7月8日から16日にかけて、ユネスコの第30回世界遺産委員会が開催されました。
先日、ケルンの大聖堂が世界遺産抹消の危機という事を書きましたが、新高層ビルの建設計画を縮小することをケルン当局が決定した事がケルン大聖堂周辺の管理の改善につながったことを理由に世界遺産の登録抹消を免れたとのことです。
===
ケルン大聖堂、世界遺産の登録抹消免れる(asahi.com)
リトアニアのビリニュスで開かれている第30回世界遺産委員会は10日、ドイツの世界遺産「ケルン大聖堂」を危機遺産リストから外すことを決めた。周辺の高層ビルで景観が破壊されたとして世界遺産登録の抹消も検討されていたが、ケルン市が再開発計画の縮小を決めたことが高く評価された。
大聖堂は04年に危機遺産リストに掲載。昨年の委員会が「世界遺産登録の抹消手続きを始める」とドイツ側に警告したのを受けて、ケルン市当局は再開発を中断し、他のビルを高さ60メートル以下に抑えたり、大聖堂周辺の空間を広げたりするなどの変更案を委員会に提出していた。
===
世界遺産リストからの抹消という不名誉はなんとしても避けたかったのでしょう、ケルン市当局の相当の頑張りが感じられます。
その一方で、今度は「ドレスデンのエルベ渓谷」が「危機にさらされている世界遺産リスト」に登場。エルベ川に橋をかけるという計画が遂行される場合には、2007年の世界遺産リストから抹消することを前提に危機リストに載せられたとのことです。
たしかに登録された時の美観・景観が損なわれることは「条件を満たさなくなった」ということで抹消するぞというのはそれはそれで筋が通っていると個人的には思うのです。
が、一方でそれは委員会からの相当な圧力・脅迫に近いものであるとも言え、一部の人間による度が過ぎた運用にならなければいいなとも思ったりします。上手くバランスがとれれば良いのですが。
数年前、北海道の富良野・美瑛を観光した時に観光ガイドの人から
「この景観を守るために、この土地の保有者でさえ自由に物置ひとつ設置できない。それが良い事なのかどうかはわからないけど、我々はそういったことも考えながらこの風景を楽しまなくてはいけない」
といった主旨のことを言われのを思い出しました。
世界遺産についても同様なんですね。
世界遺産に登録されることで確実に観光客は増えることは地元を潤すことになるのですが、それに伴う環境破壊といった問題点が生じることは最近の知床でもあるようですし、今後色々とその対処法方や維持方法について考えなければいけない時なのかもしれません。
先日、ケルンの大聖堂が世界遺産抹消の危機という事を書きましたが、新高層ビルの建設計画を縮小することをケルン当局が決定した事がケルン大聖堂周辺の管理の改善につながったことを理由に世界遺産の登録抹消を免れたとのことです。
===
ケルン大聖堂、世界遺産の登録抹消免れる(asahi.com)
リトアニアのビリニュスで開かれている第30回世界遺産委員会は10日、ドイツの世界遺産「ケルン大聖堂」を危機遺産リストから外すことを決めた。周辺の高層ビルで景観が破壊されたとして世界遺産登録の抹消も検討されていたが、ケルン市が再開発計画の縮小を決めたことが高く評価された。
大聖堂は04年に危機遺産リストに掲載。昨年の委員会が「世界遺産登録の抹消手続きを始める」とドイツ側に警告したのを受けて、ケルン市当局は再開発を中断し、他のビルを高さ60メートル以下に抑えたり、大聖堂周辺の空間を広げたりするなどの変更案を委員会に提出していた。
===
世界遺産リストからの抹消という不名誉はなんとしても避けたかったのでしょう、ケルン市当局の相当の頑張りが感じられます。
その一方で、今度は「ドレスデンのエルベ渓谷」が「危機にさらされている世界遺産リスト」に登場。エルベ川に橋をかけるという計画が遂行される場合には、2007年の世界遺産リストから抹消することを前提に危機リストに載せられたとのことです。
たしかに登録された時の美観・景観が損なわれることは「条件を満たさなくなった」ということで抹消するぞというのはそれはそれで筋が通っていると個人的には思うのです。
が、一方でそれは委員会からの相当な圧力・脅迫に近いものであるとも言え、一部の人間による度が過ぎた運用にならなければいいなとも思ったりします。上手くバランスがとれれば良いのですが。
数年前、北海道の富良野・美瑛を観光した時に観光ガイドの人から
「この景観を守るために、この土地の保有者でさえ自由に物置ひとつ設置できない。それが良い事なのかどうかはわからないけど、我々はそういったことも考えながらこの風景を楽しまなくてはいけない」
といった主旨のことを言われのを思い出しました。
世界遺産についても同様なんですね。
世界遺産に登録されることで確実に観光客は増えることは地元を潤すことになるのですが、それに伴う環境破壊といった問題点が生じることは最近の知床でもあるようですし、今後色々とその対処法方や維持方法について考えなければいけない時なのかもしれません。