ブラウザー:IEのシェア低下、ドイツでは50%割れ目前 (infostand) - goo ニュース
ブラウザー、IEのシェアが下がっている中で、特にドイツで低下しているという記事。
ドイツでのIEのシェアは55.99%と低く、
ファイヤーフォックスのシェアが39.02%になっているという内容になっています。
最新の調査によればドイツでのインターネット人口は3,181万人。今回のシェア調査がどのように行われたかよくわからないのですが、単純計算すると1,200万人の人々はファイヤーフォックスを使用しているということになりますね。
なぜドイツではファイヤーフォックスがそんなに使われているのか?と考えてみました。
おそらくは、ファイヤーフォックスそのものに対する人気というよりも、ドイツ国内でのオープンソース導入の促進が影響しているのだと思います。
ドイツ政府は2002年からすでにIBMのSuSE Linuxを積極的に導入したり、Linuxデスクトップ環境であるKDEの開発に資金を提供しているなど、脱マイクロソフトの動きが進んでいます。
またミュンヘン市では,市のパソコン約1万4000台をLinuxに移行するプロジェクトを進めており、Debian GNU/Linuxを選定したことを
移行プロジェクト「LiMux」のホームページで公表しています (私程度のドイツ語能力では読めませんが、
英語のページもありました!)。
最近のニュースでは
『SUSE LINUX、ドイツの税務当局で導入が開始』といったニュースもありました。
そもそもドイツ政府に限らずとも基幹系システムにLinuxを採用するということは、ほとんどの場合がサーバとして導入するということで、その場合はブラウザのシェアにはあまり関係がありません。ただし、ミュンヘン市や税務当局での事例のように
普段ユーザが使用する端末をLinuxに変えるといった現象が広がってくると、ブラウザのシェアが大きく変わる可能性があります。
LinuxにはIEが最初からインストールされているということがなく、今まで「ただWindowsを使っていて、そこに当たり前にくっついていたIEを何の疑問も持たずに使用していた」普通のユーザが、Linuxに端末を切り替える(もしくは強制的に切替させられる)ことでIEとの縁も切れてしまうわけですね。さらにファイヤーフォックスはWindows版もありますからアンチIEだったり、新しい物好きの利用者は乗り換え選択肢の一つとするでしょう。
なんの調査もしておらず勝手な予測ではありますが、ドイツではそういった
IEから自然と切り替わる環境が他国よりも進んでいるっていうことじゃないかなと予測します。
自分も昔はIEよりもNetscapeを好んで使用していたほうなので、そろそろIEから卒業してみようかなと思ってみたりしたニュースでした。