ウォーキングと旅行でのひとり言

瀬戸の港町 鞆の浦 散策 その6




太田家住宅から出てきたところです。


地図の黄色の線に沿って歩いています。





鞆で私がいちばん古き良き時代が残っていると思った通りです。





ゆっくりと楽しみながら歩きました。

急に、後ろから「このいりこを味見してください」と、優しい顔のおかあさんに声をかけられました。





いりこ屋さんの看板娘でした。

ちょうど昼ごはんの時間で、食べるところを探していました。

悪かったけど、いりこは今は食べる気がなかったのでパスします。

(私は、味見をすると、ついつい買ってしまう癖があるのでじちょうしました。帰りの荷物が重くなってしまうのがたいへん⋯⋯⋯。)


「いりこ屋」は、瀬戸内海で取れた新鮮な小魚類を乾物にして販売しているようです

いりこ、焼きエビ、たくさんの種類の干物。


その隣の店は「瀬戸内屋 カヤッカーズCAFE 」。

福山コーラやラムネが見えます。

ワタリガニバーガー、サヨリドッグ、カニの身のコロッケ。

海岸沿いではありませんが、海の家の雰囲気がありますね。

店の名前にあるように、シーカヤックの体験ができるようです。



少し歩くと、よき古さを感じる「保命酒屋」がありました。





鞆酒造です。ここ鞆の浦では、酒蔵は4軒あるそうです。

ここの商品名は、十六味保命酒といいます。

大阪で漢方医をしていた中村吉兵衛は、1653年に、洪水の被害にあって、その後知人を頼りに鞆の津にやってきました。

彼が、この地で生み出したのが保命酒でした。漢方医だからの発想だったのですね。

(この地の人に、保命酒のことを知っていましたか尋ねられた時に、“養命酒と同じようなものですね”と答えると、叱られました。こちらの方が元祖ですと。苦笑。)

ここの保命酒屋は、太田家住宅の一部を改装した雰囲気のある建物でした。


このすぐ近くに、「民芸茶処 深津屋」があります。





この建物は150歳になるそうです。

店の中は、明治の頃に使われたという自転車や蓄音機が置いてあり、裸電球が照らす空間は、昔懐かしい空間でしょうね。

炭焼き珈琲を飲みに、宮崎駿監督も通ったようでした。

ここで、「崖の上のポニョ」を製作していたときに。


このすぐ近くに、「田渕屋」がありました。





「昔ながらの台所でお召上がりいただくハヤシライスの店です」の黒板の表示に誘われて、ここで昼を食べることにしました。

優しそうな上品なお母さんです。

ここはハヤシライスだけなので、注文はしなくても大丈夫。家庭的な雰囲気です。

懐かしさを感じる店の名前の入った額がかけてあります。





台所の感じです。





台所に、大きなテーブルが置かれていて、何人かで相席で食べます。

最初に4種類の保命酒が食前酒としてだされ、自由に試飲してくださいとのこと。

つまみにスモークチーズもあります。

保命酒は、薬草が入っていてなんとも言えない味わいでした。

(私は、自由に試飲してくださいの言葉に甘えて、4種類の全部を味わいました。普段飲む酒とは違って、なんとも不思議な味でした。周りの客は、この人は、よく飲む人だと思ったでしょうね。)

やがて、ハヤシライスとサラダがきました。

バターの香りが濃厚で、ルーが美味しいです。

牛肉や玉ねぎがたくさん入っていて、美味しかった。

サラダも、私の好きなオリーブオイルでさっぱりと食べられました。

完食です。





この田渕屋さんは、もともと油問屋を営んでいた商家をそのまま利用した昔の趣が残った店です。

食後、ここで少し雰囲気を味わいながらゆっくりとさせてもらいました。
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