ウォーキングと旅行でのひとり言

城端 越中の小京都

北陸旅行の二日目、朝早くから、高岡のホテルを出発して、高岡駅から城端線で、城端まで電車に乗った。約1時間で着いた。越中の小京都ということで、この旅行でも楽しみにしていた。小京都いうのは、定義は難しいが、京都との歴史的な繋がりとか、伝統産業の育成とか、碁盤の目状に造られた街路とかだそうだ。城端駅構内に地元の観光案内所があった。私はこの時、雨ばかりに見舞われて、完全に雨男と思ってしまっていた。この日もしとしとと雨が降って、ちょっと気が沈んでいる。下調べでは、この案内所で、自転車が借りれて、それでスイスイ行こうと考えていた。しかし、しとしと雨が降っている。案内所の人に聞くと、中心街まで、歩いて10分ぐらいなものだそうだ。歩くことにした。周りをキョロキョロしながら、案内所の人に教えられた道を行くと、立派なお寺に出た。城端別院善徳寺といい、この寺を中心にこの町はできている寺内町ということがのちに分かった。



寺の中を見て回ったが、立派な寺で町の人の信仰の深さが感じられた。この町は加賀藩のもとで、絹織物で栄えたそうだ。



ここから、少し歩いて行くと、特徴ある小道に出た。蔵回廊の裏通りというらしい。



4つの蔵が回廊で結ばれている。絶好の写真スポットでテレビや映画の撮影がよく行われる。京都らしい場所だと思った。また、トコトコと、歩いていると、懐かしい大正ロマンの建物に出くわした。



桂湯と名前がある。銭湯である。銭湯には若い頃から思い入れがある。もちろん、昔は、我が家も風呂がなかった。大学入試に必死に向かいあっている時、受験勉強に行き詰まると、銭湯に入って考えるのが好きだった。この桂湯の中を覗くのは、少し勇気がいる。しばらく考えて、風呂の営業は流石に今はやっていない雰囲気なので、窓から覗いて見た。何か、小物とか雑貨とかを売る店らしい。営業前みたい。さらに進んで行くと、曳山会館があった。中に入って、展示されている曳山と、お祭りのビデオを見た。豪華な曳山で、この町の豊かさが感じられ、これも、小京都の条件と感じた。会館から出ると、地元の人に出会った。私と同じくらいの年齢と見た。話してみたくなった。「この辺で、ぜひ観光しておく場所を教えてください。」「この、曳山会館は観たの。」「はい、観ました。よかったです。」「どこから来たの。」「姫路からです。」「それは、はるばる遠くから、ご苦労さん。」「そこの裏のほうに、かっての造り醤油屋があり、赤煉瓦の倉庫や醤油と書いた木の看板などがあるよ。」この情報とともに、田村萬盛堂の場所も聞いた。越中富山の銘菓「木の葉石」を是非購入しようと考えていた。いつの時も、地元の人と話すのは、旅の楽しみである。教えられた醤油蔵の場所と醤油看板を見に行った。





ノスタルジックな雰囲気を楽しみながら、木の葉石を買いに田村萬盛堂へ行き、さらにぶらぶら、歩いて城端駅にもどった。雨も止んで、楽しい気持ちになった。

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