goo blog サービス終了のお知らせ 

猫のお散歩

アトリエ陶猫のブログです。時々ふらふらとお散歩します。

ベルナール・イノーと平和

2008-03-06 | 自転車
何だかんだとバタバタ忙しくてUP出来ずにいた話の一つを紹介します。

かれこれもう1ヶ月程前の話になりますが....(^^;)
神宮外苑を封鎖して大学学生のロードレースが開催されました。一般市民や小さな
子供の参加出来るクラスもあって、都会のど真中で実にローカルなレースが催されて
いたのです。商売っ気が全然なくて、焼そば位売っているのかと思いきや、全く何も
なく、本当にたんたんとレースが展開されていました。
さて、何故そんなローカルレースに行ったのかと言いますと、「ベルナール・イノー
が来るからなのです。知らない人は誰それ???としか思わないでしょうが、
ロードレース界では神様の様な人で、特に40歳前後のロードレース好きには雲の上の
夢の世界の人なのです。
その、イノーがやって来る、しかも走る!
「本当に走るのだろうか...っていうか、有名人にはよくあるドタキャンなんて
あったりして...。」と私は心の中で心配していたのですが、その心配をよそに
彼は本当に日本に来た。彼が日本に来る事になった理由は「CYCLINGTIME.com」に
記載されているので、詳しくはそちらを参照して下さい。
とにかく彼はある日本人の自転車関係者とのつながりの中で、この自転車レースを
キッカケに広島、長崎に行く事が最大の目的だった訳です。
かくしてツール・ド・フランス(世界最大のロードレース)の覇者、イノーは本当に
日本にやって来た。今ではツール・ド・フランスの運営の方に携わっている彼ですが
身体が膨張している訳でも無く、引き締まった身体で一般市民と一緒に走っている。
ゆ、夢のようだ。。。。
(余談ですが、その昔Renaultチームに所属していた事もあります。)
多分、イノーと一緒に走っている人は心の中で滝のように涙を流して喜んでいる事と
思います。しばらくはサイクリングを楽しむがごとくゆっくりとしたレース展開
でしたが、流石に最終周回の時には皆真剣にペダルを漕ぐ。
イノーもついには抜かされ、でも、往年のもがきながら走る彼の姿がダブって見える
程、イノーも真剣に走っていた。

その時には気が付かなかったのですが、イノーのジャージの背中には原爆で焼けた
マリア像が印刷されていたそうです。
彼は平和のメッセージも発信していたのです。素晴らしい事だと思います。
きっと、広島や長崎では原爆の資料館等にも足を運んだ事と思います。
彼がそこで見て感じたものは広く世界に伝えていって欲しいな...と思います。
私も以前、広島の平和記念資料館に行った事がありますが、そこで見た、やるせない
怒りと哀しみと無念と虚脱感は今でも忘れる事が出来ません。
日本人として、地球人として、二度と同じ過ちをおかしてはならないと思います。
まだ一度も行った事の無い方は、いつか訪れてみて下さいね。是非。


広島平和記念資料館WEB SITE

広島平和記念資料館バーチャル・ミュージアム

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。