道東を発見する旅 第3の人生

休日の朝公園を渡り歩いた、キース・ジャレットの病気

早朝の公園を渡り歩いた

今日は連休の最終日だ。普通の週末以外に余分に1日おまけがついて、何となく得した気分である。土曜日にカメラの三脚とバッグを購入したが、カメラを使うこともなく怠惰な時間を過ごして、連休の最終日を迎えている。

昨日の朝は早朝の散歩を楽しもうと思い、トレッキングシューズをはいて5時に家を出た。いつものように豊中市の最高峰「島熊山」に登った後、家に戻らず、そのまま千里西町公園を通って千里中央へ行った。ショッピングモールを抜けて千里東町公園を通る。そして広大な千里中央公園を通って、山田に着いた。

ここから「緑の遊歩道」を南に歩き、南千里に行く、あるいは万博公園に行くという選択肢があったのだが、疲れたので、あっさりと断念してモノレールに乗り家に戻った。

緑の中を1時間、ずっと歩き続けたら何となく心が豊かになった。夜明け前後の自然の変化を感じながら、ゆったりと歩いていると、時折、すれ違う人と静かに挨拶する。昔はうっとおしく感じたものだが、今は心のふれあいを感じる。自分に余裕があるからだろう。

千里ニュータウン開設50周年

新聞によると千里ニュータウンが出来て50周年になるそうだ。広大な丘陵地帯にあたらしい町を設計した、昔の人は本当に偉いと思う。理由は、公園の中の遊歩道(未舗装)を歩いていると、歩道橋を通っているうちにいつの間にか団地や一戸建て、学校などの教育施設や商業施設を迂回してしまっているからだ。

足が達者なら、まったく危険を感じずに歩道と公園の遊歩道を10キロ、15キロと連続してトレッキングを楽しめる。車道を下の方に見ながら歩道橋を歩いていると、団地や住宅、商業施設や教育施設を遠くに眺めながら、散歩に集中できるのである。

もともと千里丘陵は、丘や竹林が連続して存在していたらしい。そこで、歩行者の利便性を考えて、車道と遊歩道を完全に分離し、丘や竹林の間に、商業施設や住宅、教育施設などを点在するように設計したそうだ。

こんな広大な土地にすごい理念で住宅地を作ったものだと感心する。さすがに50年もたつと、年寄りばっかりになって千里オールドタウンと揶揄されていた。だが、ここ数年で古い賃貸住宅や団地が新しく建て替えられて、若い家族連れが住むようになり、人口が増えているという。

秋の深まりと共に、紅葉も楽しい時期になる。休日の朝は、これからも1時間、いや2時間くらい散歩を楽しもう。

秋にはジャズを楽しもう

今日は素敵なソロピアノのアルバムを紹介します。ジャズに馴染みのない人でも、キースジャレットやビルエバンスの曲は何度も聴いていると、身体で感じることが出来るようになり魂をゆさぶられるような気分になりますよ。

キース・ジャレット

ジャズピアニストのキース・ジャレットは、昔から日本で大変人気のあるアーティストだ。自分は80年代の終わりに外国に行くまでは、LPレコードを買い込んだりして、ずっとフォローしていた。ケルンのソロコンサートなど、何度も聴いたものだ。

30代の終わりに外国から戻ってきたら、仕事が忙しくてジャズを聴く時間が全く無かった。

そして、Youtubeが登場し、視聴可能になってから、音楽の楽しみ方がガラッと変化した。

Youtubeで古い曲から新しい曲まで楽しめるようになって、アーティストのプレイスタイルが10年、20年のスパンで変化する様子まで楽しめるようになったのである。

病気だったキースジャレット

キースジャレットの、Be my loveとかOld irishという曲は、以前の演奏とは雰囲気が大きく違う。なぜなのかなあ、と思い調べてみたら慢性疲労症候群で3年ほどブランクがあったようだ。闘病後、復帰したソロアルバムに収録されている曲なのだ。

以下、Wikipediaより引用

1996年のイタリアでのコンサート中、ジャレットは激しい疲労感に襲われ、そのまま演奏することもままならない状態に陥ってしまう。彼は慢性疲労症候群と診断され、同年の秋以降の活動予定を全てキャンセルして自宅での療養を余儀なくされた。一時期はピアノを弾くことや外出はおろか人と会話する体力さえ無く、暗い闘病生活を送った。

1998年に入ってやっとピアノが弾けるようになるまでになり、ようやく復活の兆しが見えた頃に自宅のスタジオにて録音されたのがピアノ・ソロ作品『メロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユー』で、この作品は療養中彼を献身的に支えた妻のローズ・アン・ジャレットに捧げられている。

翌年の同作の発表をもってジャレットは本格的に演奏活動を再開し、2010年の現在に至るまでソロとトリオの双方で精力的な活動を続けている。

引用終わり

とっても素敵なバラード曲が並ぶ

慢性疲労症候群は、原因不明の病気で、身体がだるくてしんどくてどうしようもないけど、医者に行っても治療法がないと言われ匙を投げられる悲しい病気である。

きっと復帰した後、ピアノを弾ける幸せを感じているのだろう。そんな心の変化を感じさせる、ゆったりとした、やさしいプレイです。ジャズにあまり馴染みのない人も、是非、お勧めです。何度も聴いていると、心が癒されるアルバムです。

以下、アルバムの評価を引用します。
楽天市場http://review.rakuten.co.jp/rd/2_213310_11776140_0/

5つ星 5人 4つ星以下なし レビューを2つ紹介する。

レビューワー、その1

ジャズピアノソロの作品中、最も好きな作品。静寂な中で、ゆったりと丁寧に紡ぎだされるメロディに感動しました。ジャズを聴かない人も抵抗なく聴ける作品だと思います。ダメな音楽はレビューしやすいですが、素晴らしい音楽は素晴らしいとしか書けないです。

レビューワー、その2

やはりピアノの巨匠

派手さはないソロピアノの曲ばかりですが、やはり「音の深み」がこれまでの経験を感じさせます。間違いなく心に残る1枚です。

引用終わり
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