東洋はり医学会 大阪支部

(一社)東洋はり医学会は60年、大阪支部も50年以上、経絡治療はり専門臨床家の学術を支えてきた勉強会・講習会の団体です。

6月9日支部会の感想 其の2 東洋はり医学会大阪支部

2019年06月30日 01時24分42秒 | 支部会感想
6月9日支部会の感想 其の2 東洋はり医学会大阪支部

6月支部会のメニュー
午前
事業報告・3分間スピーチ
実技 標治法 皮膚の虚実と刺鍼
実技 小里方式による刺鍼修練

午後1時00分より 
初学者復習講座・座学
わかりやすい経絡治療 第十五章補瀉論・第十六章取穴の補瀉

初学者復習講座・実技 取穴、基本刺鍼・補法・瀉法
実技纏め・質問、臨床質問、本部会音声を聞いて
午後5時 終講
   

感想 其の2の1
初学者復習講座・座学
わかりやすい経絡治療 第十五章補瀉論・第十六章取穴の補瀉
一つ目
午後はじめは、座学の過去の復習でした。
理解しきれず、そのままでしたが、この機会に、理解が深まったように思います。
とは言っても、もう少し努力も必要ですが。

二つ目
午後からは、初学者復習講座の座学としてわかりやすい経絡治療 第十五章補瀉論と第十六章取穴の補瀉、実技として基本刺鍼の補法と瀉法、及び取穴が行われました。
 座学では主に問題のある実について言及され、問題のある実には旺気実と邪実があり、邪実は実邪と虚性の邪に大別され、虚性の邪には塵・枯・堅の脈状(変化)とそれに応ずると手技があるとの事でした。
あと、取穴に於いて正しいツボを取るには、本文の「皮肉筋骨に非ず。神気の所、遊行出入する所なり」と云う一文。
これに尽きるとの事で、やはり鋭い指頭感覚を得ることが大事との事でした。


感想 其の2の2
初学者復習講座・実技 取穴、基本刺鍼・補法・瀉法

一つ目
実技では基本七穴(当会でよく用いる五行穴)の取穴が行われました。
特に脾経の太白穴などは足部内側の赤白肉間にあるので、赤肉、白肉の触感の違いを判別しなければなりません。
とにかく、脈状を診るにも、取穴するにも、刺鍼に於いても、何をするにも、鋭い指先の感覚が不可欠です。
それには、毎日の訓練。
とにかく訓練を怠らぬ事。
まさに月月火水の如し、と思った次第であります。
 今月は、実技多く、又、色々と質問機会もとって頂けましたので、これまで気になっていた事なども理解できましたので、今回も本当に有意義な勉強会となりました。

二つ目
午後の実技では、補法、瀉法の基本刺鍼でしたが、力が入ってしまいます。
なかなか力を抜くというのは難しいものですね。





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聴講初回は、無料、2回目以降は、学生1500円、有資格者3000円となっています。
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お問い合わせやご質問は、メールにて 

または、お電話にて、
  0721-52-5999   阿部はりきゅう院

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次回、大阪支部会は、令和元年 2019年


東洋はり医学会 趣意書

 文化の進展は瞬時の猶予をも許さず、今や鍼灸術も世界の医学界に登場するところとなった。
 翻って国内においては、これが科学化の掛け声と共に種々な研究が進められてはいるが、その大勢は鍼灸の臨床における諸現象を現代医学によって解明せんとするものの如くである。即ち、経穴を刺激の部位となし経絡はほとんど顧りみない状態であるが、かくては数千年の伝統を誇る東洋医学の真髄を学ぶことは全く至難となる。
 病体を気血の変動とし、その病変を経絡の虚実として統一的に把握し経穴を診断と治療の場として補瀉調整する経絡治療こそ鍼灸術本来の正道である。しかして、この学理と術技を体得せしめて、真に病苦除去の実力ある鍼灸人を育成することこそ、その科学化に優先すべき必須要件であるが、不幸にしてこれを誤る時は、その鍼灸術、すなわち我が祖先の偉大な文化遺産を後世に伝承することは全く不可能となる。
 ここにおいて、我々志を同じうする者、相図って東洋はり医学会を結成し別紙綱領の完遂を期す。
 以上の主旨を諒とせられる同志は、来って本会に投ぜられんことを広く業界の諸君に訴える次第である。

綱  領
1.我々は臨床を通して古典を再検討し、病体を通じて経絡経穴を把握し、以て伝統的な鍼灸術の本道を体得せんことを期す。

1.我々は正しい経絡治療の学理と術技を修得することによって、鍼灸人としての人格と実力を涵養し、以て鍼灸家の社会的地位を確立せんことを期す。

1.我々は古典による経絡理論を正しく理解実践し、経絡経穴の普及啓蒙に努め、以て偉大な祖先の文化遺産を伝承せんことを期す。






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