOPやPANICか? STAMINAか?
はやらなかったので、それらは割愛
します。

 4月にTRに聞いた話では、ほんとう
はArenaは6月に出る予定だったと
言ってらしたので、6月にリリース
して、それからツアー、というスケ
ジュールだったろうと思います。
やはり、スタジオ・レコーディング
版の音を聞いていない状態でのライブ
は、ひとことで言ってもったいない。
初めてライブで新曲を聞くというのは
珍しいという意味ではおもしろいです
が、新曲が、いい曲か、はたまた
好きな曲か、全然わからないときに
いきなりライブを聞いたのでは、
せっかくよい曲があっても、心がまえ
ができないので、貴重なたった一度の
ライブ経験を十分楽しめるかというと、
疑問があります。特に、わたしなどは
ライブで歌詞、ほぼ全然わかりません
から、なんの歌か、どんな内容の歌か
すら知らないで聞かないといけない。
やっぱりことばのハンディがあるんで
歌の内容を知ってからライブ聞きたか
ったと思いました。

 でもようするに6月リリースの予定に
制作が間に合わなかったわけだから、
あきらめるほかないんですが。まあ、
今回はちょっと特殊な例だったのかも
しれません。

 アリーナ・ロック、アリーナ・
ロックと言っていたわりに、ふたを
あけてみたら、やはりジャーニー
でもボストンでもなかった。「TRの
アリーナ」という解釈なのか、ギター
をフィーチャーしたロックであること
にはまちがいないのだが・・・。
でもこれを書いている段階で、まだ
スタジオ版を聞けていないので、また
感想が変わってくるだろうと思い
ます。

 最近のインタビューでは、だいたい
わたしが考えていた感じの話だった
ので、つまり、ギターにふさわしい
曲を書くとか--ギター・ロックの
ほうがたぶん集客がいいのかもしれ
ませんよね。確実にツアーを埋めて
いくことができるというか。クリーブ
ランドのHouse of Bluesもソールド・
アウトだったし、MySpaceでちょっと
話が出ていたフライヤーをファンが
作って配布するか? という話も
今のところUSツアーのチケット販売
が堅調なので、フライヤーのプラン
は不要、となっていたり、バンドで
ギター・ロックを展開するのが商売の
上でよいのでしょうね。しかも、狙い
はわかりやすいとかとっつきやすい曲
を書くということだから、お客さんが
喜べばArenaの目論見は成功、という
ことになりますね。

 日本のトッドファン、ユートピア
ファンはどうかわからないけど、US
は、そんなコテコテのファンじゃなくて
週末などにビールとロック・ミュージック
を気軽に楽しみにクラブに行きたい層が
いるわけだから、そういうオーディエンス
にはMOUNTAINTOPとかSTRIKEとかまちがいなく
ウケるんじゃないかと思う。
 インタビューでは新しいオーディエンスの
獲得というか、そういうチャレンジについて
も話していたんだけれど、ずっと(かなり
長い期間)ツアー活動を続けていくために、
できるときに少しでも聴衆を増やそうと
努力してみた、ということかもしれないと
思えてきました。一瞬信じられないんだけど
The New CarsでTRを見て熱心なToddファンに
なった人がいた。だからほんとうに何が
役に立つかわからないものだから、ウケ
狙いのアリーナ・ロックだって、それで
結果的にお客さんを増やせれば、TRに
とって、(そして、ずっとTRのライブを
見続けていきたいファンにとっても)
ツアー活動を続けていくために必要なこと
だったのかもしれない。
(インタビューで以前よく言っていた
のは、楽曲はたくさんあっても、ライブで
演奏するのが困難なことが多く、
ライブでできる曲に限りがあるという
問題だった。それでレパートリーが
おのずとせばまってしまい、聴衆にも
飽きられてしまうセット・リストに
ならざるを得ない、というような話)

 わたしはスタジオ・レコーディングを
聞くまでは、Arena、なんともいえない
なーと思いました。一回のライブとmp3
だけでは、判断材料がそろわない。いつ
聞けるのかわかりませんが、アルバム
バージョンが聞けるときを待ちたいと
思います。少なくともスタジオ版が
どんなふうだとしても、BARDOとPISSIN
とWEAKNESSの三曲はひじょうに気に入って
いるところです。