東洋はり医学会 大阪支部

(一社)東洋はり医学会は60年、大阪支部も50年以上、経絡治療はり専門臨床家の学術を支えてきた勉強会・講習会の団体です。

3月17日支部会の感想 其の2 東洋はり医学会大阪支部

2019年03月31日 19時31分36秒 | 支部会感想
3月17日支部会の感想 其の2 東洋はり医学会大阪支部

3月支部会のメニュー
事業報告・3分間スピーチ
実技 基礎班・研修班 其の1「脉診」
支部年間研究テーマ、「刺鍼と脉状変化の検証 其の5 瀉法の脉状変化」実所見の取穴
実技 基礎班・研修班 其の2「取穴」

午後1時00分より 
研究発表「冷えと熱」実践講座より 
実践講座実技「冷えと熱」
霊枢九鍼十二原篇 其の一 座学
実技纏め・質問、臨床質問、本部会音声を聞いて
     午後5時 終講
   

感想 其の2の1
3/17はいつもの午前・午後のスケジュールを入れ替えて、午前・実技、午後・座学にしました。
スタートダッシュ午前・実技は、とっても集中できますね。
午後の座学はやや試練が必要になりますが。

感想 其の2の2
研究発表「冷えと熱」実践講座より 
研究発表では、東京本部実践講座発表を踏まえた”熱と冷え”のテーマで行いました。
他の症状と共に現れやすいものですが、気の上げ下げ(上下)というだけでなく陰陽(表裏)虚実と五行のバランスを考え治療するという事でした。
わかったようなわからないような、普通にしてることのような、特別なことのような。
自分がそこまで深い診方をしていない証拠を突きつけられているという事かとも思うのでした。

感想 其の2の3
霊枢九鍼十二原篇 其の一 座学
午後の座学で、今回から”九鍼十二原篇”がはじまりました。
鍼経ともいわれる霊枢の中の最初の大事な所。
大事な言葉も多いようです。
理解しながら、臨床に合わせていきたいと思います。

 オマケ
実技「取穴」のワンシーン…
脉診からの取穴指導…
 実は…写真撮影用のヤラセ…皆、なかなかお茶目です。(笑)



■お問い合わせ

随時、聴講・入会受け付けております。
聴講初回は、無料、2回目以降は、学生1500円、有資格者3000円となっています。
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お問い合わせやご質問は、メールにて 
または、お電話にて、
  0721-52-5999   阿部はりきゅう院
までご連絡下さい。

次回、大阪支部会は、平成31年 2019年
 4月21日 第3日曜日 エル大阪608号室
基礎講義 第19章 相剋調整の治療法則
霊枢九鍼十二原編

東洋はり医学会 趣意書

 文化の進展は瞬時の猶予をも許さず、今や鍼灸術も世界の医学界に登場するところとなった。
 翻って国内においては、これが科学化の掛け声と共に種々な研究が進められてはいるが、その大勢は鍼灸の臨床における諸現象を現代医学によって解明せんとするものの如くである。即ち、経穴を刺激の部位となし経絡はほとんど顧りみない状態であるが、かくては数千年の伝統を誇る東洋医学の真髄を学ぶことは全く至難となる。
 病体を気血の変動とし、その病変を経絡の虚実として統一的に把握し経穴を診断と治療の場として補瀉調整する経絡治療こそ鍼灸術本来の正道である。しかして、この学理と術技を体得せしめて、真に病苦除去の実力ある鍼灸人を育成することこそ、その科学化に優先すべき必須要件であるが、不幸にしてこれを誤る時は、その鍼灸術、すなわち我が祖先の偉大な文化遺産を後世に伝承することは全く不可能となる。
 ここにおいて、我々志を同じうする者、相図って東洋はり医学会を結成し別紙綱領の完遂を期す。
 以上の主旨を諒とせられる同志は、来って本会に投ぜられんことを広く業界の諸君に訴える次第である。

綱  領
1.我々は臨床を通して古典を再検討し、病体を通じて経絡経穴を把握し、以て伝統的な鍼灸術の本道を体得せんことを期す。

1.我々は正しい経絡治療の学理と術技を修得することによって、鍼灸人としての人格と実力を涵養し、以て鍼灸家の社会的地位を確立せんことを期す。

1.我々は古典による経絡理論を正しく理解実践し、経絡経穴の普及啓蒙に努め、以て偉大な祖先の文化遺産を伝承せんことを期す。




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