毎日父さん 「白血病日記」

病気の経過や患者の思いなどをまとめてみました。「毎日父さん」は西原理恵子さんの漫画「毎日かあさん」からヒントを得てます。

移植後1年 職場復帰3ヶ月 退院後10ヶ月

2006年06月30日 | 闘病の記録「骨髄移植編」
 骨髄バンクとの誓約もあり、詳しい骨髄移植の月日については書けませんが、骨髄移植後1年が過ぎました。
 
 この間、短かったのか、長かったのかはわかりません。とにかく、無事1年過ごせたということです。

 体調はここ1ヶ月ほどあまり芳しくなく、仕事も休むことが何日かありました。倦怠感・息切れ・ふらつきなど発病当時の症状に悩まされました。また、目・鼻・口腔内・皮膚などの症状にも悩まされました。身体が思うように動かず、横にならざるを得ないという日が続きました。「再発か」と思い、予約外の受診をしましたが、診察・検査の結果は特に、異常ありません。通常の外来診察でも異常ありませんでした。

 このような調子の悪い時はあまりいいことは考えられません。「何故こんな病気になったのか。何か悪いことをしたのか」「しんどいのに何故異常がないのか」「それとも気分的なものなのか」「体力をつけ、体調を整えて職場復帰したのに、これでは退院の時の状態といっしょではないか」「どこかまちがっていたのか」などなど、自責的な問いになります。答えを探しますが、答えはでません。

 でも、少し、体調がもどってきました。そうすると、同じ事実であっても、捉え方が変わってきます。「退院の時の状態といっしょではないか」は「入院するような状態ではない。少なくても、家に居られるではないか。」に変わります。「入院していない」という事実であっても、その見方が変わってきます。

 回復は右肩上がりの直線グラフのような形を想像しますが、実際は波のように、上下に変動しながら、徐々に回復していくのでしょう。結果として、少しよくなったのかなと感じられるのではないでしょうか。

 ようやく、1年過ごせました。そこで少し遅くなりましたが、あらためて、ドナーの方に感謝いたします。そして、先生方・看護師さん・その他の医療者の方々・仲間や友人・ブログの読者の方々・家族などみんなに「ありがとうございました」と感謝いたします。

あんな記事 こんな記事

2006年06月10日 | 患者学入門
 サイト巡りをしていたらこんな記事をみつけました。

 世界最大の米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology)が、6月2日~6日に米国ジョージア州アトランタで開催されているとの記事です。(既に終了していますが)
 医療専門誌等ではその内容について少しずつ紹介されていくのではないでしょうか。

 アメリカでの臨床例がそのまま、日本人に適用できるかどうかは慎重を期す必要はありますが、がん死亡率をわずかながらでも減らしたアメリカの実践例に学ぶことも多いと思います。そして、そのアメリカでは35年前にがん対策法を制定しています。わが国ではようやく法成立の見込みです。

 抗がん剤ヘルプデスク http://ac-drugs-blog.try-2-live-4-u.com/

がん対策基本法案:衆院委員会通過、16日に成立へ

2006年06月10日 | 患者学入門
 毎日新聞、本日の朝刊によりますと「衆院厚生労働委員会は9日、がん対策を推進する基本計画策定を国に義務付けるがん対策基本法案を全会一致で可決した。13日に衆院を通過、参院に送付され、16日に成立する見通し。 与党と民主党が個別に基本法案を提出していたが、7日に一本化に合意した。」とのことです。

 詳しい法案の中身はわかりませんが、がん対策という点では一歩前進でしょう。従来がん対策は検診・予防の施策はあったものの医療を含めた「がん対策」に焦点をあてた総合的な法制度はありませんでした。がん患者数の増加は不可避と思いますが、死亡率の低下・地域格差の是正・負担の少ない医療の実現など改善できることは多いと思います。