東洋はり医学会 大阪支部

(一社)東洋はり医学会は60年、大阪支部も50年以上、経絡治療はり専門臨床家の学術を支えてきた勉強会・講習会の団体です。

10月21日支部会の感想 東洋はり医学会大阪支部

2018年10月30日 00時22分35秒 | 支部会感想
10月21日支部会の感想 東洋はり医学会大阪支部

10月のメニュー

3分間スピーチ
基礎講義 わかりやすい経絡治療.23 第17章「経穴の分類と性格」
指導者研修会報告、特別講習会復習・座学

    午後より
実技 基礎班・研修班其の1「特別講習会基礎編・復習」
実技 基礎班・研修班其の2「特別講習会臨床応用編・復習」
支部年間研究テーマ、「刺鍼と脉状変化の検証 其の4」
補法 抜鍼・鍼口の閉じ方
実技纏め・質問、臨床質問

感想
3分間スピーチ
3分間スピーチは、ノーベル賞の本庶佑先生の6つのCの話でした。
好奇心(Curiosity)、勇気(Courage)、挑戦(Challenge)、集中(Concentrate)、継続(Continuation)、確信(Confidence)です。
その中の集中、継続、確信は、この順番でなり、事を成すに必要なもので、確信が生まれるまで継続しましょう
という話です。
なるほど、有志竟成(ゆうしきょうせい)。


基礎講義 わかりやすい経絡治療.23 第17章「経穴の分類と性格」
基礎講義は、”わかりやすい経絡治療の17章 経穴の分類と性格”でした。
我々のよく使う五行穴には、それぞれ木火土金水の五行的性格と井栄兪経合の病症的性格が有ります。
また、原郄絡(背部)兪募の五要穴にも性格が有ります。
その他にも、四総穴、八会穴、奇穴、名穴等、特効もありますが本治法により、経の変動を弁えて、触覚所見により使い分ければ、すべてが名穴であり、効くところとなるので、しっかりとした感覚を身につけていきたいと、思います


実技 基礎班・研修班其の1「特別講習会基礎編・復習」其の2「特別講習会臨床応用編・復習」

実技は、9月の大阪支部特別講習会の復習でした。
それぞれが、中澤先生に言われた所の修正や疑問を持ち寄り、再確認・再検討をしました。
診ている深さの違いなども有り、色々使い分けが出来るようにしようと思いました


支部年間研究テーマ、「刺鍼と脉状変化の検証 其の4」補法 抜鍼・鍼口の閉じ方
最後に、支部の研究テーマの抜鍼から鍼口を閉じるまでの所での脈状の変化を診ました。
左右圧のかけ方で次の動作が決まり、また、下面のしまりも変わる感じがわかります。
脈も良い変化が起こり、指だけでなく、全体で閉めるようにしていこうと思いました。


■お問い合わせ

随時、聴講・入会受け付けております。
聴講初回は、無料、2回目以降は、学生1500円、有資格者3000円となっています。
聴講等の際は、事前に御連絡下さい。

お問い合わせやご質問は、メールにて 
toyohari_osaka@yahoo.co.jp

または、お電話にて、

までご連絡下さい。

次回、大阪支部会は、平成30年 2018年
11月18日 第3日曜日 エル大阪603号室


東洋はり医学会 趣意書

 文化の進展は瞬時の猶予をも許さず、今や鍼灸術も世界の医学界に登場するところとなった。
 翻って国内においては、これが科学化の掛け声と共に種々な研究が進められてはいるが、その大勢は鍼灸の臨床における諸現象を現代医学によって解明せんとするものの如くである。即ち、経穴を刺激の部位となし経絡はほとんど顧りみない状態であるが、かくては数千年の伝統を誇る東洋医学の真髄を学ぶことは全く至難となる。
 病体を気血の変動とし、その病変を経絡の虚実として統一的に把握し経穴を診断と治療の場として補瀉調整する経絡治療こそ鍼灸術本来の正道である。しかして、この学理と術技を体得せしめて、真に病苦除去の実力ある鍼灸人を育成することこそ、その科学化に優先すべき必須要件であるが、不幸にしてこれを誤る時は、その鍼灸術、すなわち我が祖先の偉大な文化遺産を後世に伝承することは全く不可能となる。
 ここにおいて、我々志を同じうする者、相図って東洋はり医学会を結成し別紙綱領の完遂を期す。
 以上の主旨を諒とせられる同志は、来って本会に投ぜられんことを広く業界の諸君に訴える次第である。


綱  領
1.我々は臨床を通して古典を再検討し、病体を通じて経絡経穴を把握し、以て伝統的な鍼灸術の本道を体得せんことを期す。

1.我々は正しい経絡治療の学理と術技を修得することによって、鍼灸人としての人格と実力を涵養し、以て鍼灸家の社会的地位を確立せんことを期す。

1.我々は古典による経絡理論を正しく理解実践し、経絡経穴の普及啓蒙に努め、以て偉大な祖先の文化遺産を伝承せんことを期す。




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