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「タシロラン」 今年も咲く

2021-07-02 05:31:42 | 花探索

近くの林で今年もたくさんの花を付けました。 葉緑素を持たない草丈20センチぐらいの腐生植物です。昨年は 林の中で大きながけ崩れがあり その復旧工事でタシロランの咲くところが土砂で埋められたり 切り倒した樹の下敷きになったりで その中から生き延びたものがほんの少し咲いただけでしたが その後、切りだされた丸太などが除去され 草むらになっていました。 今年はその草むらから広範囲にわたってたくさん顔を出して花をつけたのです。 その数 今のところ40数本になりました。 いつもの花仲間が集まって回復を喜び合いました。

「タシロラン」は奈良ではよく目にします。といっても 私が知るのは 橿原神宮近辺や 飛鳥の平地などです。 落ち葉の積もったような暗い林の中です。大阪では 少し前までは生育を確認されてなかったので 4年前に発見したときはちょっとした興奮状態で 自然史博物館に報告したところ 最近大阪でも各地で発見されているとのこと。 京都などでは 絶滅危惧種になっています。気候の変動が生育を促しているのでしょうか?

今年は早い開花です。 まだこれからも出るかもしれないので 時々確認しに行く予定です。

 

同じように腐生植物の「ギンリョウソウ」や「シャクジョウソウ」などにちょっと似ていますが それらはツツジ科のようです。 タシロランは ラン科です。ラン科の花はたくさんの種類があります。 先日見た「ムヨウラン」も 腐生植物で、葉が無いので「無葉ラン」です。