毎日父さん 「白血病日記」

病気の経過や患者の思いなどをまとめてみました。「毎日父さん」は西原理恵子さんの漫画「毎日かあさん」からヒントを得てます。

映像のように

2006年10月29日 | 毎日父さん
 妻がたまたま街角に佇んでいる私を見かけ、「影がうすい感じがした。でも、子供を見ている目は聖人のようだった」といいました。

 聖人とは身びいきの感じがしますが、「影がうすい」とは「存在感がない」ということの比喩ではなく、今の私は、文字通り影がうすく、まるで映像のフェイドアウトのように、うすい存在に見えるのかもしれません。
  
 影がうすいからといって、生命力がうすくなったのではなく、きれいな映像のように、風景に溶け込み、自然な存在になったと思いたいですね。


うら・おもて

2006年10月09日 | 毎日父さん
 先日、一日人間ドックに行きました。病気治療中ですが、職場の健康診断の代わりのつもりでいきました。

 そこでの血液型の検査結果で臨床検査技師さんから質問がありました。「おもての血液型がO型でうらの血液型がBになっていますが、何か心あたりはありますか」というものでした。
「骨髄移植をしました」と答えると、納得してもらえました。

 そういえば以前、主治医が表と裏の血液型があると話していたことを思い出しました。移植前の血液型が裏の血液型になり、ドナーの血液型が表の血液型になるということです。

 血液型による性格分類がよく話題になりますが、それが正しいとするならば、私の性格にはうら・おもてがあるということになるのでしょうか?
 あるいはまた二重人格者ということになるのでしょうか?





そして 50歳になりました。 

2006年10月01日 | 闘病の記録「骨髄移植編」
 と思っている間に50歳になりました。(誕生日は今日ではないです。)冒頭の記事もちゃんと変えています。

 かつては人生50年といわれていましたし、急性白血病を患い50歳まで生きることは以前はあまりなかったのではないでしょうか。また、骨髄バンクからの移植もかつては50歳まででした。

 それを考えると、「こんな病気にも関らず50歳まで生きた。生かしてもらった。」というのが正直な気持ちです。今後もぼちぼちやっていきたいと思います。