寺の中を見て回ったが、立派な寺で町の人の信仰の深さが感じられた。この町は加賀藩のもとで、絹織物で栄えたそうだ。
ここから、少し歩いて行くと、特徴ある小道に出た。蔵回廊の裏通りというらしい。
4つの蔵が回廊で結ばれている。絶好の写真スポットでテレビや映画の撮影がよく行われる。京都らしい場所だと思った。また、トコトコと、歩いていると、懐かしい大正ロマンの建物に出くわした。
桂湯と名前がある。銭湯である。銭湯には若い頃から思い入れがある。もちろん、昔は、我が家も風呂がなかった。大学入試に必死に向かいあっている時、受験勉強に行き詰まると、銭湯に入って考えるのが好きだった。この桂湯の中を覗くのは、少し勇気がいる。しばらく考えて、風呂の営業は流石に今はやっていない雰囲気なので、窓から覗いて見た。何か、小物とか雑貨とかを売る店らしい。営業前みたい。さらに進んで行くと、曳山会館があった。中に入って、展示されている曳山と、お祭りのビデオを見た。豪華な曳山で、この町の豊かさが感じられ、これも、小京都の条件と感じた。会館から出ると、地元の人に出会った。私と同じくらいの年齢と見た。話してみたくなった。「この辺で、ぜひ観光しておく場所を教えてください。」「この、曳山会館は観たの。」「はい、観ました。よかったです。」「どこから来たの。」「姫路からです。」「それは、はるばる遠くから、ご苦労さん。」「そこの裏のほうに、かっての造り醤油屋があり、赤煉瓦の倉庫や醤油と書いた木の看板などがあるよ。」この情報とともに、田村萬盛堂の場所も聞いた。越中富山の銘菓「木の葉石」を是非購入しようと考えていた。いつの時も、地元の人と話すのは、旅の楽しみである。教えられた醤油蔵の場所と醤油看板を見に行った。
ノスタルジックな雰囲気を楽しみながら、木の葉石を買いに田村萬盛堂へ行き、さらにぶらぶら、歩いて城端駅にもどった。雨も止んで、楽しい気持ちになった。
最新の画像もっと見る
最近の「旅行」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事